2015年 西方見聞録 トルコ鉄路の旅 Part29 イスタンブールのコチ博物館へ行く 後編

第16日目 9月16日 その2   コチ博物館へ行く 後編

【 トラム 】
トラムの車内とは思えない革張りの転換式シート、広い窓、車内灯の内装です。1等付随車で、2等モーター車に牽引されて運行されていました。


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DSC_4524_200▲ 総括制御するジャンパー線はありませんが台車にブレーキシューはあります。機械式なのか、ブレーキ操作する係員が乗車していたのか?

DSC_4567_1077▲ イスタンブール市内を走る当時の写真です。3両編成で走るトラムもあったようです。

【 メトロ 】
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横に展示してあったのは木造メトロ車両です。

▲ ロンドンに続いて開業した地下鉄(Metro)車両と車内です。展示されているのは2代目と思われます。

DSC_4806_1111▲ イスタンブールのメトロはテュネル(Tünel)と呼ばれています。トラムT1号線カラキョイ駅から坂上のテュネル広場駅までの573m、高低差60mの勾配を約2分かけて結んでいます。
開業はロンドン地下鉄に次いで1874年12月に完成(営業開始は1874年1月17日)した世界で2番目、ユーラシア大陸では最初に開業した地下鉄です。
世界で最も短い地下鉄とも称されています。詳しい記事は2014年遥かなる東欧の旅 Part30に掲載しております。

【 馬車鉄道 】

▲ 車両のタイプは、オープン(2等)とガラス窓付き&方向転換できる木製シート(1等)の2種類があったように見えます。

DSC_4554069▲ かつてトラムは馬車鉄道から始まりました。坂道が多く道路幅も狭いイスタンブールです。坂道では4重連で運行されたようです。馬車鉄道が開業してからの都市内移動はかなり楽になったでしょうね。

【 トラム 】
横に展示されているのはかつてカドキョイ海岸を走っていたトラムです。
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▲ 1934年シーメンスで製造された、中央乗降ドアのトラムです。シートは革張り、窓はカーテン付きです、1等のトラムでしょうか。運転席のコントローラにはシーメンスの刻印がありました。DSC_4577 ▲ カドキョイ海岸を走っていた頃の写真と走行路線図です。

【 貴賓車 】

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DSC_4581085▲ 1866年、イギリスのMetropolitan Carriage & Wagon Companyで製造された貴餐車。オスマン帝国の第32代皇帝(在位:1861年 – 1876年)のアブデュルアズィズ(Abd-ul-Aziz)が1867年にパリで開催中だった万国博覧会の視察を目的に、オスマン帝国の皇帝としては史上初となる西欧諸国歴訪を行った時の陸路で使用したと思われます。

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▲ 1918年、ドイツの Henschel & Sohnで製造されたナロー蒸気機関車15943号機。この機関車は、エスキシェヒルのアナトリア町の中心部から空軍基地へと軍人輸送に使用されたそうです。

DSC_4623096DSC_4625097DSC_4651_100▲ 見方、撮り方によっては本物と見違えるぐらい、コンパクトながらも駅や沿線の光景を忠実に再現したジオラマもありました。

以上でコチ博物館の説明を終わりますが、他に鉄道以外もの数千ものご紹介しきれない展示がありました。特に自動車は世界各国の乗用車(日本製は殆どない)が集められています。公式サイトはこちらです。正式名はRahmi M Koç Museum(ラフミ M コチ博物館)です。  Part30へ続く

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