2011年のエリトリア以来4年ぶりとなった家内との長期海外旅行も今日で帰国となりました。復路は往路の逆コースでトリキッシュ航空でヘルシンキへ、ここでトランジットしてフィンランド航空(AY/JAL共同運航便)で関空へと戻ります。ヘルシンキでのトランジット時間は約5時間、あまりに長いので一旦フィンランドに入国して初めての町の鉄道、トラムを見に行く事にしました。
▲ 13:51 ヘルシンキ空港から2015年7月に開業したばかりの新しい空港アクセス鉄道に乗車してヘルシンキ中央駅に着きました。駅前はトラム、トラムが一杯です。電停にも溢れんばかりのたくさんの乗客がおられました。
入線するトラムはボンバルディア製の100%低床車、Variotram-234号5車体連節車。1998~2003年に40編成が投入されましたが台車、車体に重大な欠陥が見つかり増車がストップしているそうです。どうもカーブを回り切れないようで、ハードなカーブが多いヘルシンキの路線には合わなかったとのネット情報です。ニュースソースはこちら(フィンランド語)です。
車体長24,400㎜、車幅2,300㎜、高さ3,400㎜、出力45kw×12、車重35㌧。
【 ヘルシンキのトラム 】
馬車鉄道として1891年6月21日開業、電化されたのは1900年9月4日、DC600V、1000㎜ゲージ、路線長は76㌔、メトロより多い年間約5,700万人の輸送力を誇ります。
▲ ヘルシンキ市内の公共機関路線網です。こちらからも詳細があります。
▲ やって来た120号3車体連接車は1983~1987年にValmetで製造されたValmet Nr IIです。Düwag-builtの GT6と同じ設計で42ユニットが在籍します。車両長26,500㎜、幅2,300㎜、高さ3,700㎜、出力156kw×2、最高速度60km/h。
▲ 1日フリー切符を買っていますので、評判が悪いVariotram乗車してみましたが、100%低床車だけあってとっても快適です。
長い間乗って街の様子を見て見たかったのですが、今回は予定外の行動でしたので時間が限られています。1区間を乗って撮り鉄です。
▲ やって来るのはValmet Nr IIが圧倒的に多くヘルシンキトラムの主力です。走るのは道路中央の併用軌道ですが自動車は殆ど入っては来ません。
▲ 利用客が多いだけあってトラムは待つことなく続行でやってきます。
▲ 駅前は繁華街なのでしょうか、青信号になるとドッと通行者があります。今日のヘルシンキの気温ですが、暑かったトルコとは違って、肌寒い10℃ほどで市民の皆さんも初冬対応の服装です。
▲ こちらの通りは歩行者専用で中央をトラムが走ります。観光客や市民の通行の多い京都の四条通もこうあって欲しいものです。
▲ トラムは片運転台で、Variotramの後部はスタイリッシュで好印象です。車体色はブルーとグリーンがあります。
▲ 主力のValmet Nr IIにも乗って見ました。前方に向かっての座席は快適です。
▲ 14:43 1区間乗って中央駅に戻ってきました。わずかな時間でしたがヘルシンキのトラムが見られました。ヨーロッパに来る機会が次があると思いますので、次回はストップオーバーをしてヘルシンキの町を散策してみたいと思いました。
▲ 発車は14:48、車内のディスプレイには空港までの停車駅が随時に表示されていきます。
▲ 並走する別の近郊電車です。中央駅からはその他、長距離列車も発着しています。
車内表示にはスピードも表示されます。空港線の最高速度は120km/hでした。
▲ 15:24 空港ターミナルへのシャトルバス乗り場に到着。それにしても車体長の長いバスです。
関空の波止場からの乗継バスもこうあって欲しいものです。
▲ ヘルシンキ空港に着いた後は、チェックインカウンターが分からず苦労しました。ようやく見つけたカウンターも混み合っていて時間がかかりそうです。困っていますと案内係員からお声をかけていただき、自動チェックインのサポートを受けました
▲ 15:43 ようやく手元の入った味気ないペラペラの搭乗券、これで搭乗できると安心しましたが出国審査も長蛇の列で進みません。また搭乗口近くのラウンジまでは長い通路でした。
▲ 16:10 たどり着いた会員ラウンジは、ファーストクラスの寛ぎスペースでデザインの国らしい雰囲気がありました。
▲ ラウンジのフィンランド風、数々のプチ料理です。これは美味しそうです。フライトまでは時間がありませんが美味しくいただきました。
▲ 8:55 ヘルシンキから関空までのフライト時間は9時間35分、定刻の到着でした。
9月1日から18日まで18日間のトルコ鉄路と、ちょっとだけのフインランド鉄路の訪問記をこれで終わらせていただきます。ご覧いただきましてありがとうございました。
帰国後のトルコは10月10日史上最悪の爆弾テロが発生し、多くの人命が失われました。場所は訪問したアンカラ駅前で1ケ月遅れていましたら巻き込まれた事も予想されます。訪問前はシリアとの国境沿いは要注意との危険情報がありましたので行くのは避けましたが、中央部の首都アンカラで発生したのは驚きでした。これから訪問される方は治まるのを待ってからでも遅くはないと思います。
トルコでは各主要都市でトラムの開業計画が進行しております。テロの恐れがなくなりましたら何れ機会をつくって、また行って見ようかと思っております。
また投稿途中でボスニアを訪問しておりましたので、途中で投稿が途切れまして申し訳ございませんでした。次の投稿は、現役蒸気機関車が未だ残るボスニア・ヘルツゴビナの紀行記を掲載させていただきます。よろしくお願い申し上げます。こちらからご覧いただけます。
KAWANAKAです。
約50年近く前にフィンランドに2か月近くいたので、この掲示板を楽しみに待っていました。尤もいたのはVAASAという町でヘルシンキには夜行日帰りで行っただけです。その時の写真も何処かに埋もれていて見ることが叶いませんが、中央駅の様子は覚えていて、ホームの様子も変わらないみたいですね。
半世紀まえですから社会のインフラや生活に物凄くギャップが在りました、
当時、日本には凄い速い特急があるね、とよく言われましたが、何のなんの列車の快適さは流石とおもいました。
最近、そのフィンランドからきたfriendを案内して我が地元から京成に乗せて成田まで送りました、英語のホームの案内表示には前に来たときはなかったね、と言われ変にhめられたりしました。ぶんしゅう氏のレポートを見るとマダマダの感はありそうです。
小生も行きたくなってきました。ありがとう、
KAWANAKAさま、コメントをいただきまして、ありがとうございます。
フィンランドと言えば坂田君しか知らなかったのですが、短期駐在しておられたとは初めてお聞きしました。何月ぐらいにおられたのでしょうか。
遠い国と思っていましたが直行便が出来て、今回身近に感じました。町をちょっとだけ見ただけなのでよく分かりませんが北欧らしい洗練された雰囲気が感じられました。
次回行かれる時には是非にお誘いください。坂田君が京都で開いていた本場のフィンランド料理、特にトナカイのステーキを味あってみたいと思っております。
KAWANAKAです。
前にフィンランディアが開店していた当時、故郷を思い出させてやろうと思いつきフィンランドのおじさん家族を坂田君の店につれて行ったことがあったのですが、突然だったのでしょう、不在でした。
店ではトナカイは食べませんでした。滞在中は何回か食しましたが肉はひつこくなく美味でありました。輸入はないのかな?強いて言えば鹿肉に似ていたかなあ、。
駅前にStockmanという著名なデパートがあり、お上りさんよろしく、そこで白樺で作ったビールカップを見つけ欲しかったのですが、時間の関係で買えなかったのを滞在中にプレゼントしてもらったり、ぶんしゅう氏のお陰で色んなことを思い出しました。
いつ訪問出来るのか見透しは全くないのですが、またサウナに入りたいと思っています。
クローバー会は良いですね。人生の幅を広げて、過去の記憶も呼び起こしてくれます。
お身体の調子はいかがでしょうか。私は最近、欧州に魅了されております。初夏にでもぶらりとゆっくり訪ねようかと機会を伺っておりますが、自分としては、よく分かっていない未開の国です。列車に乗って、トラムに乗って街を見てみたいのですが・・、今度フィンランドに行かれる機会がありましたら是非にお誘い下さい。よろしくお願い申し上げます。