遥かなる東欧の旅 ボスニアの現役蒸気機関車を訪ねる 2015年 Part1 旅立ち

DSCN3185023 DSCN3182022今回の旅で驚かせられたのはカタール航空乗継でのドーハ空港のシャトルバスです。
飛行機は遅れて大急ぎでしたが、まさかこんな走る応接間のような豪華なバスに乗って飛行機に搭乗するとは思いませんでした。
さすが中東でもトップクラスの産油国、超金持ち国家の空港サービスの1つです。おみそれしました。

9月のトルコの旅の途中でいつものO氏より「10月に昨年2014年2月に訪問したボスニア・ヘルツェゴビナの蒸気機関車を撮るために再訪する。前回撮れなかった現役蒸気機関車の全てが撮れる。この時期の航空券は燃油サーチャージ込で6万円台と格安です。もし、ぶんしゅうさんが同行していただけるなら心強い。」とのお誘いを受けました。

航空券が6万円台とは通常期の半額以下で格安です。まだ搭乗したことのない空の5ツ星”カタール航空(略;QTR)”に搭乗できるのも魅力です。
ただ自由人ですので日程には問題ありませんが、以前の状況とは違って最近老いが進みだした同居の母親がおります。介護や食事の世話を強いられていますので不在となれば家内にしわ寄せが来ます。いくら看護のプロの家内でも了解が必要になっていました。

恐る恐る打診を入れますとあっさり、「行ってきたら」と、思いもかけない快諾の返事が返ってきました。どうも9月に一緒に行きましたトルコの旅にご満悦だったようで、「後の人生、そう長くはないでしょうから誰の助けを受けることなく動ける内は行動すべき、貴方が先にボケたらもっと困る、行ってらっしゃい。」でした。
すぐさまO氏にOKの連絡を入れて航空券手配に取りかかりました。

第1・2日目 10月16日、17日
① 長岡京⇒京都18:36(のぞみ)⇒20:46品川21:02(京急)⇒21:21羽田
② 羽田 翌日0:30(QR813)⇒6:15ドーハ
③ ドーハ7:35(QR225)⇒12:45ソフィア13:40⇒13:45ベオグラード

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▲ 海外へ出かける時はいつもJALを利用していますので伊丹から羽田か成田へ向かいトランジットしますが、今回はQTR(カタール航空)に搭乗しますので羽田からの出発です。久しぶりに新幹線で羽田へと向かいました。これも久しぶりに買い求めた京都駅の駅弁、今日はJAL便でないのでラウンジも利用できない、当分日本料理には食べられないだろうと懐石風京都料理の駅弁を買求めて食しました。台湾では温かくなければ駅弁とは言えませんが、日本では冷めてからが美味しい駅弁です。

01_チケット0101_チケット02_100▲ 21:21 羽田空港国際線ターミナルに到着、QTRカウンターへと向かいましたが、長蛇の列です。仕方ありません、約20分を待ちましたが順番が来てグランドスタッフが言われたのは「お客様はJGCの会員ですね。向かいの会員専用カウンターなら並ばなくとも直ぐでしたのに・・、次回はご利用下さい。JAL共同運航便ですのでマイレージはお付けできます。」です。よく見ればJALの制服を来ておられます。QTRはJALと同じワンワールドメンバーだとこの時に気づきました。

【 JAL発券のルール 】
当初、チケットを手配する際にJALが利用できないのかとJAL公式HPから探しましたがこの便は表示されませんでしたので諦めました。9月のトルコ・イスタンプール行きの際は、同様にフィンランド航空との共同運航便をヘルシンキまで利用し、ここからイスタンブールまではトルコ航空利用で発券されています。この経路でのチケットは、JGC専用デスクに電話をしてのみ購入できるものでした。
後日、電話をしてQTR共同運航便でドーハ経由ベオグラード行きの発券が出来るか否かJGCに問い合わせてみました。返答は、「JALとの共同運航便でヨーロッパへ行かれる場合は、フィンランド航空又はブリティシュ航空利用しか発券できません。どうしてもドーハ行きをご希望の場合は、ドーハから先のヨーロッパ行きのチケットは、お客様が別途購入していただく事が必要になります。」でした。

今回は、ネットで最安値航空券を検索してExpediaで購入しました。料金はフライト39,749円+税及びサービス料26,730円=66,479円でした。JALで羽田又は大阪⇒ドバイ購入だと76,000円+19,000円=95,000円に別途ドバイ⇒ベオグラードのフライト料金が加算されますので、選択は正しかったようです。
ただ獲得できたマイレージは羽田~ドーハ往復で3,088マイル、これがJALならJGC会員では6,944マイルにもなって2倍強です。ドーハ経由でのヨーロッパ行きのチケット設定を加えて欲しいものです。

22:25 JALと同じグループならラウンジを利用できます。カウンター前で後から来られるO氏を待って一緒に入場しました。

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▲ 23:00 ラウンジに入ってO氏と大好きな日本酒を飲み交わしました。お腹は新幹線車内で充填済みですので食い物はアテだけです。羽田と成田の国際線ラウンジは日本の中では最も充実していますが、ヘルシンキを体験していますので比べると、かなり見劣りします。

01_羽田⇒カタール航空_100▲ 羽田からセルビアのベオグラードまでのルートです。搭乗時間は16時間50分で途中、ブルガリアのソフィアで着陸して55分後に再フライトします。ドーハでの乗継時間は1時間20分です。

DSCN3126012DSCN3134013▲ イギリスに拠点を置く航空サービスリサーチ会社のスカイトラックス(Skytrax)から5つ星の航空会社として評価を受けていますQTRです。日系にはないアメニティが用意されていました。

歯ブラシ・耳栓・アイマスクと靴下です。なぜに靴下かと言うとスリッパ替わりで、履いている靴下の上に履くのですね。日系にも用意してもらいたいものです。ちなみに日系の航空会社ランクは、ANAも5つ星でJALは4つ星になっています。
01_-100DSCN3142017▲ 02:20 搭乗1時間50分後に機内食がでました。洋食と2種類を選べましたので和食を注文しましたが今一でした。最もお腹は一杯でしたのでこれもアテとしては十分です。

DSCN3148018▲ 翌朝10:15 出された朝食です。他社と同じく代わり映えはしません、一般的です。

DSCN3178021 DSCN3176020▲ 6:40(これより現地時間) 少し遅れてのドーハ着です。羽田から3,212㌔を飛びました。
トランジット時間は1時間しかありません。急いで乗継ゲートを通ってベオグラード行きのゲートへと急ぎましたが結構多くの搭乗客がおられて盛況なようです。それにしてもお金がかかっているターミナル内です。さすが中東の金持ち国家だけあります。

DSCN3186024▲ 7:17 飛行機までは前述のバス移動ですが、こんな豪華なシャトルバスに乗ったのは初めてです。ビックリしました。エアバスA320に搭乗した客は我々が最後だったようです。

DSCN3215028DSCN3193_100▲ 7:35 ドーハを離陸してソフィアへと向かいます。途中サウジアラビア、イラク、そして紛争の地シリア上空を通過します。まあ命を預けたフライトですので居直り気分です。機内は静かなものでした。

DSCN3206026▲ 8:29 朝食が提供されました。ドーハで積込まれたものですが、羽田積込みとほぼ同じです。

DSCN3218029▲ 9:00 フライトマップ軌跡を見ていますと先ほどの表示とは違います。シリア上空は回避してイラン上空を飛んだようで、トルコに入っています。

▲ 9:48 眼下には1ケ月前に撮影に励んだ懐かしのトルコの大地が広がります。

DSCN3248_100▲ 12:30 ちょっと早くブルガリアの首都ソフィア空港に到着。55分間の乗換タイムで搭乗客の大半が入れ替わりました
13:20 最終地ベオグラードに向けてちょっと早くの離陸です。

DSCN3255031▲ 12:39 サンドイッチですが、この旅4回目の機内食が提供されました。

DSCN3288033▲ 13:15 (現地時間) 羽田から16時間50分のフライトを終えて無事にセルビアのベオグラードに到着。

15:00 到着ロビーでドイツからの本隊と合流です。
外はにわか雨が降り出していました。
ここからはチャーターバスに乗車して国境を越えてボスニア・ヘルツェゴビナのツゥズラ(Tuzla)のModrac湖畔、宿泊ホテル(Senad od Bosne Hotel)へと向かいます。

02_ボスニア⇒MAP_100

▲ 15:54 まずはセルビアからの出国手続き、国境のサヴァ川に架かる鉄橋を渡ってから今度はボスニア・ヘルツェゴビナの入国審査です。空港と同様にそれぞれのパスポートの提示を求められます。
国境の道路橋の横には、かつて両国を結んだ鉄道線の鉄橋がそのまま残っていました。直ぐにでも走行できると思える外観ですが、再開の見通しはありません。

19:48 Senad od Bosne Hotelに到着。自宅を出てからの所要時間は約33時間でした。 Part2へ続く

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