長崎電軌第3回目です。一旦長崎駅前に戻りました。
▼【旧】第1回でも紹介した駅前です。食堂、パチンコ屋のほか、かすてらの看板もありました。線路は右手奥と右手前の二方向に分岐します。画面では170型電車が右手奥へ進み、旧・小川町(現・桜町)を通り公会堂前方向に向かっています。
次の画像で歩道橋上から眺めると好く判ります。1963年4月3日 07922▼【新】(左)上の画像とほぼ同じ位置から眺めました。山が見えなくなりました。(右)駅前は歩道橋と橋上広場に変わっています。歩道橋の上から南の方向を眺めました。線路を左奥に進むとこれから紹介する旧・小川町(現・桜町)、右奥に進むと五島町、出島を経て築町です。Google Earthより
▼【旧】370型374 3系統赤迫発蛍茶屋行き。蛍茶屋で見たとんがり山も現在ではビルに隠れて見えません。駅前-小川町間 1963年4月3日 07924▼【旧】200型202 3系統蛍茶屋発小川町停留場を出発、駅前を通り赤迫に向かう。 同日 07925
▼【旧】300型304 3系統 坂を上り公会堂に向かう。この場所は現在トンネルになり、上が駐車場になっています。 同日 07928▼【新】(左)坂道がトンネルになり、上に駐車場が出来ました。(右)石垣が当時のものか不明です。Google Earth より▼【旧】200型207 現・桜町、現・公会堂前を通り、当時の終点思案橋に到着しました。現在の線路はこの先十八銀行の横を曲がり、260m程山側に延長され、正覚寺下が終点となっています。同日 07909
▼【新】(左)現・思案橋駅と左ガラス張りの建物が十八銀行思案橋支店です。
(右)終点正覚寺下駅、駅手前で単線になります。Google Earth より今度は、思案橋から西浜町交差点を経由して石橋に向かいます。
▼【旧】200型206 西浜町交差点の次、築町(つきまち)を行く2系統蛍茶屋発旧・西町車庫行き。後方は十八銀行本店です。3月30日撮影 07530▼【旧】3060型365 5系統蛍茶屋発石橋行き電車が築町分岐点を通過しました。後方に、ビルの角が三角に切り取られた所で右に分岐すれば出島経由長崎駅前に向かいます。右手後方は、今通ってきた西浜町です。 4月3日撮影(以下同日) 07913▼【新】(左)現在の十八銀行本店、脇の橋の欄干を見て周囲は変わっていないようです。(右)築町分岐点前にある現在のビル、角は三角から丸に変わりました。Google Earth より▼【旧】同日300型307 5系統石橋発蛍茶屋行き。築町から石橋に向かう線。海岸に倉庫が立ち並ぶ大浦海岸通停留場付近です。 同日 07914▼【旧】200型211 画面奥の大浦海岸通を過ぎると線路は単線になり、東の山側に直角に折れ曲がります。5系統が進んで行きます。電柱の立っているところが、旧・弁天橋停留場(現・大浦天主堂下)で、右手先に進めば終点・石橋です。07915▼(旧)360型364 終点石橋停留場。単線で川の傍です。07916▼【新】現在の石橋。川そばと単線ホーム変わらずです。Google Earth より▼【旧】石橋からグラバー邸に上がり、街を北方向に見下ろしました。正面手前の山が金比羅山。中央の道路が大浦海岸通り、ちょうど電車が複線から単線区間に移るところ。すぐ直角に左折して石橋に向かいます。同日 07917 ▼【新】かなり画質が劣りますが、ほぼ同じ角度で現在の風景です。Google Earth より。再び街に下りて築町の2分岐交差点です。
▼200型216 2系統蛍茶屋発西町車庫前行きがポイントを通過中です。07912▼300型305 2系統蛍茶屋行きが同じところ通過中。電車はこれまでと違い、かなり幅が狭い所を通ります。 同日 07911 ▼【旧】370型377 1系統赤迫発思案橋行き。狭いところに保険会社が並んでいました。右・日本生命の建物、車両と接している付近をよくご覧ください。 同日 07918 ▼【新】現在の長崎県印刷会館で、茶色のビルに変わっていますが、画面中央の入り口付近が同じです。頑丈で長持ちしているビルですね。架線柱が道路中央です。Google Earth より
▼【旧】360型366 1系統赤迫発思案橋行き 上の画像とほぼ同じ場所で後方を振り返りました。築町-出島間 07919▼【旧】300型305 2系統西町車庫前発思案橋行き 出島停留場 同日 07920
神戸とよく似た坂と海・山の街、長崎市街大半を電車と共に巡り歩きました。当時の車両が今も、しかも沢山、健在なのはうらやましい限りです。神戸市電は半世紀前とっくに姿を消しました。半世紀前シリーズ、次回はその神戸市電を計画しています。神戸の現在はGoogle でなく筆者の足で撮ります。お楽しみに御待ちください。