ありがとう三江線 Part4 惜別の桜満開の花道、廃線最終日

第3日目 3月31日

とうとう三江線に惜別の日が参りました。今日も悔いが残らないように最終列車まで撮ろうと早朝に起きて昨日は後から来て撮れなかった大和荘横の駐車場からカメラを構えました。
▲ 6:09 潮を出発した9421D(浜原⇒三次)、かつては1両で運用されていましたが、廃線が決まってからの乗客増で2両に増結されました。

▲ 7:35 9422D(三次⇒江津)は、を発車して桜の並木道に沿って走るのを撮りました。潮付近の桜も最終日の今日は満開を迎えたようです。

▲ 7:58 893-2さんも愛車で深夜走行されて来られました。本命の9423Dはみんなで三江線最高ののお立ち台で待ちました。既に多くの鉄ちゃんたちが良い場所を確保しておられましたので高い脚立を持って行って頭越しに撮影です。いつも海外でご一緒いただいておりますW田さんもおられました。

撮影後は急いで9423Dの追っかけ開始です。

▲ 8:34 昨日同様に口羽~江平で少し場所を変えて撮影です。約5分延着しているようです。

▲ 9:21 尾関山~粟屋 第一可愛川橋梁を渡る3両編成は、今日は後追いで撮影です。

▲ 今日の9424D(三次⇒石見川本)は県道112号線が江の川を渡る祝橋の袂から撮ります。堤防に上がって尾関山駅を見ますと多くの住民の方々がホームでお見送りの旗を持って列車が来るのを待っておられます。
▲ 10:05 9424Dが入線してきました。定時ですが三次駅では乗り切れない人が多数おられたようで、代替えバスが出たそうです。連日超満員になる列車ですのでJR側も多分こうなるだろうとバスを用意されていたようです。

▲ 10:08 第一可愛川橋梁を渡っていく9424Dです。堤防の桜並木、尾関山公園の桜、そして列車を入れようとすると列車は豆粒になってしまいます。

撮影後は再び祝橋を渡って県道112号線から国道54号線、国道375号線と三江線沿いを北上していきますが昨日と違って追っかける車の数が半端ではありません。道路工事で片側一方通行になっている区間もあって信号待ちでは長蛇の列が発生しています。いつものようにスムーズにはたどり着けないなあと無理せずに行くことにしました。

▲ 10:31 追いついたのは、江の川のかわっぷちの斜面にある信木駅、桜の老木がありました。

▲ 10:43 香淀~作木口 香淀を出て第三可愛川橋を渡って再び対岸を走る三江線です。江の川が穏やかに流れていきます。

▲ 10:44 江の川カヌー公園さくぎの約20艇のカヌーが水上から手を振って三江線を見送りされておられました。15:36頃にも行われたそうです。

▲ 11:19 宇津井~石見都賀にある大カーブを山の上から俯瞰撮影です。最高速度30km/hで走る三江線ですが、新線区間では約85km/hで快走していきます。

ここからは浜原より先でないと追いつけません。江津から南下する9425Dを捉えた方がベターです。行くまでに粕淵にローソンがありますので、今日はおにぎりとざるそばを仕入れました。
しかし香淀付近の渋滞は脱したと思いましたが、川本手前からさらに長い渋滞が続きます。10数台前を走る893-2さんとも電話連絡を取り合いますが、お手上げです。12:40、ガス欠もあって川本町内のGSで給油、さらに遅れました。

当初は昨日同様に川戸を目指しましたが、これではとても無理です。まだ皆さんをお連れしていない鹿賀に変更しました。ここならまだ余裕を持って着くことができますし、桜満開の鹿賀も中々の撮影地です。2年前にもう一度挑戦したいとリベンジを誓った場所でもありました。▲ 13:35 石見川越~鹿賀 9425D(江津⇒三次)
鹿賀で車を置いた所から桜の木越しに見ると中々です。列車は豆粒にはなりますがそれもいいだろうと上り下りを別々に撮ることにしました。

▲ 13:37 直ぐに場所を変えて後追いで鹿賀駅発車を撮ります。

▲ 14:04 普段は誰もいない鹿賀駅ホームには「ありがとう三江線」の横断幕を持って周辺の親子たちが列車が発車する度に見送っておられます。

▲ 14:07 石見川本で約1時間半、運転停止していた3両編成が9426Dとなって鹿賀駅に入線です。

思っていた以上に収穫の多かった鹿賀でした。撮り終わってすぐに三次へ向かった9425Dを追います。既に30分遅れていますので、撮りたい撮影地ので追いつけるのか微妙です。Google地図で見る推定距離は32㌔、所要時間は約42分ですのでギリギリになります。

14:48 途中川本町内で渋滞に引っかかりましたが、その後は渋滞もなく順調に走行できました。そして潮駅で停車している9426Dに追いつきお立ち台まで着きました。皆さんを降ろした後、駐車場に車を置いて駆けつけましたが、間一髪残念ながら列車は通り過ぎていきました。こういう時に列車が遅れてくれればいいのですが上手くいきません。

▲ 15:25 口羽へと向かい到着を皆さんが撮れるように案内しました。その後、今夜は宇津井駅で最終列車を見送ろうと決めていましたので様子をロケハンすることにしました。
今までの撮影地で地元鉄ちゃんに聞いたところ、宇津井駅では上下の最終列車が発車する際に花火を上げるとらしいという事でした。また山室さんからも「車で行くと駅周辺は駐車場が少なくまず駐車は不可能だろう。手前の橋周辺に臨時駐車場が設置されているそうだ。」とのアドバイスも入っています。駐車場と駅を結ぶシャトルバスも深夜は走っていないので調査しておく必要がありました。

15:45 宇津井駅に到着。確かに駐車スペースは空いていません。それでも駅から歩いても遠くない裏山に駐車スペースを見つけられました。
▲ 17:34 先ほど撮影に失敗したのお立ち台に戻って夕刻の列車を待ちます。順光でバッチリ撮られた方々は帰られたのかおられません。ぐっと少なくなった鉄ちゃんたちと余裕で撮影でした。9492D(江津⇒三次)が大勢のお客を乗せて桜並木をやって来ました。これぞ三江線最後の惜別の花道です。よくぞ最終日に桜が満開になってくれたと感激のシャッターでした。

▲ 18:14 宇津井~伊賀和志 第三江川橋梁
先ほどロケハン時には間一髪間に合わず撮れなかった第三江川橋梁は花を前景に入れて待ち受けて撮りました。

▲ 18:31 宇津井駅に着きましたが運よく駅近くに駐車スペースがありました。893-2さんもラッキーがあったそうで同じく駅近くに止める事が出来たそうです。
ご覧のようにまだまだ最終列車には時間があります。駅下広場の屋台を物色しながら待つことにしました。

▲ おでん、たこ焼きや焼きそば類等の食べ物があるかと思っていましたが午後6時には営業が終わったそうで目ざといものはありません。ただ今回限定の純米吟醸の日本酒がありましたのでゲットしました。

▲ 駅には「ありがとう三江線」の惜別掲示板です。地元の皆さんや遠方から訪れた方々からのメッセージで埋められていきます。

▲ 宇津井発の最終列車は9429D三次行きが19:32、9432D浜原行きが20:41です。

天空の駅と呼ばれる宇津井駅ホームに上ったりしながらその時を待ちました。

▲ 19:35 9429D三次行きです。花火開始ですがもう少し上に上がるだろうと思ってアングルを決めていましたので高くはなく難しい撮影でした。

▲ 20:52 最後の列車は、9432D浜原行きです。10分遅れでの発車でした。

これで三江線の撮影は終了です。浜原まで追いかけてのプランもあったのですが3日間走りづめで疲れました。ビールが飲みたいと身体が言っています。
後から聞くと最終列車が浜原に着いた後も江津まで回送列車を客扱いにして走ったそうです。これが三江線、最後の最終列車でした。どうせ客扱いなしの回送だと車内灯も消しているだろうから撮影はできないと思い込んでいました。そうではないと分かっていれば撮りに行きたかったと思っても後の祭りでした。

こうして私の三江線最後の撮影の旅は終わりました。普段はこうした葬式鉄はしたくないのですが三江線の起点駅三次は亡き家内の出身地です。何度も訪れた地に想い入れがありましたので家内と同様に見送ってやりたい気持ちになりました。思い出を作ってくれた三江線、ありがとうございました。
893-2さんに別れを言って宿のあるへと戻ることにしました。  Part5へ続く

ありがとう三江線 Part4 惜別の桜満開の花道、廃線最終日」への2件のフィードバック

  1. ぶんしゅう 様
    三江線最終日はナビゲーションありがとうございました。的確に指示頂いたおかげでまさかの10箇所も撮影でき大満足でした。一昨年の合宿は仕事で泣く泣く諦め昨年はJR30周年切符で日帰り乗り鉄で完乗し、最終日までに撮影できればいいなと思っていましたが最終日に撮影できたうえに桜満開のおまけつき、天気も快晴でこの上ない状況でした。最終日に混雑は覚悟しましたが予想の範囲内だったので行ってよかったです。またご一緒させてください。

    • 無事お帰りのようで何よりです。私も去年いけなかったリベンジができて95%満足しております。残りの5%は9425Dの潮俯瞰撮影が出来なかったことですね。あれだけ道が渋滞していたのですから仕方ないですが、もう2度とチャレンジできないので悔やんでいます。でも桜が満開になって良かった。各所で三江線への別れの花道が見られたのは素晴らしい事でした。
      次はどこに行かれますか?誘ってください。

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