実家の箪笥の奥から、お伊勢さんの土産が出てきました。観光絵葉書などに比べると、随分と小ぶりな感じです。
外箱の裏側には、発行スタンプが押してあります。曰く「鳥羽名勝 日和山 登山記念」です。日付は「4.8.21」とあり、1904年(明治37年)、大正4年(1915)、昭和4年(1929)、皇紀2604年(1944)などが候補として考えられます。(あるいは、1921年:笑)
朝熊のケーブルカーが活躍する姿が写っているので、昭和4年(1929)と考えるのが一番自然です。
考察理由-1:朝熊のケーブルカーは、1925年8月に営業を開始した。
考察理由-2:日和山エレベーターは、1934年7月に完成したが、このカードでは一切触れられていない。
考察理由-1:朝熊のケーブルカーは、1925年8月に営業を開始した。
考察理由-2:日和山エレベーターは、1934年7月に完成したが、このカードでは一切触れられていない。
表面には「65枚組」と書かれています。「伊勢神宮参拝記念」のカードと、絵柄のカード64枚が入っていました。カバーする範囲は、内宮、下宮、二見、鳥羽、朝熊の5つの地区です。
鉄道車輛が映り込んだカードが数枚ありましたので、以下にご紹介します。
★山田(現、伊勢市)駅前。中央左奥にN電風のWルーフの路面電車(伊勢電気鉄道)が見えます。
★鳥羽停車場の全景。山(と言うか、丘)を開削して直線の列車有効長を確保し、参宮線終端の駅としてターンテーブルが設置されています。
★楠部口停車場。ここで内宮行きの神都線と、朝熊線(旧、朝熊登山鉄道)が分岐していました。
★汐合川(二見線)。画像では、ポールが飛んでいて見えません。最初は「スワッ、単端(瓦斯倫カー)か!」と思った程です。現在でも橋脚が残っている様です。
★朝熊ケーブルカー。当時(1929年)は営業開始から4年目です。観光の目玉だった様で、色々なカットが入っています。
朝熊のケーブルカーは、1944年2月に戦時体制により運転休止されましたが現在でもトンネルを初め、遺構が残っている様です。
同時期、京都の愛宕山のケーブルカーも、同様の処置(不要不急の路線に指定)により休止されました。
同時期、京都の愛宕山のケーブルカーも、同様の処置(不要不急の路線に指定)により休止されました。
【閑話休題】
Windows 8.1 → 10にUpdateし、Edgeにて表示して投稿しました。