往く秋を 八瀬で送る

趣味活動になかなか注力できない状態が続いていますが、こんな時こそ、近所で秋を感じるべきと、叡山電鉄の八瀬比叡山口へ出掛けてきました。ここへは、年に何回かは出掛けて、季節・時間帯を変えて、定点撮影を続けていますが、このたび、叡山本線の開業90周年を記念して、駅舎がレトロ調に改装されたり、開業当時の塗色に復刻された車両も走り始めました。ニュースとしては鮮度落ちですが、その見学も含めての八瀬比叡山口の訪問となりました。
151121_035sy_R大正14(1925)年、京都電燈によって、出町柳~八瀬 5.6キロの平坦線、続いて西塔橋~四明ケ嶽 1.3キロの鋼索線(現・京福電鉄)が開業した。叡山電鉄と京福電鉄は共同で、今年3月から「叡山本線・鋼索線開業90周年事業」として一年に渡ってイベント実施している。八瀬比叡山口に到着する電車から見ると、比叡山の手前で“もう、これ以上行けない!”と言うところに駅があるのが分かる。小さな駅舎、ドーム状の屋根、周囲の風景も、90年前とほとんど変わっていない。こんな環境のところへ、市内中心から15分ほどで行けるのも京都の魅力か。


151121_050sy_R叡山電鉄は、11月、紅葉特別ダイヤを組み、叡山線の昼間では、平日は20分ヘッドを15分に、土休日は15分ヘッドを6~13分での運転。今年初めて、ケーブル駅へ至る道が「八瀬もみじの小径」として、夜間もライトアップされ、ホームで電車の到着を待つ人も、例年以上だった。
151121_136sy_R▲731号を改装した記念車両「ノスタルジック731」。開業当時のデナ1形をイメージした緑一色に塗り替えられ、車内も白熱灯、フローリング床になり、記念のヘッドマークを下げている。9月に行なわれた「開業90周年記念式典」から営業運用に入った。
151121_062sy_R「ごちうさ」とやらのアニメのヘッドマークを付けた721号が2番ホームから出発する。通常ダイヤで2番ホームが使われるのは平日の朝の一本のみだが、紅葉特別ダイヤでは、数本に一本が2番ホーム発車を見られる。
151121_068sy_R叡電沿線を管轄する下鴨警察署がスポンサーのパト電732号。正面+側面の二面がセットになった塗色で、こちら側が警察大型車両に見られる青・白に、反対側の二面は、本来の黒白のパト電色塗られている。角度を変えて見ると、全く別の車両に見えるところがミソだ。
151121_129_R開業当時の駅名「八瀬」は、八瀬遊園、八瀬比叡山口と名を変えた。90周年に当たり、駅舎は、部分的に開業当時のレトロ調に改装、復刻されたが、さすがに「せや」の駅名標は、乗り過ぎの感がある。
151121_187sy_R夜の八瀬比叡山口駅。特徴あるドーム屋根がグリーンにライトアップされた。夜間は、鞍馬線の紅葉のトンネルへも超満員の電車から鑑賞したが、11月の気温が高かったせいか、今年の色づきはイマイチだった。ここ八瀬も同様で、“燃えるような”紅葉は見られなかった。

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