今日は糸崎・尾道間で海を入れた遠景を考えていたのですが、生憎の雨のため急遽予定を変更して呉線忠海で近景を撮ることに。我が家から山を越えれば15分ほどの距離です。忠海港は古くからの船泊りであり、現在は大久野島と大三島へのフェリーが発着しています。大久野島は昭和初期には毒ガス工場の島として地図から抹消された秘密の島だったのですが、今は島全体が国民休暇村として憩いの島となっています。ちょうど春休みとあって 雨にもかかわらず多くの家族連れが高速船に乗り込んでいました。
電車の前方 鉄橋のたもとに常夜灯が建っているのがわかりますか。水難防止を祈願して金毘羅さんをお祭りしたもので、港や川土手など水に関係した場所によく祭られています。忠海港の常夜灯は江戸時代後期、文化十三年(1816年)に尾道の石工 塚脇和助によって彫られ200年近くを経た立派なものです。行き来する船に加えて 約80年間呉線の列車を見守ってきた常夜灯でもあります。さてトワイライトは雨の中を一路広島に向けて通過してゆきました。
次回は4月9日です。この日は孫の小学校入学式なので、留守番かイクジイ役が回ってきて撮りに行けるかどうか・・・。だとすると5月21日までお預けとなります。