千頭からのSL 列車 バック運転解消へ
大井川鉄道の新金谷駅構内に新しい転車台が、2011年9月末に完成し、10月7日からのSLフェスタにあわせ供用を開始しました。
静岡県島田市が、市の観光施策の一環として設置するとし、その工事業務を大井川鉄道に委託し、今回完成したものです。
完成した転車台は、
全長 17.5メートル
自重 22.8トン
駆動方式 人力、電気式併用
総工事費 9,000万円
転車台に使う橋げたは、既存の橋げた(1988 年製)を改造。この橋げたは、製造からしばらくたっているが、使用期間は短く、新品に近い状態であった。また工事費の圧縮及び工期の短縮、並びにリユース等の観点から、新品で作り込むのではなく、既存の橋げたを改造使用しました。
また、千頭駅の転車台は、イギリス製のもので、1897(明治30)年に日本に輸入されたのち国鉄で使われ、1980(昭和55)年千頭駅にやって来たものです。
(以上、大井川鉄道公式アナウンスより)
これで千頭駅からの帰り(上り列車)も、機関車のバック運転をすることがなくなりました。観光客にも喜ばれそうです。実は観光客にはバック運転の意味が判らずに、不評だったようです。鉄道愛好家にとっても、新しい撮影アングルが発見されそうです。
写真、転車台上の機関車は、10月のSLフェスタ期間中展示された日本ナショナルトラスト保有のC12164です。本務機の転車台使用に際しては、都度移動させた(筆者撮影)