2015年 西方見聞録 ルーマニア鉄路の旅 Part14  CFF Vişeu de Sus(ヴァッサー渓谷森林鉄道) その4 奥地から下山

DSC_362521▲ CFF Vişeu de Susで働く仲の良い(きこり)さんご夫婦。斧も背負ってはおられますが木を切るのは今はチェーンソーです。殆どのさんたちは、毎週月曜日から金曜日まで山に上がって働かれますが、私たちのような観光客のためにこちらで住まわれているご家族もおられます。奥さんは我々の食事の支度もされていました。
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新京成8000系

特派員氏の復帰第一回投稿は“新京阪”ですが、関三平先生は“新京成”です。どうも私は卒業以来東京に住んでいたのですが、元来の客車マニアのため私鉄、それも関東系は興味がなく、乗ることが少なかったのです。とりわけ東の方向へは縁がなく、新京成などは見たこともありませんでした。今回の記事で、千葉の鉄道連隊が起源だと知ったほどです。
藤本さんに怒られてしまいそうですね。

新京成8000系_NEW 新京成8000系(文)_NEW

本日の地元ネタで復帰します

昨年末から多忙を極めて、当掲示板にもすっかりご無沙汰状態が続いていました。忙しさも峠を越えた頃、当会の重鎮、約1名から“早く投稿せよ”との励ましをいただきました。有り難い先輩の言葉を発奮材料にして、また投稿を再開することにしました。まずは本日の地元ネタから綴っていくことにしましょう。
syP1080001阪急京都線で50年以上にわたって走り続け、現在の阪急スタイルを確立した2300系が、本日の団体列車を最後に姿を消すことになった。すでに2月20日から3月20日まで、最後まで残っていた2313×7編成が、前後に「惜別2300」「さよなら2300」のヘッドマークをつけて、京都線、千里線で営業運転を行なっていた。そして本日3月22日には、正雀~河原町間で、事前に募集された団体列車「2300系さよなら運転ツアー」一往復が運転された。前後にはイベント専用のヘッドマークをつけ、途中、長岡天神での特急待避以外は、すべて通過で、かつての2300華やかなりし頃の走りっぷりを髣髴とさせた。
前パンを振りかざして、桂を通過して行く2313先頭の下り団体列車。ヘッドマークのほか、側面には旧社章ステッカーも貼付された

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2015年 西方見聞録 ルーマニア鉄路の旅 Part13  CFF Vişeu de Sus(ヴァッサー渓谷森林鉄道) その3 奥地へ(後編)

DSC_3214_100▲ 13:48 撮影地⑬ 素掘りのトンネルから煙を噴き上げながら出てくるBAVARIA号機。欧米鉄ちゃんが大好きなシーンです。暗黒の中からの解放感を彷彿させるシーンに何か通じるものがあるのでしょうね。この路線の中間地点には3つのトンネルが連続しています。待っていましたとダッシュされますが、その前に我々は場所を確保しました。
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下仁田余話

上信1000系について投稿しましたが、前面を切り取られたクハ1301のその後を書き漏らしました。クハ1301には新しい運転台が作られて、冷房改造もされてデハ252というお相手を見つけて 幸せに暮らしているようです。余談ですが上信は不思議なところで、デハとクモハ、モハが混在しています。単車で走れる電動車はデハ、単独では走れない電動車がクモハ、モハだそうです。

米手作市様のコメントでは1000系のデザインをお気に入りのようですが、電車の製作実績が少ない新潟鉄工所が電車分野への進出を図ろうと気合を入れて作ったようで、その塗装も含めて斬新なデザインで当時話題となりました。

さて本稿の主題は下仁田です。下仁田駅は「関東の駅百選」に選ばれています。平成11年10月2日の読売群馬版にその記事があります。

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2015年 西方見聞録 ルーマニア鉄路の旅 Part12  CFF Vişeu de Sus(ヴァッサー渓谷森林鉄道) その2 奥地へ(前編)

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▲ ヴァッサー渓谷森林鉄道、冬季のハイライトの1つ、小さいながらも凍りついた滝を見ながら進むBAVARIA号牽引のチャーター列車。今日は晴天・無風のSL撮影には絶好の天候となりました。噴き出された白煙は綺麗な白帯として残り、SLが走行した軌跡を空に描いてくれます。
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上信電鉄1000系に寄せて

4年間高崎で単身生活をしていた頃 上信、上毛にはよく足を運んだものでした。群馬というところはクルマが無いと生活できない県だそうで、1戸あたりのマイカー保有率が全国一だと聞きました。そんな群馬ですから私も撮影行はもっぱら福山ナンバーのマイカーでした。地元の鉄ちゃんにはよく 「遠くから撮影に来られたのですね」と声をかけられたものでした。さて1000系の話ですが、詳しくは東京から大津に日帰りして頂いた専門家にお任せするとして、私が撮影していた写真をご紹介します。撮影はいずれも平成14年5月6日です。

クモハ1001+クモハ1201 高崎行20列車  上州福島-上州新屋間

クモハ1001+クモハ1201 高崎行20列車  上州福島-上州新屋間          左手向こうに見える平べったい山は上州三山のひとつ荒船山  

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2015年 西方見聞録 ルーマニア鉄路の旅 Part11  CFF Vişeu de Sus(ヴァッサー渓谷森林鉄道) その1 到着

01_Map2パンフ01_100【 CFF Vişeu de Sus(ヴァッサー渓谷森林鉄道) 】
ウクライナとの国境に近いルーマニアのマラムレシュ地方に今尚残るヨーロッパ最後の現役森林鉄道です。軌間は760㎜のボスニアゲージの軽便鉄道で1935年に開業、伐採された木々を運搬してきました。現在では約60キロ余りに縮小されましたが、ヴァッセル渓谷はマラムレシュの自然公園として、2007年からはヨーロッパ諸国による保護の対象となり支援を受けて観光用として蒸気機関車も復活させて走っています。
公式HPはこちらです。 

今回はドイツの海外鉄ちゃんツアーのTANAGO社の企画に参加しての撮影ツアーです。アフリカのエリトリア、中国東北のツアーに次いで3回目のツアー参加となりました。現地集合で欧州各国から、また日本からもO氏ご夫妻、KKさん、SKさんと私の5名が参加です。ツアー費用は1,205€(SLチャーター、7泊8日の宿泊ホテル、食事込みの約167,000円)です。ちなみに国際線航空券(伊丹⇒ブカレスト、ブダベスト⇒伊丹)はこの時期とあって118,270円(燃油サーチャージ込)の格安でした。

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上信電鉄1000系

大津市歴史博物館で開かれている、「江若鉄道の思い出」展で福田静二さんが講演をされました。
広い会場は予定より早く開場しましたが、入りきれないほどの満員で驚きました。廃止されてからすでに四十年以上が経ちましたが、これほど地元の人々の心に染みこんで愛されている鉄道を私は見たことがありませんでした。同時に西村雅幸さんが心血を注いで作った駅の精密なジオラマにも多くの人だかりが出来て、それぞれが思い出を語り合っていました。展示品の多くにはクローバー会会員の名前も多く出ていて、準特急氏の言葉を借りれば「同好会員で本当によかった!」には同感の至りでした。

さて、今回の上信電鉄ですが、遠路東京から大津まで来てくれた藤本さん、乙訓の長老様に解説して頂けると嬉しいのですが・・・
上信電鉄1000系_NEW 上信電鉄1000系(文)_NEW

「江若鉄道の思い出展」講演会に集結!

3月7日から開催されました「江若鉄道の思い出」展は好評開催中ですが、3月14日には総本家青信号特派員様が講師の、れきはく講座「江若最後の二日間を追って」が行なわれ、これに合わせて、26名のDRFCクローバー会会員が集まりました。当日は講演会の開催もあって、企画展会場も多くの人が集まり活況を呈していました。CIMG8233

     ↑ ジオラマの前では熱心に写真を撮る人が見受けられました

講演会申込が多く、抽選となったとのことで、14時からの講演会は30分前の会場受付開始前から多くの人が並び、約150人収容できるという講堂も一杯となりました。 続きを読む

2015年 西方見聞録 ルーマニア鉄路の旅 Part10 ブカレストから ビシェウ・デ・ジョス(Viseu de Jos)へ IR1642からRE4135への乗継

【 動き始めた列車から飛び降りる 】
ブカレスト北駅
から心地良く揺られての熟睡でした。5時過ぎにもう直ぐに乗継駅のBeclean pe Somesに着くだろうと起き上がり荷物をまとめて降りる支度です。列車乗務員の女性も預けた切符を持ってやってきました。まだ到着までは十分な時間があります。昨夜から見ているTV映画の続きを見ていましたら、暗闇の中で停車しました。窓から見ますが駅のホームらしきものが見えませんので単なる運転停車かなと思って部屋でゆっくりとしていましたら、突然ドアが開いて「あなた降りないの!もう発車するよ。」と、大きな声で申されます。えっ!着いているの?!状態です。

慌てて荷物を持って降車ドアへと向かいますが、列車は既に動き出しています。下を見るとホームは無く、凸凹としたコンクリート板が並べられているだけで降りるには結構な高さがあります。問題は履いては重い耐寒用(-30℃対応)のソレル製の靴です。ガッチリと作られていますので普通の運動靴のような機動性がありません。おまけに背中にはカメラ3台を入れた重いリックを背負って自由が効きません。それでもスピードも出ていないので大丈夫だろうと覚悟を決めて、エイヤーと飛びましたが着地は上手くいかず一回転してしまいました。重いキャリアーケースは私が転げ落ちたのを確かめて、乗務員がドアから落としてくれました。

こんなわけで朝からしくじりました。幸いケガは膝を少し擦りむいた程度の軽傷で済みましたが、もう少し遅ければ、列車のスピードが出ていたら、降りるのは無理だったでしょうね。

DSCN860006DSCN860207▲ 5:50 着いたBeclean pe Somes です。飛び降りたホームは右側の3番線で、ご覧の通りームと呼べる高さがありません。よく軽傷程度で降りられたものでした。’
夜行列車が止まる乗換駅なので普通の高さがあるホームだと思いこんでいました。まさか無いに等しいホームとは・・、大失敗の災難の朝でした。
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広島便り

江若展に向かった3月13日は旧ダイヤで、帰路15日は新ダイヤで帰宅しました。京都から新幹線で三原に帰るには岡山か福山で「こだま」に乗り換えるのですが、それが面倒なので今日は新大阪から「こだま」で帰ることにしました。早朝大津を発って新大阪発7:39の「こだま733号」に乗ったのですが、何と指定席は満席! 急ぐ必要のない格安ツアーなのか中高年の男女でぎっしり。トイレの前には行列ができていました。一方自由席はガラガラ。相生の12分停車でヤレヤレと思っていたら、岡山では23分停車。福山の8分停車は短く感じました。かつて北海道で札幌から釧路に向かう夜行普通列車423レに何度か乗りましたが、富良野で35分停車、新得で16分停車、帯広で13分停車、池田で15分停車し、給水、給炭、郵便小荷物積みおろしをする光景を思い出させるような現代の「こだま号」の旅でした。

さて帰宅すると3月15日の中国新聞朝刊には 14日のダイヤ改正がらみの記事が1面を飾っておりました。227系のデビューと新白島駅開業が目玉です。便利に、快適になったことは報じられても、不便になった面も報じてくれればよいのに。

平成27年3月15日 中国新聞朝刊

平成27年3月15日 中国新聞朝刊

 

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2015年 西方見聞録 ルーマニア鉄路の旅 Part9 ブカレストからヴァッサー渓谷森林鉄道へ IR1642乗車

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▲ 乗車したIR1642列車の1等寝台の2人用個室です。ベット幅もいつもの中国鉄路の軟臥と比べると1回り大きく、重厚感ある木造の室内は天井が高く十分な広さです。ただ私のベットは上段ですので、重いキャリーケースは上の置き場へは持ち上げ不可能です。下に置かせてもらって、他の持ち物は上に置きました。
部屋の相棒は後から来た若いドイツ人です。挨拶を済ませてから上段に上がって寝る体制を整えましたら、彼は友人の部屋に空きベットがあるのでそこに移ると言って出て行きました。おかげで一人個室となりましたので大満足、寝場所を下段に移してのゆったり旅が始まりました。
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2015年 西方見聞録 ルーマニア鉄路の旅 Part8 ブカレストその6 トラムに乗っての街散策 後編

DSC_271711▲ 17:23 夕暮れが近づいたブカレスト郊外の専用軌道を快走するタトラの重連。ブカレストのトラムも最後の撮影です。今日はブカレスト北駅、メトロ、トラムと朝から乗り鉄・撮り鉄旅を堪能しました。人口約200万人の広い町ですのでとても一日では回りきれません。最新の低床車も走行しているそうですが、残念ながら見られずじまいでした。しかし最盛期に比べると縮小されたとは言えトラムが元気に走り回っている姿は堪能できました。次回は街路樹に若葉が茂る頃に来たいと思いました。
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ついに途絶えた東海道本線の客車列車

 「トワイライトエクスプレス」の運行が終わることについて豪華寝台特急が運転終了として巷では騒がしかったが、もう一つの意味がある。それは東海道本線を走る客車列車がなくなるのである。団体貸切特別列車のような客車列車は走るかもしれないが、どこかへ行くお客さんが乗っている客車列車はなくなる。東海道本線はすべて動力分散式列車となるのである。輸送手段としての効率から考えると動力分散式の方がよい。効率重視で考えると電車などの動力分散式に変わって行くのは当然のことだと思う。

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【速報】現役鉄道同好会が地域貢献賞を受賞

本日、同志社大学の寒梅館で、年間を通じて目覚ましい活躍のあった文化系クラブ・サークルを対象にした「2014年度 文化系公認団体表彰式」が行われました。

そこで、同志社大学鉄道同好会は“地域貢献賞”を受賞したとのことです。この賞は最高の賞である大賞ではありませんが、鉄道同好会が“地域貢献”をしたと社会に認められたことに大変意義があると思います。大賞といっても過言ではありません。

鉄道同好会のY会長のコメントを以下に紹介します。

「当会の活動を評価していただいて嬉しく思います。
しかし、これに甘んじる事なく、よりよい評価を頂けるサークルにしていきたいです。来年度は大賞を頂けるように努力しますので、応援よろしくお願いいたします。」

デジ青をご覧の皆様、来年度も鉄道同好会にご期待ください。

2015年 西方見聞録 ルーマニア鉄路の旅 Part7 ブカレストその5 トラムに乗っての街散策 前編

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DSCN8455_100家にいる時は食事の支度は私の役目、海外に参った時は変わった食材がないか見るのが旅の楽しみの1つです。今回もトラム車窓から市場を発見したので直ぐ降りて探索です。
その市場で明るく元気よく野菜を売っておられるお姉さん、並べられた野菜たちもより新鮮に見えます。左下には初めて見る白い人参が積まれていました。
でもこれはパースニップと呼ばれるセリ科の二年草で、似てはいますが人参ではありません。風味はニンジンに似ており糖分多く、甘みが濃厚だそうで煮崩れしないため、ポトフやシチュー、ボルシチなどの煮込み料理に使われているそうです。古代ギリシャの時代から地中海周辺で作られており、食用だけではなく薬用としても使われて日本でもネットの八百屋さんで売ってはいます。

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2015年 西方見聞録 ルーマニア鉄路の旅 Part6 ブカレストその4 ブカレストのメトロ

DSCN842332 【ブカレストメトロ】
1979年11月16日に1号線6.2キロが開通、その後も順次開業が進み現在4路線、51駅の約70キロが営業、トラム・バス・トロリーバスとは異なるメトロレックス(Matrorex)が運営しています。車両はルーマニアのアストラ・ヴァゴアネ・カラトリ (Astra Vagoane Călători)が1978年~1993年に製造した国産車両が1・3・4号線に、またボンバルディアが2002年~2008年に製造した車両が2号線に投入されていますが、老朽化車両については順次置き換えが進んでいます。 上の写真は1号線Dristor駅ホームで折返し発車を待つボンバルディア製の新車です。 続きを読む

四大学鉄研合同写真展始まる

 

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いよいよ、今日から関関同立の4大学による合同写真展が始まりました。午前中は準備、午後1時より開場となりました。展示会場は中崎町駅1番出口より歩いてすぐ(徒歩2分程度)、大阪環状線の高架下に位置しています。 続きを読む