2012年冬の中国鉄路の旅 Part1 丹東へ、北朝鮮にSLがまだいた?

10月の国慶節後に四川省の監獄鉄道北台製鉄のスラグ捨てを撮影するため、訪中計画を組んでいましたが、反日運動勃発により止むを得ず延期としました。しかし、その間でも訪中される猛者軍団もおられて、行けるきっかけを待っておりましたら、中国鉄路撮影の第一人者の1人でおられる小竹直人先生より、北朝鮮沿いの断橋や路線跡を回ろうと思っているので一緒に行かないかとのありがたいお誘いを受けました。
11日のカミンディのイベントが終った翌12日、小竹先生の後を追いかけて旅立ちました。合流地は、北朝鮮と中国が最も交流がある町「丹東」です。交流を支えるのは、中朝友誼橋です。 ▲ 16:50、丹東で宿泊した丹東中聯大酒店の屋上から見た国境線の鴨緑江に架かる中朝友誼橋と鴨緑江橋梁のライトアップです。どちらも日本軍が建設しましたが、右側の鴨緑江橋梁の方は、朝鮮戦争時期にアメリカの空爆を受けて断橋となっています。橋の詳しい記事は前回訪問の紀行記をご覧ください。下記をクリックしていただければ、記事にリンクします。

2010年秋の中国一人旅 Part4 丹東国際列車、 Part5 丹東(安東) 瀋丹線(安奉線)

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東欧のたび(その3)

タトラ山をめぐる鉄道

ポーランドのポズナンからはスロバキアのタトラ山に向かいました。ポズナンからポプラドタトリまでは500kmくらいですが、もちろん直通の列車などはなく、15時からの移動ではその日のうちに着きません。とりあえず、ブロツアフまで移動して1泊することにしていました。移動で初めての町に行く場合、暗くなるとホテルを探すのにも困るのでこの季節、18時には目的地に着くようにしています。ところが、乗った列車は原因不明で、1時間余り遅れ、おまけにコンパートメントの照明がつかず、真っ暗な中でいつ着くのかわからず、不安な思いをしました。

翌朝ブロツアフからスロバキアへの移動は一旦チェコに入り、4回の乗換えをして、9時間の行程、乗り継ぎ時間は15分というところもあり今回の旅程の中で一番の難関です。ブロツアフから1時間ほど行ったオポーレからはローカル線で、旧型の電車が走っています。各駅停車でスピードはせいぜい60kmくらいかと思われますが、路盤が悪いのも相まって、すさまじい振動です。

ボフミンで乗り換えたチェコの列車

これが終点のボフミンからチェコに入るとなめらかな走りになり、車両もきれい、またポーランドではパスを見せると、不思議そうに眺め回して、本来押すべきスタンプを押してくれなかったのが、ここではすぐにスタンプを押してくれた上、「スロバキアに行くのか?それならトリネッツで乗換えだ」と親切に言ってくれます。途中遅れのため気をもみましたが、何とか3度の乗換えをしてスロバキアに入りました。 続きを読む

東欧のたび(その2)

ヴォルシチンのSL

ヴァイスヴァッサーで軽便を堪能した後、次に訪れたのはポーランドのボズナンです。ベルリンからインターシティーで3時間足らずで行くことができます。この町から西に80kmはなれたヴォルシチンに機関庫があり、ここを基点に2004年ごろまでは1日に区間運転も入れて10往復ほどのSLが走っていました。2005年からは2方向3往復に減り、昨年は一時的に5往復になったものの、今年の運行はポズナンとヴォルシチンの間で2往復のみになっています。まずポズナンに14:54に到着する列車を駅で待ち受けることにしました。

ポズナン駅に進入

ポズナンの駅は大改造中で一部の線路は新しい駅側で運行を始めていますが、ヴォルシチンへの路線は旧駅側に入り、3aというはずれのホームに入ります。しばらく待っていると遠くから汽笛が聞こえ、OL49型のSLが2両の客車を引いてやってきました。OL49型は2-6-2の車輪配置で1750mmの動輪を持った堂々たる機関車です。まずは実際にSLが走っていることが確認できて一安心、列車からはぱらぱらと乗客が降りてきますが、同業者らしいのは見かけませんでした。

ポズナンを発車するOL49型

翌朝のポズナン発車は9:15、昨日と同じホームをぞろぞろと人が歩いて行くものの、隣の電車の乗客と、駅の勤務者でしょうかそのままホームを通り過ぎる人が多く、ヴォルシチン行きに乗ったのはわずかで、一番前のボックス席を占領しました。久しぶりのSL列車の乗車、煙の匂いと蒸気の音に少し興奮しました。ポズナンは大きな駅で次のPoznan Debiecまではいくつもポイントを越えて、ゆっくりと走ります。3つ目のWiry あたりからポーランドらしい草原が線路の両側に広がります。40分ほど走ったSteszewで結構な乗車があり、私のボックスにも人が乗ってきました。1時間あまりたったGrodzisk wikpでも多くの乗り降りがあり、ほぼ席が埋まるような状態でヴォルシチンへと進みます。沿線はなだらかな起伏のある草原が続き、途中、草原に三脚を立てている同業者を3人見かけました。ヴォルシチンの手前で大きく右にカーブすると機関区が見えてきて程なく終着のヴォルシチンに到着しました。

ヴォルシチンに停車中のOL49

駅から機関区までは歩いて10分くらい、途中道沿いに赤錆の出た廃車群が並んでいます。

機関区の入り口には英語とポーランド語で機関庫の紹介と、5月の初めにパレードがあり多くのレールファンが集まるなどを書いた看板が立っています。これを読んでいると、制服を着た男が中に入れと手招きします。本によると入場料がいるらしいので入り口はどこかと聞くと、「俺について来い、どこで写真をとってもいいぞ」みたいなことを言っているようです。お言葉に甘えて、中に入り転車台の周りで写真を撮っていました。

しばらくするとまたさっきの男がやってきて、ついて来いと言います。男はそのまま建物の中に入り、更衣室のような部屋のロッカーを開けて、ポーランド国鉄の帽子を取り出して、60ズローチで買わないかと言います。どうみても個人のロッカーにあり、官給品を横流ししているような感じです。また、DVDを取り出して、これも60ズローチで買わないかと言ってきます。あわせて3000円程度、高いと思いましたが、実は行きの車内の検札で、持っていたヨーロッパイーストパスを見せると、車掌がこれは使えないと言ったのを、そんなことはないと突っぱねると、車掌は言葉の通じないのもあってあきらめて行ってしまいました。駅で降りて確認すると、この路線は国鉄から分離された第三セクターのようなもので、やはりパスは使えないらしいということがわかりました。この罪滅ぼしもあって、言値で買いましたが、半額でと言ってもいけそうな感じでした。

機関区の入り口

機関区は小規模ですが8線ある扇形庫と転車台、詰所などが一通りそろっています。石炭はクレーンのバケットでつかんで積み込みます。機関区の中は勝手にどこに入っても良く、何も言われません。1時間ほどの間、ゆっくりと写真を撮りました。最後に、博物館と書いてあるところに入ると5ズローチの入場料をとられましたが、そこには特に博物館らしい展示はなく、これがどうも、機関区への入場料だったようです。尚、扇形庫の中には動かせる状態の機関車が少なくとも3台はあり、外で煙を上げている2台を合わせて、5台の稼動が確認できました。

Ty-1型青色のクレーンで給炭する

見学を終えて、駅に戻ろうとすると、帽子とDVDを売りつけた男が機関車の運転台にいて、「ポズナンまで帰るのか?ポズナンまで200ズローチ(5000円程度)出せば運転席に添乗させてやる」と言うのです。機関区の中で運転席に乗せてくれるというのは本にも書いてありましたが、まさか実際の運行で添乗までできるとは思いませんでした。持ち合わせもなく断りましたが、この男、次のポズナン行きの機関士で、ヴォルシチンの駅で乗る前に機関車の写真を撮っていると、また声をかけてきて100ズローチにするけれどどうかと言ってきました。結局断ったものの、後から考えるとちょっと乗ってみるのも良い経験だったかと後悔しました。

ヴォルシチンのSLは風前の灯かと思っていましたが、当面運行は続けられるようで、ヨーロッパで唯一、定期路線で大型SLが走るこの場所はもう一度訪れる価値がありそうです。

東欧のたび(その1)

10月12日より29日まで東欧に出かけきました。7月ごろから計画、手配していたため日程変更ができず、10月14日前後にはいろいろイベントがあったのに参加、お手伝いできず申し訳ありませんでした。

今回の目的は昨年行ったムスカウ森林鉄道で国際狭軌鉄道会議と言うのが開催され、10月14日にパレードがあるというのを知り、これを見に行く事、次にポーランドのポズナン近くに定期路線として走っているSLがだんだん縮小されもう1路線2往復しか走っていないとのことで、廃止までに一度見ておきたかった事。それにポーランド、スロバキアのローカル線に乗ってみたい、加えていろんなところに点在するトラムも訪問したいと今回も盛りだくさんの予定となりました。

国際軽便鉄道会議

国際狭軌鉄道会議の開催を知ったのは、ムスカウ森林鉄道のHPからです。かなり以前から載っていましたが、英語に翻訳されているのは開催されると言う事だけで、詳細のページはドイツ語しかありません。他のHPを検索してもムスカウ森林鉄道のHP参照となっているだけで、その開催母体も良くわかりませんでした。仕方なく30数年前のドイツ語の辞書を引っ張り出し読んだところ、10月14日がメインの日で、車両のパレードと、乗車体験があると言う事がなんとかわかりました。また英語訳では狭軌鉄道となっていたのが実は軽便鉄道の意味だったと言う事もわかりました。参加は登録制になっていましたが、単に撮影だけならかまわないだろうとぶっつけで行ってみることにしました。10月12日朝伊丹から成田経由でパリに行きパリで乗り換えまずはドイツのベルリンに入りました。翌日の午後、近くのコトブスに宿を取り、14日の日程がどうなっているのか開催地のヴァイスヴァッサーに行ってみました。昨年も行った森林鉄道の駅に行くと、駅はひっそりしていますが、周りの駐車場はいっぱい、キャンピングカーも留まっていて去年とは少し雰囲気が違います。少し歩いて博物館の方に行くと確かに22回国際軽便鉄道会議の標識が出ていて、名札をつけた人がいます。明日はどんな予定になっていると聞くとスケジュール表をくれました。これによると10時からパレードがあり、午後は13:20にバドムスカウ行き13:30にクロムラァウ行きのSL列車が運行されるとのこと、それだけ確認できればいいので宿に戻りました。翌日10月14日9時半に再び会場に行くと駅にはいっぱいの人が集まっていて、駅からバドムスカウ方面に列車が発車していきます。メイン会場は駅から少し離れた博物館のあたりで、そこにはさらに多くの人が集まっています。パレードが10時から始まることはわかったものの、どのような形になるのか見当がつきません。とりあえず、見通しのきく直線部分でカメラを構えて待ちました。何かアナウンスがあって、バドムスカウ方面からムスカウ森林鉄道の99 3312-8号が1両の客車と2両の貨車を引いてやってきます。

ムスカウ森林鉄道99 3312-8号

続いてチェコからやってきた99 3311号、ムスカウ森林鉄道の993317-7、ドイツビーレフェ

チェコから来た99 3311号

ルト近くにあるミューレンストロース狭軌鉄道の99 3462号と4台のSL列車がやって来ました。これに続いて様々な車両がやって来ます。

 

合計26種類の車両が2,3分おきにやってくる。これがパレードだったのです。内容は聞き取れませんが、列車が来るたびに車両の紹介がされます。車両はムスカウ森林鉄道のものが10種類、その他ドイツ国内はもとより、チェコ、フランス、イスラエルから来た車両もあるようです。

中にはロータリー式の除雪車のような珍品、バイク、自転車まであったのはご愛嬌でしょうか。もちろんどれもムスカウ森林鉄道と同じ600mmゲージのものです。パレードが終わった車両は、駅に集結、それなりに広い構内も車両で埋め尽くされました。その中でも主役はやはり4両のSLでしょうか。撮影会のために4両のSLが並べられ、一斉に汽笛と蒸気を吹き上げます。

一斉に蒸気を吹き上げる4台のSL

思い思いに撮影をした後、参加者全員で記念撮影があります。私もその中に紛れ込みましたが、参加者には東洋人らしいのは見当たりませんでした。

思い思いに撮影する参加者

参加者は昼食の後2班に別れてバドムスカウ行き、クロムラァウ行きの旅客列車で往復します。もちろん私はこれには参加できないので、この2本の列車を沿線で撮影しました。10時から2時頃までなかなか内容の濃い時間を過ごさせてもらいました。

クロムラァゥ行き旅客列車

ところでこの国際軽便鉄道会議の母体がどうなっているのか、もう一歩わからなかったのですが、どうもフランクフルトにある軽便鉄道博物館が中心となっているようです。ここのHP(http://www.feldbahn-ffm.de/feldbahntreffen.html)を見ると過去の開催地が出ています。第一回は1991年にフランクフルト軽便鉄道博物館で開催され、その後主にドイツ中心で行われていますが、オーストリア、フランス、オランダ、デンマークでも開催され、一昨年はルーマニアで行われています。規模としては全ヨーロッパ規模になっているようです。また、来年はドイツのケムニッツで10月11~13日に開催されることが決定しています。昨年ムスカウ森林鉄道を訪問したときは雨にたたられ満足な写真が撮れない事もあって、再訪したいと思っていた折、この開催を知り、ちょうどよい機会だと思い参加しましたが、なかなか面白い経験をさせてもらいました。またチャンスがあればこの開催に合わせて今度は正式登録した上での参加をしてみたいと思います。

 

2012年 秋のみちのく一人旅  Part8 C6120との対面

第8日目 10月16日

ウェスパ椿山 11:12(快速 リゾートしらかみ)→12:16 東能代
東能代 13:59→17:02 酒田 17:22→20:17 新発田 20:27→21:03新潟

 

▲ 東能代駅で予期せぬ出会いがありました。10月20日、21日と秋田~東能代を走行するイベント列車「あきた路」の試運転が行われていました。聞けば、機関士、助手とも初めての路線を走る場合は、5日間の試験走行が義務付けられているそうです。

昨夜は、久しぶりにゆっくりとできましたので熟睡でした。夜明けとともに起き上がり、昨日は入れなかった浜辺の露天風呂で日本海を見ながらの長湯をしました。
今日は、10:55にホテルを出る送迎バスに乗って駅へと向かいますので、十分に時間があります。朝食もゆっくりと食べて、出発時間までまた露天風呂に入りました。
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2012年 秋のみちのく一人旅  Part7 五能線 日本海に沈む夕日を求めて

第7日目 10月15日

① 弘前 9:02(快速 リゾートしらかみ)→10:53 深浦
② 深浦 18:18(快速 リゾートしらかみ)→18:32 ウェスパ椿山

【弘前からの帰路のルート選択】
当初の目的だった五能線のり鉄、「鉄道写真展in青森」、津軽鉄道弘南鉄道の乗り鉄と撮影は完了しました。後は自宅に戻るのですが、帰路のルートは決めていませんでした。失業者ですので何日に帰らなければならないという縛りはありません。ただ、「秋の乗り放題パス」 を使わなければ、旅費が莫大となります。また鈍行乗車で、連続3日間の使用といった制限もありますので、いかに効果的に使って楽しめる旅にするかで、迷っていました。選択肢は3ルートに絞りました。
青ルートは、かつて8620を撮った花輪線に乗れます。40数年経過した今、車窓をどうなったのか見てみたいと思いました。久しぶりに盛岡でわんこそばや、仙台でタン料理も食べたいと舌なめずりしました。
 緑ルートも40数年ぶりの奥羽本線に乗車できますので、紅葉には早いが山間の車窓を見られます。山形の美味しい蕎麦も味あえます。
赤のルートは、往路とほぼ同じですが、秋田~新潟は船便でしたので、笹川流れの車窓は見られませんでした。今回は、ゆっくりと車窓からの日本海を楽しめます。

迷いに迷った末に、赤ルートを選びました。決め手は時刻表を調べた結果、五能線での撮影と宿泊が可能だったということです。折角往路でロケハンをしていたのに行かないわけには行きません。青森の写真展で五能線の写真を見ていましたので、これを上回るものを撮ってみたいとの衝動にかられていました。
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2012年 秋のみちのく一人旅   Part6   リンゴ一杯の弘南鉄道 大鰐線

第6日目 10月14日

① 弘前中央 8:00→8:18 義塾高校前 12:46→12:51 石川プール前
② 石川プール前 6:36→16:42 義塾高校前(徒歩)→16:52 石 川17:09→17:15弘前
③ 弘前バスセンター 17:50(Bus)→18:05 土手町十文字

【津軽フリーパス】

昨日、今日と切符は「津軽フリーパス」を青森駅で買い求め利用しました。弘南鉄道の1日切符だけでも1,000円しますので、青森→弘前の切符650円が安くになります。沿線のバスや、今回は行きませんでしたがフリー切符のない津軽鉄道(金木往復1,060円)にも使えて安くて便利です。乗り鉄には便利ですが、撮り鉄をする方には2日間はすこし足らないようです。 続きを読む

2012年 秋のみちのく一人旅   Part5   リンゴ一杯の弘南鉄道 大鰐線

第5日目 10月13日

① 青森9:08→10:11大鰐温泉
② 大鰐10:30→10:58弘前中央11:30→11:44津軽大沢13:44→13:57石川プール前
③ 石川プール前16:38→16:58弘前中央

▲ 弘南鉄道大鰐駅では、可愛い園児たちが遠足へと電車に乗って出かけようとしていました。乗客激減で廃止の噂が絶えないローカル私鉄ですが、園児にとってはお友達とみんなで一緒の大事な”でんしゃ”です。

 


朝、総本家さんと津軽新城へ行こうと約束したのにまた不覚にも寝過ごしました。急げば間に合ったのですが、窓の外を見ると、激しくアラレが降っています。今は出られないと、行く気をそがれてしまいました。

悪天候が収まってからバスに乗って青森駅へと向かいましたが、着く頃には、天候は一転してまばゆいばかりの青空が拡がってきました。 続きを読む

2012年 秋のみちのく一人旅  Part4 奥羽本線撮影、鉄道写真展in青森

第4日目 10月12日

① 青森 7:37(JR)→7:4 6津軽新城
② 戸田見通 11:42(弘南バス)→12:05 青森

「鉄道写真展in青森」の準備も終りましたので、総本家さんに了解をいただき、準特急先輩のお奨めの 奥羽本線津軽新城から南方面へと撮り鉄に出かけました。
歩くこと約30分余りで撮影地に到着しました。山間に築堤があってなかなかの撮影地です。
8:31、最初に来たのは「快速リゾートしらかみ」の弘前までの回送です。

▲ 続いては、コンテナ貨物ですが20両もの長編製でフレームに入りきれません。この後もコンテナ貨物はよく来ました。いずれも長編成です。これ程、貨物輸送があったとは、気づきませんでした。
▲ 9:42、今日の本命の「特急あけぼの」が参りました。電源車を入れての9両編成ですが、綺麗に全編成がフレーム収まりました。

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2012年 秋のみちのく一人旅  Part3 弘南鉄道弘南線、黒石線、鉄道写真展in青森

第3日目 10月11日

① ホテル(徒歩)→弘前 10:00(弘南鉄道)→10:29 黒石
② 黒石 10:50→11:00 津軽尾上 12:30→12:48 弘前
③ 弘前 12:56(JR)→13:48 青森

▲ 平賀駅の改札鉄柵によじ登って、ED333の入換え光景を見ていた坊や。自分にもこういった時がありました。41年経った今、この子は鉄ちゃんに育ったのでしょうか?

朝起きて、窓の方を見ましたらまだ明けている様子はありません。まだ早いかなと思いながらゆっくりとシャワーを浴びてからTVをつけると、何と7時半です。嘘だろう、まだ暗いじゃないか。どうして?と、カーテンを上げると、すっかり明るくなっています。よく見ますと、寝る前にピッタリと閉めたカーテンは、遮光ロールスクリーンになっていて日中でも部屋内を暗くすることができるようになっています。おまけに目覚まし時計をセットするのを忘れていました。今日乗車する列車は8:09発で今からの用意では、駅まで遠いので間に合いません。翌日の移動に便利な駅近くのホテルにすればよかったと嘆いても始まりません。朝から大失敗です

大湊線に行く次の列車は、10:21発。復路時間を調べると青森着は16:06となって、今日のイベント準備お手伝いには遅すぎます。これでは大湊に行くわけには行きません。
気を取り直して、リンゴを求めての弘南鉄道ロケハンに切り替え、後の移動に便利なように弘南線黒石まで行くことにしました。
ホテルで朝食を食べてから駅に向かいましたが、雨が降ってきました。上手くいかない時は、こんなものです。傘をさして駅までトボトボと歩きました。
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2012年 秋のみちのく一人旅  Part2 秋田臨港鉄道、五能線、津軽鉄道

第2日目 10月10日

① 新潟 23:30(新日本海フェリー)→5:50 秋田フェリーターミナル(徒歩)→6:35 土崎
② 土崎6:41→6:48 秋田 8:25(快速リゾートしらかみ)→12:06 五所川原
   津軽五所川原1 2:35(津軽鉄道)→13:11 津軽中里 14:25→14:48 毘沙門
15:49→
16:05津 軽五所川原  
③ 五所川原 16:11→17:01弘 前

▲ 5:50、一晩でしたが船旅を楽しみ、朝焼けの秋田港には定刻着きました。
快速リゾートしらかみに乗車する秋田駅に向かうまでは十分な時間があります。目の前のある秋田臨港鉄道を見てみたいと下船してから向かいました。

秋田港駅は、1907年(明治40年)開業と古く、約105年の歴史をもっています。 続きを読む

2012年 秋のみちのく一人旅  Part1 北に向かって

第1日目 10月9日

① 長岡京 8:10(快速)→8:17 京都  8:22(新快速)→9:50 敦賀
② 敦賀 9:53→12:25 金沢
 13:42→14:37 富山 15:05→16:56 直江津
③ 直江津 17:31(快速くびき野)→19:29 新潟/
新潟駅  20:42(Bus)→
④ →20:58 末広橋(徒歩)→21:20 新潟港フェリーターミナル23:30→


インドネシアから帰国以降は、青春18きっぷを使って、北タンゴ鉄道、北条鉄道、三岐鉄道、播但線、加古川線等々、近辺のローカル鉄道の秋の撮影への新たな撮影ポイントを求めてのロケハンを続けて参りました。また大好きな中国鉄路の終焉を迎えている蒸気機関車を求めての長期撮影の旅も計画が出来上がりました。航空券の手配も終えていましたが、現地での反日運動の勃発激化が同行者のヤル気を失い、家族からもいつもと違って心配で安心して送り出せないとの状況になって、やむを得ず延期を強いられてしまいました。

ガックリとしていましたが、その前に予定していました大事なクローバー会の「鉄道写真展in青森」があります。お手伝いがてらに出かけるて見ることにしていました。当初は久しぶりにぶんしゅう7号に乗って北上を目指すつもりでしたが、都合で使用できなくなりました。お誘いしておりましたS崎先輩申し訳ありません。
車が使えないので、向かうに行くについて安いきっぷはないかと探してみますと、今年は、10月6日~21日まで利用できる「秋の乗り放題パス」が発売されています。ただ、青春18きっぷと違って、バラバラ使用ができない連続3日間使用との制限が設けられていて、1日当りの単価運賃も少し高い(7,500円÷3日)です。しかし、これを使用するしかわずかな収入しかない年金生活者には無理だろうと決めました。

出発日は、これも都合で10月9日となりました。鈍行で行く長岡京から青森へのルートは東京圣由と日本海沿いがありますが、どちらのルートを選んでも途中で泊まらなければなりません。どこで泊まろうかと考えていますと、北の大地に行った時の船旅が思い浮かびました。ビジネスホテルは4,000円前後は必要です。それなら新日本海フェリーに新潟~秋田の乗船で、移動と宿泊、そして船旅も味あえます。運賃は、4,000円とリーズナブルです。
秋田には5:50に着きますので、五能線や津軽鉄道にも乗車してのロケハンが出来ます。
これでおおよその予定ができましたので、後はインターネットのNAVITIMEで確認をとりながら詳細を詰めていきました。
▲ 青森手前の弘前までのルートです。切抜きの赤文字は乗継駅です。Busも入れると乗り継ぎ回数は14回でした。既にこのルートで行かれた方もあろうかと思いますが、青春18きっぷでの旅にも応用できますので、一度お試しください。
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八月だ、もっと熱くなろう! 赤道直下のインドネシアSL撮影の旅 Part17          ジャカルタ鉄道博物館(Museum Transportasi)

第12日目 8月15日

① ジャカルタ空港 9:25(Bus)→10:50 カンプン・ランプータンターミナル
② 11:00(Taxi)→ 11:15 タマン・ミニ・インドネシア・インダー
③  タマン・ミニ・インドネシア・インダー14:30(Taxi)→18:04 ジャカルタ空港
④ ジャカルタ空港21:55(JL726)→7:25成田空港
⑤ 成田空港 8:27(京成アクセス特急)→10:18羽田空港
⑥ 羽田空港11:30(JL115)→12:35伊丹空港→長岡天神

今日から帰宅まではいつもの一人旅です。O氏からジャカルタには、鉄道博物館があって結構多くの蒸気機関車が展示されています。行って見てみる価値はあるよと入国時に聞いていましたので、行ってみることにしました。

と、いってもインドネシアで一人で行動するのは初めてです。どういって行けばいいのか分かりません。Taxi料金は安いと「地球の歩き方」には書いてありましたので、最悪Taxi。もしBus便が分かればもっと安いBusと決めて、空港内のバス乗り場で調べてみますと、鉄道博物館近くまで行くBusが見つかりました。

さすが国際空港です。切符売場では英語が通じました。切符(約210円)を買ってBusを待ちました。

10:50、乗ったBusはノンストップで鉄道博物館近くのカンプン・ランプータンターミナルまで直行しました。走行距離は約50キロ、所要時間は途中で渋滞もあり1時間25分でした。

ここからはTaxiですが、中国同様にメーターでは乗せてくれません。どこに行きたいかは地図で示して、料金交渉は数字を書いての筆談です。500,000Rp.提示を200,000Rp(約170円)に値切って交渉成立で向かいました。 続きを読む

八月だ、もっと熱くなろう! 赤道直下のインドネシアSL撮影の旅 Part16       PG.SRAGI(スラギ製糖工場)

神谷武志企画のテレマカシーツアー  第11日目 8月14日

am: Nirwana Hotel 7:30(約14キロ)→8:13スラギ製糖工場9:32→
pm: →(約115キロ)→14:47セマラン空港17:30→18:35ジャカルタ空港Jakarta Airport Hotel

今日は、神谷武志企画のテレマカシーツアー最終日です。A班とB班の行程を跨いで11日間は、私的には短い旅でしたが、初めてのインドネシアとあって見るもの聞くもの驚きの連続と、参加されておられた皆さんの撮影レベルが極めて高く大変勉強をさせていただきました。何よりも巨匠広田尚敬先生の衰えを感じさせない円熟なった鉄道への取り組み方には、今後の自分を見つけていく指針になりました。広田先生、企画をしていただきました神谷さん、そしてご参加されました皆様方、お世話になりまして本当にありがとうございました。

8:13、今日はいつもと違ってゆっくりとホテルを出てスラギ製糖工場へ着きました。
ヤード内では、3人乗り、4人乗りは当たり前のバイク(スクーター)が走っています。世界的に見てもインドネシアの二輪車保有台数は、中国、インドに次ぐ世界3位で、低廉で手軽な移動手段として需要が高いそうです。年間販売台数は、約800万台、9割を日系4社が占めていて、ホンダとヤマハがシュア争いをしています。売れ筋は、排気量100~125ccで日本円で10~15万円です。
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八月だ、もっと熱くなろう!赤道直下のインドネシアSL撮影の旅 Part15 PG.SUMBERHARJO(スンバルハルジョ製糖工場)

神谷武志企画のテレマカシーツアー  第10日目 8月13日

am; Nirwana Hotel 6:30→7:52 スンバルハルジョ製糖工場→市内
pm; 市内→ スンバルハルジョ製糖工場 20:27→ 23:12  Hotel

▲ 集落の橋近くの揚げ物屋さんで撮影していたら集まってきた元気な近所の子供たち。お茶目な笑顔は小さい頃から得意のようです。

昨日晩かったにもかかわらず鉄ちゃん魂の入った猛者軍団は、早起きです。

5:30前には起きてホテルで朝食後の6時半には、スンバルハルジョ製糖工場へと向かいました。

機関庫前では、燃料の薪の運搬に皆さん総出で取り組んでおられます。
毎日消費する薪は相当な量です。どこで伐採して持って来るのでしょうかね? 続きを読む

広電三昧

昨日KAWANAKA氏と600円の1日乗車券を手に、広島市内を歩き回りました。秋空の下 元気な広電の姿を堪能できた1日でした。

江波車庫を出庫する101号

広電本社に隣接する千田車庫に居並ぶ電車たちを撮りたいとダメモトで頼んでみたところ、「ピットにはおりないでくださいね」とだけ念押しされた他は 車庫内を自由に見学させてもらえました。

乙訓の大先輩殿 この台車の解説をお願いします

 唯一のガッカリはドルトムント市電改装のレストラン「トランヴェール・エクスプレス」で豪華なランチを予定していたのですが、何と定休日。楽しみは次回回しとなりました。

広電本社前にて

 宮島線以外の各線で京都市電1900型は大活躍です。15両が在籍し、9両が千田車庫、6両が江波車庫所属です。900型の製造初年が昭和30年ですから、還暦に近いわけですが、そんな歳には見えません。広電さんの手入れの良さに感謝です。

 

秋空の下広電がゆく。高いビルはドコモ広島大手町ビル。

京津線が100周年を迎えるのと同様、広電も100周年の節目です。10月20日から12月16日まで特別展も開かれます。広島方面へお越しの節は、是非お立ち寄り下さい。三原ではボランティアガイドも待機しています。

KAWANAKAさま。広島遠征お疲れさまでした。前座はこれぐらいにしておきますので、3日間の成果のご披露をお願い致します。

 

八月だ、もっと熱くなろう!赤道直下のインドネシアSL撮影の旅 Part14 PG.SUMBERHARJO(スンバルハルジョ製糖工場)

神谷武志企画のテレマカシーツアー  第9日目 8月12日

am; Nirwana Hotel 6:40→8:02 スンバルハルジョ製糖工場→市内
pm; 市内→ 14:50スンバルハルジョ製糖工場 20:01 22:53  Hotel


▲ 今日の指令所脇の公園?には、先日とは違った子供たちがきました。その中に一人、ちょっと垢抜けた感じの女の子は、異風を感じさせました。サトウキビ畑の中の1本のスィートコーンのようにも見えました。


▲ ペガロンガンのNirwana Hotelは、インドネシア3日目から3連泊したホテルです。B班でも昨日から3連泊します。今日は、ホテルを6時半過ぎに出発して、スンバルハルジョ製糖工場へと向かいました。走行距離は約50キロ、所要時間は約1時間半でした。

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超大型台風にも負けず、 久留里線、いすみ、小湊鉄道 撮影日記

 祝、東京駅復元工事完成!


▲ 10月1日に復元工事が完了してお披露めなった東京駅です。ライトアップは午後6時からで、帰宅列車を遅らせて見学しました。
駅前は、ライトアップを撮ろうと大勢の見学者で一杯でした。

 

ンドネシアSL撮影紀行記をのんびりと書いている間に10月を迎えて、秋本番になってしまいました。29日に海外鉄ちゃんの集会があって先週から2回連続の上京です。 関東方面に行く事はあっても、殆どが海外へ向かうためのトランジットで、鉄道を撮る時間がありませんでした。先週も江ノ電撮影を計画していましたが、終日風雨が激しく断念しました。今回は頑張ろうと、先日に準特急先輩が神足に来られた時に相談してみますと、「小湊・いすみ鉄道が中々良いよ。初めてなら案内しよう。」とのご好意を受けましたので、連泊することにしました。そして、以前に中国哈密三道嶺撮影にご同行させていただきましたSさんから車を用意していただく事も決まって機動性もできました。また同じく哈密でご一緒だったTさんも加わり楽しい撮影旅となりました。ありがとうございました。
問題は、超大型台風17号が本土上陸するらしく先週同様以上の悪天候が予想されることでした。
インドネシア紀行記を少し中断して、投稿させていただきます。ご覧ください。

 2012年9月30日  JR川崎駅→JR久留里線→いすみ鉄道→小湊鉄道

9月30日朝、7時過ぎに川崎駅で集合、4人乗車でアクアラインを圣由してまずはJR久留里線での撮影です。朝日が上がっていた頃は、青かった空も雲が立ち込めてきましたが、シャッターを押す時は不思議と明るくなって陽も射してきます。インドネシアに続いてのビギナーズ・ラックは、ここでもまだ残っていました。

▲ 7:57、いすみ・小湊鉄道に向かう前に今年8月21日に開業100周年を迎えたJR久留里線を撮りました。数少ない非電化線で撮れたのは、貴重なキハ38-602+キハ37-2です。アイボリーと青との車体色は初めて見ました。撮影地は、下郡~小櫃(おびつ) の西原踏切、列車番号は923Dです。


▲ 8:20、反対の小櫃からやってきた926D、キハ38+キハ37-1002の2連。これらの旧型気動車は、今年12月にキハE130系に置き換えが予定されています。農道横の花を前景にしてとってみましたが、ピントは花の方が良かったかも・・・。

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八月だ、もっと熱くなろう!赤道直下のインドネシアSL撮影の旅 Part13 PG.SUMBERHARJO(スンバルハルジョ製糖工場)

神谷武志企画のテレマカシーツアー  第8日目 8月11日

am; ジョグジャカルタ BorobudurのManohana Hotel (4:40~7:00)11:00→
pm; →18:43 スンバルハルジョ製糖工場 21:0323:43 PekalonganのNirwana Hotell

今日は、インドネシアが誇る世界文化遺産の一つ世界最大級の仏教寺院「ボロブドゥール」を観光見学します。鉄ちゃんには通常無縁のツアーですが、皆さん折角き来たんだから一度ぐらいは見ておこうと、真っ暗闇の日の出前、4:40に公園内にあるマノハナホテルを懐中電灯を照らしながら出ました。
公園開門は6時ですが、このホテルの宿泊者のみ早くに入場できる特権があります。

▲ 5:40、寺院の上に上がりますと、だんだん夜が明けてきました。今日は霞がかっていて幻想的な光景が拡がります。

▲ 6:12、世界中から訪れた観光客が見守る中、ようやくご来光が雲間から見えました。
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八月だ、もっと熱くなろう!赤道直下のインドネシアSL撮影の旅 Part12 PC TASIKMADU(タクシマドゥ製糖工場)

神谷武志企画のテレマカシーツアー  第7日目 8月10日 2の2

am; ソロ(スラカルタ)のIndah Palace Hotel 6:30→6:40 ソロ市内線(6:40~10:15)→
pm;
 →14:53 PC Tasikmadu(15:00~17:30) 17:28→ジョグジャカルタBorobudurのManohana Hotel


▲ タシクマド製糖工場で初めて見かけた厳つい車は、日本では見た事のないトヨタ車でした。

車名は、TOYOTA KIJANG。インドネシアで1977年からノックダウン生産されたトヨタ・キジャン初代型です。現地の悪路・過積載にも耐える、はしごフレームの四角張った頑丈な車で、約35年経った今も現役です。日本国内なら10年も経過すると中古車販売店に並ぶのが貴重なくらいですが、約100年経った蒸気機関車を今も使い続けているインドネシアですから、このぐらいならまだまだなのかも・・・。この車なら多少ぶつけても大丈夫ですね。エンジンは、初代カローラに搭載された水冷直列4気筒OHV1200cc 68馬力で、東南アジアにトヨタの名を知らしめた記念の車だそうです。


▲ GPSロガーのホテルからタシクマド製糖工場への軌跡です。フォトランしましたソロ市内線のPurwosari駅~Solo-Kota駅~ソロ川鉄橋は、赤線です。
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