【キハ143の着雪防止装置】
キハ143のうち、1995年1月31日に苗穂工場でオハフ51 34から改造された104には着雪防止対策を施して登場しました。781系電車の運転室上と同様のスタビライザーや後位妻面の装置が目立ちました。他には床下機器箱の変更などで、落成後効果の検証が行われたそうです。いつ撤去したのでしょうか。
◆キハ143-104 着雪防止装置 札幌 1995年10月11日
◆3位寄り妻に機器室腰板部から屋根上まで延びるダクトがありました。ごていねいに帯の色も塗っています。何のための装置でしょうか。
◆ワンマン化後のキハ143-104 苫小牧 2016年7月14日
着雪防止装置はありません。転落防止装置が付きました。苫小牧に移ってからは141系6連というような長大編成は期待できません。
苫小牧名物の煙突が少し見えます。側線は雑草が生え放題、ホーム屋根や柱が痛みサビが浮いても放置されているようで痛々しいです。
妻面ダクトはジャンパ栓受の着雪防止装置ではないでしょうか。
北海道の冬を思い返すと2月ぐらいになると乗用車でも
タイヤハウス内側が分厚く頑丈な氷で覆われて
タイヤとの隙間が無くなってサスペンションが意味なくなり、
タイヤが直接車体を突き上げるようになったりしましたね。
冬は一日中ずっと氷点下で本当に何もかもが凍りついて厄介ですので
鉄道現場でも少しでも対策を取りたくなる気持ちはよく分かります。
ありがとうこざいます。厳冬期に暫く走って1両切り離す時に、雪塊が氷塊のようになって難儀したのでしょうね。しかし、この装置は運転台側には付けるわけにもいきませんし、その後同じような装置が普及したようでもありませんので、効果は期待したほどではなかったのかもしれません。いずれにせよ、北国の人のご苦労は想像を超えるものだと思います。