早回り ヨーロッパのトラム巡り 〈4〉

バーゼル (Basel) スイス  ②

宿泊したホテルの前は、トラムが通る絶好の撮影地だった。

昼間のバーゼルでのトラム撮影を終えて、いったんホテルで食事を済ませ、再び街へ出ました。この時期のヨーロッパ、現地時刻で午後8時ぐらいまでは、じゅうぶん明るく、手持ちでの撮影が可能です。しかも、この時期は、全欧で1時間のサマータイムが実施されていますから、実際は午後9時ごろとなります。ホテルの目の前に、Grosspeterstrの停留場があり、すぐ近くを、スイス国鉄(SBB)、ドイツ国鉄(DB)、フランス国鉄(SNCF)を跨ぐ橋があり、絶好の撮影地となりました。


バーゼルのトラム路線図、中央の黒丸が前回のBankverein Marktpltz、赤丸が今回のGrosspeterstr付近。その間に中央駅がある。
宿泊したホテルの建物をバックに、バーゼル中央駅から来た11系統が合流する。大きな窓から室内灯が洩れる。7車体連接はさすがに長い。車内はよく空いている。こちらは5車体連接のBVB、時計は8時を指すが、まだ十分な明るさ。

右からDB、SNCF、SBBの3国の路線が並行する。奥が中央駅、トラムは一気に跨いでいく。この光景、東京の日暮里付近の10線とたいへんよく似ている。カーブの具合も一緒だ。

わずかに青味を残した空に、教会がシルエットを描く、Heiliggetstkirche付近。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

Grosspeterstr付近で撮影を終えて、再び、旧市街地のBankverein Marktpltzへ向かった。一日乗車券があるから、大丈夫だが、昼間、あれほど頻発されていたトラムは、さすがに暗くなってからは、本数が少ない。しかし、いちばんの繁華街でもあるBankverein Marktpltzまで来ると、土曜日の晩を楽しむ市民で賑やかだった。緑の3号系統のBVBが、ゆるい坂を下りてきた。カメラのモードを変えて、ちょっと遊んでみた。と言っても、ネオンギラギラではなく、控えめな照明だった。自動車の乗入禁止は晩になっても続く。空いた街路をトラムは縦横に走り抜ける。トラムを待つ人たち。クルマに頼らず、公共交通だけで上質な生活をするヨーロッパ人の高い意識を感じた。昼間にも見た観光用のExiraWagenがまた通った。まだ営業中で、車内では“一杯”やっているようだ。

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