Stay Homeを楽しむ   ~風景印を集めてみた ①~

ちょっと古い話題が続きましたので、目先を変えて、自粛期間中の活動を紹介します。ひとつ取り組んだのが「風景印」の収集でした。郵便局で押印できる絵入りの消印のことで、郵便局の総数およそ2万4000局のうち、風景印のある局が1万1000局程度あります。JR・民鉄の駅の総数が約9500と言われていますから、駅の数より、風景印のある郵便局のほうが多いことになります。本欄でも、西村さんから、OB会の宴会の景品のなかに、仙台市電テーマの古い風景印があったこと紹介されましたし、昨年の冬にも、釧路地方の風景印のなかに鉄道テーマの印があることの報告がありました。私は、たまたまその時、釧路に来ていて、釧路駅にある金券ショップで、同じ風景印が販売されているのを見つけて、思わず購入しました。以来、旅行先で郵便局があると、風景印の押印を頼むようになりました。

地元で集めた「風景印」。直径36ミリの円内に、周辺の名所・風景が描かれている。“鳶色”と言う赤茶色のインクを使用、円形が基本だが、変形印もある。公印であるため、官製はがき、または63円以上の切手の貼付が必要になる。

“絵入りスタンプ”と言うと、まず駅の記念スタンプが思い浮かびます。私も見つけると、押印するようにしていました。ただ誰でも無料で押せるだけに、インクのカスレ、ゴミの不着などあって、満足のいく品質が得られません。しかし「風景印」なら、局が管理する有料スタンプですから、品質に問題はありません。もうひとつ大きな動機となったのが、少年時代に集めたり、祖父から譲り受けたりした記念切手のストックが大量にあり、その活用法として風景印の押印を思いついたのです。

今まで押印は旅行先だけでしたが、もうひとつ、郵便で依頼する「郵頼」の方法もあり、これなら、“おうち”に居ながら、全国の風景印を集めることができます。この自粛期間中、鉄道の絵柄や、記念切手にゆかりのある押印など、テーマを決めて郵便依頼してきました。

旅行先で風景印を集める

少年時代、熱心に切手収集していた時期があり、その時にも「初日カバー」と呼ばれる記念切手発売日のみに押印される記念印を、よく集めていた。以来、空白の数十年を経て、“デジ青”がきっかけで、尻に火がつき、旅行先の郵便局を回って集めるようになった。

東北地方の風景印。駅名と局名が一致していても、ほとんどの場合、駅前に局はなく、かなりの歩きを強いられる。駅と郵便局、いずれも生活に不可欠の施設だが、その立地は、街の成り立ちにも関わっていて興味深い。

さまざまな形の風景印。注意したいのは、駅スタンプのように営業中いつでも押せるものではなく、とくに特定局では、平日の月~金限定で、17時までということ。

最新の九州の訪問局から。訪問して局の方と話を交わすのも楽しみのひとつ。「夜明」では、名前に憧れた風景印でしたと言うと、ずいぶん喜んでもらえた。

 

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