観光列車「エトセトラ」とJRのクルーズ船「シースピカ」の運行初日の様子をご紹介しましたが、特に「エトセトラ」は運転日が増え、ルートも変わったことから、新たな撮影ポイントでの姿をカメラに収めようと、あれこれ思案中です。
10月3日に本郷・河内間で撮りましたが、翌日は更に沼田川(ぬたがわ)をさかのぼった地点で待ち受けました。この辺りは「船木峡」と呼ばれ、沼田川がV字谷を形成している場所です。2年前に広島県を襲った豪雨災害で、この本郷・河内間は何ヶ所も道床流失や土砂崩れが発生し、数ヶ月間不通になっていた区間です。山陰迂回貨物列車が走ったのもその時でした。この下畑橋は軽トラックがかろうじて通れるだけのきゃしゃな橋ですが、橋脚1基と橋桁2連が流され、2年以上が経った今も無残な姿をさらしています。中央の橋脚3基は船の舳先を上流側に向けたような断面をしており、この川が急流であることを示しています。発災日からかなりあとになって、流されてきた乗用車がこの橋脚にひっかっているのが見付かり、中から1人の遺体が発見された場所でもあります。同乗者の遺体は今も見つかっていません。濁流によって瀬戸内海まで流されたのではという話もあります。ここよりもう少し下流側に新しい橋が架けられており、いずれこの下畑橋は姿を消すことになるでしょう。「エトセトラ」の車窓からこの橋の存在に気付いた乗客は何人おられたでしょうか。
さて翌10月5日は「エトセトラ」の平日ダイヤ初日でした。休日ダイヤより約40分あとに設定されています。先に投稿した記事の中で、平日ダイヤでは本郷で「エトセトラ」が中線に退避して普通列車の337Mに追い越されるのではと書いてしまいましたが、私の予想間違いでした。少し早めに本郷駅に着き、職員のいない時間帯なので改札口はフリーパスなのですが、真面目に入場券を買って入場し「エトセトラ」を待つことにしました。予想に反して14:48に勢い良く通過してゆきました。西条発が15:30と公表されていますが、西条の下り線ホームは1線しかなく追い越しはできないので、多分一つ手前の白市で運転停車し、後続の337Mに追い越されるのだろうと前言を訂正します。後日白市へ確認に行ってみようと思っています。
次回は糸崎・尾道方面に出かけてみようと思っています。