以前に「ひらがな駅名」と「カタカナ駅名」をご紹介したことがありますが、「アルファベットを含む駅名」は意外にも未投稿でした。調べてはみましたが、それほど数は多くなかった印象を受けました。
(駅名誕生順に掲載)
JR松山駅前(伊予鉄道 大手町線):1987年4月1日改称(旧 国鉄駅前) 現存する「アルファベットを含む駅名」では最初に誕生した駅名です。
松山(予讃線)
JR難波(関西本線(大和路線)):1994年9月4日改称(旧 湊町 1889年5月14日開業) 「湊町」という駅名、残してほしかったですね。
大阪難波(近鉄難波線、阪神阪神なんば線)
難波(南海南海本線)
なんば(大阪メトロ御堂筋線・四つ橋線・千日前線)
JR三山木(片町線(学研都市線)):1997年3月8日改称(旧 上田辺)
三山木(近鉄京都線)
JR藤森(奈良線):1997年3月8日開業
藤森(京阪京阪本線)
YRP野比(京急久里浜線):1998年4月1日改称(旧 野比)
横浜リサーチパークの略称とのこと。
JA広島病院前(広島電鉄 宮島線):1998年9月1日開業
JR小倉(奈良線):2001年3月3日開業
小倉(近鉄京都線)
JR五位堂(和歌山線):2004年3月13日開業
五位堂(近鉄大阪線)
JR河内永和(おおさか東線):2008年3月15日開業
河内永和(近鉄奈良線)
JR俊徳道(おおさか東線):2008年3月15日開業
俊徳道(近鉄大阪線)
JR長瀬(おおさか東線):2008年3月15日開業
長瀬(近鉄大阪線)
JR総持寺(東海道本線(JR京都線)):2018年3月17日開業
総持寺(阪急京都線)
JR淡路(おおさか東線):2019年3月16日開業
淡路(阪急京都線・千里線)
JR野江(おおさか東線):2019年3月16日開業
野江(京阪京阪本線)
野江内代(大阪メトロ谷町線)
Jヴィレッジ(常磐線):2019年4月20日開業
トヨタモビリティ富山Gスクエア五福前(五福末広町)(富山地方鉄道 呉羽線):2021年1月1日改称(旧 富山トヨペット本社前(五福末広町)) いろいろと賛否両論がある駅名です。日本一長い駅名ランキング
以前には、「ルイス・C.ティファニー庭園美術館前」という駅名がありましたが、今では「松江イングリッシュガーデン前」という駅名に変わっています。
https://www.ichibata.co.jp/railway/operate/stations/25.html
ところで、明日7月15日(土)は、南阿蘇鉄道全線運転再開&豊肥本線乗り入れ開始の日です。「南阿蘇水の生まれる里白水高原」駅も久しぶりの再開です。
奈良の駅名研究家様
久しぶりにお邪魔します。
JR西日本が、やたら近隣の私鉄駅名に「JR」を冠した駅名を量産しているのは、駅名を安易に考えているようでいかがなものかと思います。「JR河内永和」なんて噴飯モノですね。
この第1号となった「JR難波」ですが、私にはそもそもこの駅の付近が「難波」という感覚がありません。「湊町」は歴史のある駅名だったのに、あまり知られずダサいということなら、「西難波」「難波元町」せめて「なんばOCAT前」(この場合もアルファベット入りになりますが)とでもしておけば良かったのにと、今でも考えています。
それはさておき、デジ青読者の皆さんの「湊町」駅のイメージに合う写真はないか探してみましたが、もともと影の薄い駅だったせいか、あまり撮ってはおりません。電化工事が始まった頃の、D51、キハ35系そしてワムやトラ等の貨車群が写っているのをお送りします。駅名標などは写っておらず残念ですが、1973(昭和48)年5月22日の撮影です。
肝心の写真を添付していませんでした。お詫びのうえ、改めてお送りします。
まほろばの鉄趣味住人様
コメントありがとうございます。
駅名の付け方には私も同意です。どこか味気無さを感じます。「JR」をつけて新鮮さをアピールしたいのでしょうが、地名を雑に扱っている気がしてなりませんね。
湊町駅のお写真、ありがとうございます。
奈良の駅名研究家様
最初に誕生したアルファベットを含む駅名の「JR松山駅前」ですが、現在予讃線の「松山」周辺の高架化事業が2023年度末完成を目途として進行しています。関連する都市計画の一環として伊予鉄道松山市内線が高架化された「松山」の直下まで路面電車が乗り入れ、そこから南江戸五丁目の松山環状線までの700mを延伸します。この時点で停留所名が「JR松山駅」に改称される可能性がありますが、この南江戸延伸は、さらに将来の松山空港乗り入れも視野に入れた計画となっていて、愛媛県、松山市、伊予鉄道とも本格的に取り組む課題としてとらえています。
JR駅の高架化により立体交差で成功した先例が「富山」でした。2020年2月22日に富山地方鉄道が富山駅南北接続事業完成に先立って、富山港線を運営する富山ライトレールを吸収合併し、同年3月21日、「富山駅」停留所に乗り入れ、富山軌道線との直通運転を開始し、富山軌道線に合わせた駅・停留場ナンバリングも設定されました。
計画がありながら、挫折したのが同じ四国の「高知」です。駅の高架化による南口の再開発に伴い、JR駅入口の直前まで北側に30メートル移設し、2009年3月11日に3面2線での全面使用が開始されました。もとは駅の下を抜けてショッピングセンターまで延伸する計画がありましたが、用地買収や各機関との調整に手間取り、駅の設計に間に合わなくなり、延伸を考慮せずに設計せざるをえなくなりました。その結果、その高架下をくぐり抜けるのに必要な高さが架線を含めると足らなくなり、延伸計画は事実上、白紙に戻りました。
今夏開業する宇都宮LRTも市の中心街となる「宇都宮」西側への延伸の基本計画に入りましたが、東北新幹線は高架駅、在来線は地平駅となっており立体交差するには相当大規模な工事になるようです。
快速つくばね様
いつもご丁寧にありがとうございます。宇都宮ライトレールはぜひとも乗りたいと思っております。
どうやら長ったらしい駅名も誕生するようで、目が離せません。