第４日目　９月３日

▲　訪台前から心配していたのは、台風11号の進路です。昨夜就寝前の 22：40 にYahooJapanの天気予報を見ますと、今います台東にゆっくりと向かっているようで直撃を食らいそうです。ただ現地におりますと台風の影響による雷雨や強風を受けることはなく、本当に台風が来るとはとても信じられない平穏状態です。
日本でしたらNHKのみならず民放各社が台風情報を流しますがここでは何の台風情報も放映していません。台湾にはTV局が地上デジタル放送を含めて150近くチャンネル数があるのですが公共放送はわずか３局だけでそれも日本のNHKのような絶対的な存在ではなく、代って商業局が圧倒的な存在感を持っているそうです。

▲　6：00　朝起きてテレビをつけてみましたらようやく台風関係のニュースが見られました。ただまだ上陸はしていませんがゆっくりと我々がいます方向に向かっているのは確かです。
カーテンを開けて外を見ましたが昨日と変わった様子はありません。
まずは朝食と、食堂に向かいました。

▲　6：50　朝食バイキングは７時からでしたがちょっと早めに参りました。

台湾のホテルで朝食バイキングをいただくのは久方ぶりです。どんな食材がでるのか愉しみでした。
以外だったのは玉子麺なるインスタントラーメンがあったことでした。
台湾一美味しいお米ができる当地です。白米はやはり自慢の池上香米飯が出ました。お粥は白粥の他「東岸海鮮粥」があり海老等の海産物のお出汁が絶品の初めてのお味でした。もう一つ初めてだったのが「石蓮花」（せきれんか）です。デカンショまつり号さんも初めてと言われ、恐るおそる食べてみました。
食べた感じはサクッとした噛み応えで少し酸味があり、美味しいものではありません。中国料理で出てくるアロエと同じく、味付けスープを餡掛けしたら食べられないものではないかと思いました。
帰国してから調べてみましたら、葉１枚に牛乳50ml分のカルシウムがあり、ビタミンA.B.C.E、ミネラル…他、たくさんの栄養が含まれているということが分かりました。骨、血圧、血糖値、胃腸、肝臓などに良いとのこと。最近では免疫賦活作用、脂肪燃焼作用もあるということが分かったそうです。中国料理の「医食同源」に基づいた薬膳料理の一つなのでしょうね。もっと食べておきたかったですね。

▲　8：00　既にTR-PASS から購入しておいた今日の切符がありますがすべて紙屑です。今日、運行がなかった場合は明日の切符を仕入れておかないと満席が予想されますので台東駅に行くことにしました。

▲　切符売り場に並ぶのはたった一人の女性だけです。
窓口にはTV報道と同じく12時までの南廻線、台東～花蓮の全列車運休の公告が掲示されていました。
改札口上の発車時刻表も12時までの全列車の運休が掲示されています。

▲　まだ台風は上陸すらしていませんので今日12時までの列車運休で済むわけありません。デカンショまつり号さんは、2人のTR-PASSの延長手続きと明日の列車の切符購入をしていただきました。
ただ延長手続きと申しましても赤色ボールペンで ”04” と書かれただけの簡素なものでびっくりしました。再発行はしないのですね。

構内の FamilyMart が開店していましたので昼食の購入です.。夕方も台風上陸となるとホテルを出てコンビニに行くことは難しくなるだろうと夕食も仕入れて万全の態勢でホテルに戻りました。今日はもう移動はできませんので宿泊を予定していた台中のホテルのキャンセルと今日も宿泊しているホテルへ延泊の申し出を行いました。延泊はOKをいただきましたが台中のホテルは規定通りキャンセル料を請求されました。日本だったら宿泊者の責任ではないとOKでしょうが外国では日本の常識は通用しません。

16：00　ホテルで寛いでいましたが、外の様子に変化がみられるようになってきました。雨が降り出し強風が吹きだしています。
17：00　１時間後、強風は半端ではなくなってきました。ホテルの前は草原で木々も植わっていますが激しく強風に揺れまくってきました。枝も折れて道路に飛んできています。台風は近くに上陸したように思えます。

▲　18：00過ぎのニュースで台風が台東に上陸したことが分かりました。台湾語の「颱風」は台風という意味です。日本のキャスターでは見受けられないミニスカートスーツ姿の女子アナウンサーが登場して台風被害のレポートを申されます。
私たちに必要な情報は明日の列車の運行予定なのですが、台風被害情報は同じ情報が繰り返して報道されるばかりで花蓮～台東は運休だけしか分かりません。
日本のようなきめ細かい情報はここでは収集できない、求められていないようです。明日の予想は明日にならないと分からないと就寝することにしました。　　Part 7 へ続く