第6日目 9月5日
昨夜は0時を回ってからのチェックインでしたがホステル『漫歩1948-北車』に入館するのに必要な入口ドアの暗証番号が受け取っていたメールに記載された番号とは合わず、入れません。デカンショまつり号さんが台北に着く前に決められた別の駅前のホステルに変更しようかと悩みましたが突然、ホステルに宿泊されていたお嬢さんが隣のコンビニに行かれるのか出て来られましたのでドアが開いた瞬間に入館することが出来ました。ラッキーでしたが初めて宿泊する宿には早くに着いておかないととんでもないことになります。以前にもヘルシンキで同じようなトラブルにあっていましたので凝りていませんでしたね。
昨夜就寝したのは1時近くでしたが6時過ぎには目覚めました。このホステルは4階建てなのですが1階はエレベーターホールだけでフロントがありません。どこかの階にはあるかなと各階を見て回りましたが4階に自炊スペースがあるだけでした。先客がおられましたので尋ねてみましたがこの方も良く分かっておられませんでした。
① 台北 7:24(区間車)⇒7:33 板橋
今日は2023年2月10日に開通した安坑トラムの試乗と撮影です。また台北には以前に開業した淡海トラムが延伸していますのでこれも試乗と撮影に参ります。
6:50 ホステルを出発して長い地下街を台鉄台北駅へと向かいました。
▲ 7:33 区間車に乗って板橋に着きました。この駅も台北同様に長い地下道でMTRと結ばれていました。地下道には飲食街もありましたのでマクドに入り朝食です。
食後は、MRT環状線に乗り換えて安坑トラムとの乗換駅十四張を目指します。
【 台北捷運環状線 】
台北市と新北市の各区を環状線状に結ぶ都市内高速鉄道として建設されたのが台北MRT環状線です。標準ゲージ、鉄輪式、最高速度80km/hの無人運転システムは2020年1月31日に新北産業園区~大坪林 (49.18 km)が開業しました。全線高架または地下線で、使用されています車両はイタリアの日立レール製です。
▲ 8:41 安坑トラムとの乗換駅十四張に到着、改札口を出て右へと曲がれば発着するホームへと出ます。
【 安坑トラム 】
安坑地区はかつては草木が生い茂る森林で「暗抗」と呼ばれたそうでした。その後、開拓が始まり、華がある地名にするべきと「安坑」あるいは「安康」と呼ばれるようになったそうです。
1970年代には台北MRTの基本計画の路線網に組み込まれ、1990年代よりで建設が計画されていましたが、谷状の地形か、またコストに見合わないことが問題となり建設費を抑制できるLRTに設計変更され、2016年に着工。構想から約30年、約7年の施工期間を経て開業に至りました。
平日の朝夕ラッシュ時は5~8分ヘッド、日中は約15分間隔で運行されています。ラッシュ時は安康までの区間列車が設定されています。
車両は淡海軽軌と同型の低床連節車15編成が採用されています。終点まで設置された駅数は9駅、高架駅5、地平駅は4です。所要時間は約21分です。
ちょっと変わった表示がありました。直訳しますと「全線で借りられるトイレ情報」です。LRTの駅にはトイレがありません。そのために駅近くの施設で借りられますとの案内です。
トラムが盛況なヨーロッパ各地では乗降客が多い電停には屋外に有料のトイレのが設置されていますが、ローカルにはありません。台湾ではトラムが走り出したばかりですので、これは親切ですね。
山あり谷ありと言われる路線だけあって安康~景文科大には60‰の急勾配があります。
LRTとしては初の国産車両で台湾車輌とドイツのフォイト社による共同設計です。給電方式は高雄LRTと同じく架線と蓄電池を併用、直流750V、最高速度は70km/h。
▲ 安康駅は唯一2面3線になっています。折り返しの列車のための設備です。
▲ 安康を発車しますとこの路線最大、LRT許容最大の60‰の急勾配を上がります。
急勾配は台北小城~玫瑰中国城にもありました。
▲ 終点の双城へ向かって上がって行きます。
▲ 9:08 見えてきたのは終着駅の「双城」です。線路はまだ伸びてトンネルが見えます。
トラムを降りますとそのままトンネルの向こうへと向かっていきました。▲ 電停にあった地図を見ますとトンネルの向こうには車庫と検車区があるようです。
▲ 「双安トンネル」は、軟弱地盤に加えて3本のトンネル間の間隔が1.5mという厚さで、施工の難度に対する技術の高さが認められて、日本の内閣に値する行政院や土木工事学会などによる4つの賞を受賞しているそうです。
▲ 10:48 多くの客を乗せて始発駅に戻ってきました。再びMRT十四張から乗車して淡海方面に向かい今度は淡海LRTの乗り鉄撮り鉄に向かいます。 Part 9 に続く