癒しの島 台湾鉄道2023年秋の旅 Part10 台鉄「藍皮解憂号観光列車」に乗る

第7日目 9月6日

今日は南廻線に走った日本・インド製造の旧型客車による「普快車」がリニューアルされて9ケ月ぶりに「藍皮解憂号観光列車」として復活しました。運行される南廻線に乗ってかつての雰囲気を味あいます。列車は高雄側の坊寮を出発して南廻線を回って台東に着いた後、再び折り返して坊寮に戻るルートです。往路では歴史ある各駅の見学、復路には途中、台湾の原住民、プユマ族の村落のある金崙集落に1時間ほど見学、坊山駅では台湾海峡に沈む夕日を鑑賞するツアーになっています。両方に参加することも検討しましたが復路ツアーは次回にして今回は往路だけにすることにしました。「藍皮解憂号観光列車」の申し込みは出発前に日本で行いました。
▲ 太麻里に停車する「藍皮解憂号観光列車」、この日は、R135+R[22+40TPK32217+35TP32859+35SP32578+TPK32220の編成で運行されました。

▲ メールで送られてきたバウチャーです。乗車当日朝に坊寮駅前の窓口へ行けば乗車券とお弁当の引換券が受け取れます。ツアーの詳細はこちらです。
▲ 6:06 乗車するのは前回デカンショまつり号さんと一緒に乗車した新自強306次です。朝食は前回通りセブンイレブンでいただけるものだと昨夜フロントで申し込みましたが今回の宿泊申し込みには朝食が付いていなかったそうで買うのを諦めました。
▲ 1番ホームから出発していくのは、6:13発湖口行きの区間快4013次、堂々の900系10両編成です。韓国の現代ロテムから52編成520両を購入したが、車両間に設置された転落防止幌の欠落を乗客が発見された他、漏水や設備故障などが相次いでいます。同電車の故障は1年間で700回に上っているそうです。乗客からは安全性に問題ないかとの不安の声が上がっています。毎度のこととはいえ韓国製の車両には欠陥が発生するようです。

① 花蓮 6:22(新自強306次)⇒9:57 坊寮

▲ 今回は初めて日本のグリーン車に相当する商務車(ビジネスクラス、正式名称を「騰雲座艙」が登場しましたので乗車してみることにしました。運賃+料金は、一般席では525TWD(1,864円)ですがビジネス席では927TWD(3,290円)と、1.77倍です。
座席はゆったりとした、1+2の設置です。商務車含む全車両・全座席にはコンセントおよびUSB充電設備が装備されています。ただリクライニングの倒れ角度は日本と比べると浅めです。

▲ 6:24 発車後2分で商務車の車内サービス開始です。商務車予約購入時に注文は確定しております。弁当を頂きたかったのですが朝の早い時間の乗車と言う事でできません。代ってスタバのコーヒーとハイネケンのアイスクリームが選べました。

弁当ならこちらが提供されるそうです。次回はいただきたいものです。

▲ 新自強号は最高速度130km/hでかつては撮影に励んだ、カーブとトンネルが多い南廻線を快調に走ります。車内サービスもスナックが追加されました

▲ 9:57 坊寮に到着。切符を受け取りに駅前にある「藍皮意象館」に参ります。
ツアー料金は昼食の駅弁等も含めて日本円でクレジット決済で2,744円でした。一般席で、坊寮⇒台東の運賃は143TWD(508円)ですので 5.4倍になりますが、復活には相当の費用が掛かっています。再び普快車に乗車できるのですから納得の料金です。

▲ 「藍皮意象館」は、観光列車の乗客の乗車前の休憩・待機スペースであるほか、観光案内所、展示会場、グッズ類の土産物店などとして設置されていました。

② 坊寮 10:35(藍皮解憂號)⇒13:35  台東  

▲ 乗車時間が近づいたので係員に案内されてホームへと参ります。藍色に塗装されたR135号機R122号機の重連と4両編成の藍皮解憂號の旧型客車がが迎えてくれました。
▲ 藍皮意象館で受取りました藍皮解憂號の切符です。列車時刻表はネットから探しました。下は各駅の発着時刻表です。加禄、大武、太麻里に止まり駅の歴史等の案内をお聞きします。、▲ 団体客も多く一般客の我々が案内されたのは1971年インド製の1号車でした。

▲ 2号車は、車内接遇サービスを行う係員の準備スペースが設置されていました。
3,4号車は中年層の団体客で満員でした。
▲ 10:42 加禄に到着です。この駅は 区間車が1日2往復するだけの秘境駅ですが、唯一の有人駅でもあります。
駅前に何もない駅ですので手前の坊寮に方が屋台の小籠包や果物屋等のお店があって私的には止まって欲しい駅です。

▲  11:00 2号車に行ってビールを買いに行きますと台湾に来て初めて見ます冷たく冷やしたクラフトビールがありましたので早速ゲットしました。直ぐに車内サービスもあってフルーツの盛り合わせが提供されました。

▲ 11:30 今度は待っていました弁当のサービス提供がありました。今回の旅、初めての駅弁です。美味しくいただかせていただきました。

▲ 11:38 南廻線をグルっと回ると大武に到着です。海に行くと漁港もあって新鮮な海産物が食べられる料理屋もあるのですが19分の停車時間では無理です。

▲ 席に戻ると、ツアーの責任者からの差し入れですと、クラフトビールとアイスクリームが2号車のお嬢さんから届きました。他の乗客には届いていませんので理由は分かりませんが私だけへのプレゼントのようです。
先程頂いたクラフトビールとは違ったビールです。ありがとうございますと、美味しく頂きました。

▲12:18 いつもでしたら水平線が見えて青い空と青い海の綺麗な太平洋ですが、台風が行った今日も台風一過とはならずのどんよりとした天気でした。

 12:19 止まるかもと期待した多良は残念ながら通過です。

▲ 12:38 太麻里到着、27分停車でしたがこの短い時間では行ける所はアニメファンが注目の観光スポットの踏切ぐらいです。何度も来た場所ですので駅周りの散歩にしました。
▲ 13:35   終着駅の台東に到着。途中の有人駅加禄で買っておいた高雄までのきっぷありますので、ここで折り返すことにしました。

③ 台東 13:49(自強 314次)⇒15:48 高雄

▲ 乗車するのは自強 プユマ号 です。3000系と違ってカラフルなシート色が目立ちます。

▲ 15:48 無事、高雄に到着しましたが地下駅から地上に上がって見ての光景が来ていない4年間で大きく変わっています。向かう宿泊するデルトンホテルは初めて泊まるホテルです.

駅からは極めて近いとの案内ですがGoogle地図通りに行きますが案内場所にホテルがありません。道行く地元の通行人に片っ端にお聞きしますがご存じありません。通行人の中に日本人のおばさまもおられました。親切にもスマホを取り出して調べていただき。駅からの進路は間違っていない。次の交差点辺りで右折してしばらく行くとあるとの確証をいただきましが行って見ますと違ったホテルでがっかりです。これは参ったと、そのホテルのフロントに行ってお聞きしますと、そんなホテルは知らない、前に止まっているTaxiに乗って行きなさいとの手厳しい返答です。
結局、駅の周りを一周する結果となり約1時間後にホテルを発見できました。
ちなみにチェックイン後に駅に向かうと案内通りわずか約5分でした。初めから反対方向に歩いていたのが迷走した原因だったようでタブレットで見るGoogle地図の見誤いでした。
現在、高雄駅の地上周辺は都市開発による工事中になっていて以前とはかなり違っています。何度も歩いてj熟知していたはずなのですが4年間も来ていないとかつての駅舎が移動したり新しいビルが建ったりで様相が全く変わってしまった街になっていました。

今回初めて泊まったデルトンホテルは台湾最後の宿なので2階建てのホステルはやめておこう、高雄駅に近くゆったりとできるベットが欲しいと探しました。ツインベットで部屋は広く、バスルームにはバスタブも付いています。料金は、5,814円と今回の旅では一番高かったのですが奮発しました。

17:40 部屋でゆっくりしてから夕食に出ました。今回まだ肉汁こぼれる小籠包をまだ食べていませんのでGoogl地図で探しましたら行列ができるほど美味しい店を見つけました。ホテルを出る前にフロント嬢に評判を確認しますととても美味しい店で評判ですが、午後3時頃には売切れになってしまうので今からでは間に合いません。その近くにある「上海生煎湯包」をお薦めします。このホテルからは徒歩で約10分程度、道も夜市になっていますので迷われることはないでしょうし、近くに行けば持ち帰りのお客も多いので人だかりで直ぐに分かりますと案内されました。
近くのもう一軒の有名店は「富錦饗小籠湯包」です。次回はこちらも入ってみたいですね。

お味ですが肉汁たっぷりで美味しい小籠包を味あえました。高雄には今までも小籠包のお店に行っていますがまた行って見たいお店が出来ました。お宿もフロント嬢の対応が撮っても良かったので次もここですね。2人ならホステル並みの宿賃になりますのでよろしくお願いします。

ホテルまでの帰りは余市を見ながら、美味しいフルーツ盛りを探しながら帰りました。写真はたっぷり撮りましたのでご覧ください。クリックしていただければ1枚づつ拡大して見られます。

明日は午後のフライトで帰国です。午前中は時間がたっぷりとありますので延伸なった高雄LRTを再度訪問しての撮り鉄です。 Part 11 へ続く

癒しの島 台湾鉄道2023年秋の旅 Part10 台鉄「藍皮解憂号観光列車」に乗る」への7件のフィードバック

  1. ぶんしゅうさま
    藍皮解憂號と新自強商務車、高雄市内の最新レポート有難うございます。読んでいてまた台湾をめざす気持ちがむくむくと立ち上がってきました。コロナ前の南廻り線は、最果てに来たとの印象を持ちました。それは客車列車や長編成のディーゼル特急に乗った時に強く感じました・今や最新のEMU3000やEMU900といった最新の電車が行きかうのですから、失われたコロナの4年は大きかった、と言わざるを得ません。しかし、観光列車とはいえ普快で活躍していた車両や客車急行莒光号がまだ健在なのは僥倖というべきかも知れません、車両は変わりつつありますが、青い海と空が近い南廻り線にはまた行きたいと思っています。高雄は駅近くの高架道路が忽然と姿を消していて、自分もホテルを探すのに難渋しました。

    • ブギウギ様、返信が大変遅れまして申し訳ありません。実は台風直撃の日に台東に宿泊しましたがホテルの浴場には鉄砲のような強い打たせ湯があって快適なので浸かっていましたら翌日には肩に激痛が走り荷物を持つのも辛くなってデカンショまつり号さんのお手を煩わせました。帰宅してからは整形外科に毎日通院となっても今もって完治できず、キーボードを打つのが辛きになっています。その内には治ってくれるだろうとの安易な期待感だけです。
      次回はいつ行かれますか、出れればご一緒させてください。

      • ぶんしゅう様
        1月の終わり頃、虎尾のサトウキビ列車などを撮りに行く予定です。行程や行き先はかなりばらばらですが、ぶんしゅう様もよくご存じの方々ともご一緒になる見込みです。勿体をつけるつもりはありませんが、この書き込みはフルオープンなので、個人のプライバシーもあり、ここではこれ以上書けません。よければご検討ください。また個別にお知らせさせて頂きます。

  2. お疲れ様です。
    台湾旅行をこの先計画してるので、いろいろ読ませて頂いています。
    新自強号の商務車連結は結構あるのでしょうか?グリーン車奮発でちょっとばかり贅沢プランを練っています。時刻表などに表記はございますか?

    きょこう号はDL牽引も見られますか?

    • ブルージェさま
      ぶんしゅう様と一緒に旅行したデカンショまつり号です。
      自強3000(新自強)は、12両編成中、必ず1両商務車が連結されています。台湾鉄路管理局のホームページで時刻表を検索すると自強3000充当列車を検索できます。

    • ブルージェ様、コメントをいただきましてありがとうございます。お返事が遅くになり申し訳ありません。
      これから行かれるとか、季節的には暑くはなく快適な季節になります。私も12月か1月には行こうと思っています。お尋ねのDL牽引の莒光号ですが少なくなりましたがまだ残ってはいます。ただいつまで運行されるのかの保証はありません。できれば今年中が望ましいと思います。
      台北から台東行きの夜行列車に合わせて南廻り線の藍皮解憂號に接続できます。そんなツアーもありますので利用されてはと思います。坊山の夜景もまだ楽しめると思いますよ。

  3. ありがとうございます。

    自強号にも新幹線にも商務車乗車をしたくなりました。夢が膨らみます。
    藍皮号の旅はいかがでしたか?調べていたら多良駅は通過のようですね。
    坊山駅はもう真っ暗な時間になりそうですね。夜行列車気分が味わえたらいいなと思います。

    貴ブログに掲載されてる屋台のお店にも行きたいです。

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