第9・10日目 3月30日、4月1日 その2
① ヤンゴン10:08(国鉄環状線)→イノセン11:08
② ヤンゴン23:45(KE472)→8:05仁川9:15→10:05関空
③ 関空→難波→梅田/大阪→長岡京
9:56、ミャンマー最終日はヤンゴン駅から環状線に乗車することにしました。跨線橋での撮影を終えた後、ヤンゴン駅に参りました。
環状線ホームに降りますと欧米人もお待ちです。
▲ 環状線ホームにある切符売場です。時刻表が掲示されてあるのですが、現地語のために時間も行先も分りません。
環状線の総延長は約48キロ。ヤンゴンの市内を約3時間弱をかけて最高速度約40km/hでノロノロと一周しますので、丁度いい市内観光が楽しめるそうです。現地人だけでなく観光客も利用しています。昨日撮り損ねたキハ52がいるかなあとホームに降りますと、今日はキハ58+キハ47が発車待ちでした。
▲ 車内に入って見ますとキハ47はほぼ原形どおりですが、キハ58は外観も含めて大きく変わっていました。これに乗って行きたかったのですが、すぐに発車する様子がないので10:08に入線してきた列車に乗って行くことになりました。
▲ 非貫通の車内は箱の中にロングシートがあるだけのいたって簡素な造りで、駅に着くたびに車両を乗り換えながら物売りが車内を回ってきます。欧米人さんも珍しそうに見守ります。
環状線は複線で、殆どの駅ホームは相対式です。到着する度に現地住民の皆さんが頻繁に乗降されていました。
▲ 線路は道でもあります。まだ幼い子供たちが大きなズタ袋を持って歩いていました。何が入っているのでしょうね。
▲ 11:08、車窓から蒸気機関車の廃車が並ぶ光景が見えました。
ここは目的地の車両基地のあるインセン駅で、環状線の区間列車が折り返す駅でもあります。
しばらく駅構内の見学としました。
▲ 11:31、ホームで列車を待つ物売りとお客さんです。直射日光を避けてホーム屋根下や木陰で待たれています。
11:35、イノセン駅折り返し列車が1番線ホームに到着しました。
ホームに置いてある水ガメは飲料水用です。ナムツ鉱石鉄道で見かけたのと同じでした。
▲ 11:43、1番線ホームに気を取られている間に次の列車が到着していました。ヤンゴン駅で見たキハ58+キハ47の編成です。爆音と砂煙を巻き上げながら発車していきました。エンジンの状態はあまり良くないようです。
▲ 11:53、今度は車庫から2011年に譲渡された平成筑豊鉄道の100形か200形と思われる気動車がきましたが、回送のようでホームには入線せずに車庫に入っていきました。
車庫の入り口から見た光景です。同じく2007年に譲渡された三陸鉄道36-300形と思しき気動車や他にも興味深い車両が留置されていました。中に入りたかったのですが、日曜日とあって責任者がいないため前もっての許可が取れませんでした。次回の訪問の宿題となりました。
11:55、DD932号機に牽引された5両編成のローカル列車が入線してきました。インセン駅に着いてから約50分間に同方向から4列車が到着しました。かなり頻繁なダイヤです。これだけ多く運用されているのでしたら軌道を抜本的に改修してスピードアップすればともっと便利になるのではと思いました。
▲ 駅の改札口に掲げてあった時刻表です。駅員が手作業でその都度換えていました。
▲ ディーゼルカー車庫の反対側は車窓から見た蒸気機関車が放置されていました。ほぼ朽ち果てた状態です。
▲ ホームへと戻ろうとしますと先ほど到着した折り返し列車が機回しを終えて発車体勢です。
▲ 12:22、ちょっと間隔が開きましたが、またもやローカル列車の到着です。
▲ 12:39、ヤンゴン方面からの列車ばかりしか来ませんでしたが、ようやくヤンゴンに向かう列車が来ました。お客はぎっしりです。かなり歪なダイヤです。
これでインセン駅での撮影を終了することにしました。お腹も減ってきたので車を呼んでしゃれたレストランに直行です。
▲ 焼きそばと温か麺です。麺料理は当たり外れがないので口に合いました。
昼食後は、お買い物市場に行って何か土産になるものはないかと探してみました。私は手ごろなシャンバックやブレスレットを買い求めましたが、しゃれた物はあまり見かけませんでした。
帰国便は深夜発で時間があります。ガイドのネイトンさんは自宅でシャワーを浴びてはとありがたいお言葉をいただきましたので遠慮なく参らせていただきました。ありがとうございました。
夕食も市内で麺です。
8時には空港に着いてゆっくりとフライトを待ちました。
さすが疲れが溜まっていたのか、搭乗後は何も覚えていません。翌日の仁川空港でのトランジット時間は約1時間。これも搭乗するなりぐっすりでした。
初めてのミャンマーの旅でした。すべてが思い出に残りましたが、何といても600㎜ナローゲージを走る蒸気機関車は最高でした。ネイトンさんには今回、がけ崩れがあって行けなかった不通区間に行けたら再訪しますとお約束をしました。すると帰国後すぐに動いてくださったようでOKの返事が参りました。
チャーター列車になりますので費用がかかりますが、5~6人以上の参加が見込めた場合は年末に行く事にしております。人数が多ければ多いほど安くになります。もし、ご参加希望者がおられましたらコメント欄にお書き込みください。日程等をお知らせいたします。
次回の旅日記は再び訪れております中国です。撮影禁止の監獄鉄道と言われ、訪れた多くの日本人鉄ちゃんが逮捕された四川省广元のナローSL鉄道、そして再び小竹先生と北朝鮮国境沿いを目指します。どんなハプニングが待っているのか興味深々でのスタートです。ご期待ください。
2013年 春の中国鉄路の旅 Part1 こちらからご覧いただけます。