特派員さんより3月31日から4回に亘り大阪市の赤バス廃止に関する投稿があったが、廃止に至った要因は、①乗客が予想外に少なかった。=乗客のニーズに合った運行ルートではなかった。②車両が外国製のため予想外にメンテナンスに費用と時間がかかった。=修繕費が高額になり、かつ車両の稼働率が低かった。ということではないだろうか。
他の都市でも外国製を導入したところは、ことごとく国産車に置換えられ、現存車は恐らくないと思われる。
他の都市の事例を知る範囲で紹介する。
浜松市
中心部の活性化を目的に平成14年4月から「く・る・る」の愛称で運行を開始した。運行は遠州鉄道に委託している。当初は大阪市と同じ「マルチライダー」を使用していたが、僅か6年足らずで国産車(日野ポンチョ)に置換えられた。
浜松200あ 19/(14-6-24) 浜松駅前
浜松200あ 20/(14-6-24) 浜松駅前
浜松230あ3032/(14-6-24) 浜松駅前
金沢市
市内の公共交通機関空白地域の足の確保のため、「金沢ふらっとバス」の愛称で、平成11年3月から運行開始した。(北陸鉄道に委託)
車両は、オーストリアの車体メーカー、クセニッツ社製で、エンジンはフォルクスワーゲン製を搭載した。平成20年にポンチョに置換えられた。
石川22う293/ (13-3-26) 金沢駅前
前橋市
市内中心部の高齢者の足の確保のため、「マイバス」の愛称で、平成14年6月から運行を開始した。(関越交通に委託)クセニッツ社製の車両を導入したが、故障が多く修繕費が市議会で問題になる程であった。平成20年にポンチョに置換えられ、僅か6年で廃車になった。
群馬200あ 73/ (16-6-10) 前橋駅前
群馬200あ 74/ (16-6-10) 前橋駅前
群馬200あ305/ (23-12-19) 前橋駅前
クセニッツの代替の日野ポンチョ
龍ヶ崎市
公共交通機関の利用促進と高齢者の足の確保のため、「龍・ゆうバス」の愛称で、平成14年7月から運行を開始した。(関東鉄道に委託)クセニッツ社製の車両を導入したが、故障が多く平成19年にポンチョに置換えられ、僅か5年の使用であった。
土浦200あ265/ (15-12-29) 竜ヶ崎駅前
つくば市
つくばエクスプレス開業後のつくば駅周辺の自動車交通需要を抑制する実証実験の一環として、「つくつくバス」の愛称で平成15年9月から運行を開始した。(委託先は関東鉄道)クセニッツ社製の前1扉車を使用していたが、19年8月末で使用路線の廃止と同時に廃車になった。
土浦200あ328/ (15-12-29) つくばセンター
【参考】京都のベンツバス
(1) 川島織物の従業員送迎バス
川島織物が左京区静市市原町の本社と北大路堀川間にベンツ製の送迎バスを運行しているという話を聞いた。退社時間を見計らって北大路堀川に行ったところ、来たのは「ふそう」であった。
その数か月後のこと、市バス五条車庫の近くの空き地で偶然ベンツバスの廃車体を見付けた。多分このバスが元川島織物のバスであったと思われる。
元川島織物のベンツバスと思われる/ (52-3-6)
(2) 亀岡の自家用バス
京都に住んでいた時、昭和50年頃から愛宕山に月参りをしていた。
清滝から表参道を上り、参拝を済ませて地蔵山を経由して14時頃越畑に下山した。八木行のバスは17時30分頃までなく、2時間半かけて八木駅まで歩き、16時35分発の列車に乗車した。並河~亀岡間を走行中にベンツバスを発見し、亀岡で途中下車して撮影した。
廃車体ではなく現役であったが、持ち主は不明である。この区間は過去から何度も通り、その後も通っているが見たことがなく、この日に限ってこの場所に停められていたのであろう。
塗装は濃い目のグレーと赤のツートンに白帯であった。
京2せ 93/ (52-11-23)
今頃になって記事に気が付きました。後の方のメルセデスの小型(当時は中型?)バスを今年に入って池田市内で保管されている、実例を発見して興奮して、自ブログに書いたことがあります。修理工場の屋根の下、遥かに奥ですが、この車体は健在です。この他にもダイハツの初期のバスを能勢町で発見したり、北摂は宝の山みたいなところです。
OB会は最近遠慮気味であったのですが、こういう記事を読ませていただくと、自分の勉強が足りないと思いました。
上記事は、名前のところからリンクが移動します。
ダイハツのバスは写真を撮っていますので、こちらからリンクに飛んでください。