第5日目 7月2日 その2
③ 亀山 12:25(區間車)⇒13:22 瑞芳
重い荷物は公園の上まで持ってあげる事が出来ず、茂みに隠してメモを置いてから上に上がりました。盗られずホッとしましたが、亀山站への戻りは暑さが往路以上で地獄でした。預け荷物を断られたコンビニにたどり着き冷たく冷やしたビールを飲んだ時は生き返るような感動でした。
亀山からは区間車に乗って移動ですが、電車が来る時刻になっても改札口を開けてくれません。駅舎の窓口から大声を出すとびっくりしたように先ほどの駅員が出てきました。客など来ないと休んでいたんでしょうね。
改札口を入ると区間車が入線してきました。先ほどと同様で後続の優等列車の追い越され待ちをするようです。
程よく冷房の効いたガラガラの車内に入りホッと一息です。区間車乗車は約1時間ほどで瑞芳に着きました。降りてから駅前の民宿に行き荷物を置こうとしましたがまだ従業員の休み時間でダメです。
仕方なく30TWD(約109円)を支払って站に預けてます。今度は平渓線に乗って十份へ向かいます。
▲ 13:48 瑞芳站ホームで平渓線の列車を待ちます。月曜日の昼過ぎだというのに若者たちや家族連れがたくさんお待ちです。最近の人気ぶりのとおりです。
▲ 14:13 平渓線が分岐する三貂嶺站付近は台湾の保津峡、あるいは武田尾と称される景勝地です。我々鉄ちゃんにとっても絶好の撮影地なのですがクモハ73106さんから三貂嶺站から基隆河を渡る歩道橋が通行禁止になったと聞きました。今回編集しています撮影地ガイドに入っている撮影地ですので原稿で対応していますが実際どうなのか確認しておく必要がありました。平渓線に来た大きな理由です。三貂嶺を発車した列車の車窓から目を凝らして見ました。
すると歩道協入口には通行禁止の看板が設置されています。鉄道橋に並行して設置されていた歩道橋そのものも撤去されています。これでは渡ることなどできません。
▲ 14:32 十份に到着です、車内の乗客の殆どが下車されました。向かいのホームも帰られるお客で一杯です。平日でこれですから休日は大変な人込みになるでしょうね。
以前に来た時は天燈(ランタン)を飛ばすようなことは見なかったのですが最近テレビでも放映されています。
▲ 十份駅近くの線路上は列車が走行しない間、天燈を飛ばす場所になっています。
カップル、グループ、家族連れの大勢の方々が飛ばしておられました。
空高く飛んでいくのが見えましたが、飛んで落ちていくのはいったいどこなのでしょうか? 後からの回収も大変でしょうね。
気になる天燈の値段ですが、単色で150TWD(約543円)、4色で200TWD(約726円)です。
▼ 人気の九份や台北へ帰る相乗りのタクシーも運行されています。ここからタクシーに乗って九份へ行くのは時間も大幅に短縮できます、また相乗りで格安ですので便利です。料金は一緒ですが、ワゴンタクシーではなく普通車タイプも近くにありました。利用者は多いでしょうね。
九份へは250TWD(約906円)、台北へは350TWD(約1,268円)です。
⑤ 十份 15:40(区間車)⇒16:23 八斗子
▲ 15:40 引き上げて未乗車区間の八斗子へ向かうことにしました。
▲ 今日の午後からの訪問地です。これから十份 から区間車に乗ったまま、三貂嶺、瑞芳を通り終点の八斗子へと向かいます。
▲ 16:23 深澳線の終点、八斗子に到着です。「最も美しい駅」と呼ばれる通り海側に設置されたホームからは眼下に太平洋を望めます。若干の乗客が瑞芳では降りかれず来られたようです。
海科館までは2014年1月9日に復活開業していました。そして、2016年12月28日 に延伸開業しています。
元々この路線は日本統治時代の1936年(昭和11年)に鉱石輸送のために建設。基隆(八尺門)から八斗子、深澳を経て水湳洞(後;濂洞と改称)に至る路線で762㎜のナローゲージで建設されました。台湾金属鉱業株式会社の路線で金瓜石線と呼ばれ、路線長はおおよそ10㌔だったといわれています。
大戦後、深澳に火力発電所が建設され、石炭輸送のために瑞芳から本線と分岐して1.067㎜軌道が敷設されました。1961年4月8日に貨物線、深澳線として、また地元住民の要望により、1967年10月31日には水湳洞まで延伸され、旅客営業を開始しています。同時にナロー鉄道は廃止されました。
しかし道路が開通するとわずか20年余りで旅客営業は廃止されて石炭輸送のみとなり、溌電所の改築が行われると石炭輸送もなくなり廃線となりました。
復活できたのは2008年に海洋科技博物館が開館出来てからで旅客営業が再開されました。
▲ 瑞芳站に掲示されていた写真ですが、これは深澳線のかつての姿ではないでしょうか。
▲ 無人の八斗子站ホームには悠遊カードが使用できるように下車用と乗車用の端末機が設置されています。
⑥ 八斗子 16:42(區間車)⇒17:00 瑞芳
17:00 瑞芳站に戻って預けた荷物を受け取りました。もう民宿の営業が始まっているだろうとチェックインです。冷房の良く効いたシャワー、トイレ付きの部屋に案内されました。
これで1泊1,000TWD(約3,632円)です。納得の料金でした
⑦ 瑞芳 18:00(路線バス)⇒18:15 九份
宮崎駿のアニメが大好きです。「千と千尋の神隠し」の舞台となった九份には是非とも行きたいと願っていましたのでこの機会を利用して行って見ました。
民宿近くのバス停から約15分で九份老街に到着、夕暮れから20時範過ぎまでゆっくりと観光でした。 Part8へ続く