【100341】 早回り ヨーロッパのトラムめぐり 〈1〉

少し前ですが、ヨーロッパへ行って来ました。もちろんツアー旅行でしたが、時間を見つけては、各国で路面電車も撮りました。どうも私は、海外の鉄道になかなか興味が持てないのですが、いざ現地を訪れると、街並みに溶け込んだ優れたデザインのトラムがあり、限られた時間のなかでも、その魅力に触れることができました。乙訓老人からも、彼の地の魅力について何度も刷り込まれていましたが、その気持ちがやっと分かった次第です。では、チラリと見た、ヨーロッパのトラムの魅力を。
早朝、ストラスブール(Strasbourg)中央駅前を発車した、ストラスブール交通会社(CTS)のトラム(右)、左のイラストが描かれたドームが中央駅、パリとはTGVで2時間20分で結ばれる。

ストラスブール(Strasbourg) フランス

ストラスブールは、フランス東北部、ライン河の左岸に位置する人口27万人の街であり、対岸はドイツである。フランス最大の河川港を抱え、商工業が盛んで、フランスのアルザス地方の交通の要衝でもある。都心部にある大聖堂 、アルザスの伝統家屋が密集したプチットが、ユネスコの世界遺産に登録されている。イル川の中洲が都心であり、観光地も集中しており、今回のトラムの撮影も、この付近と中央駅前付近で撮ったもの。ストラスブールは路面電車の廃止後、1994年にトラムが復活した。優れたデザインのトラム、都心の歩行者専用ゾーン化、トラムの停留所設備の整備などを行い、トラム導入を軸とした都心再開発を行った。トラム導入後、公共交通の乗客数は大幅に増加、一帯の再開発が高く評価され、交通まちづくりの先進事例として評価が高い。トラム・市バスともに第3セクターのストラスブール交通会社(CTSCTS :Compagnie des transports strasbourgeois)が運営しており、ほかにも空港連絡バス、中距離バスも運営している。
路線網はA・B・C・D・Eなどの系統があり、写真のA系統は1994年に開業時からの路線で、都心部・中央駅を走るため、いちばん賑わっていると言う。最近、ライン河を渡り、ドイツのケールまで行く路線もできた。A系統は、イル川を渡ると、地下に潜って、中央駅に至る。 トラムの各系統が集中するハブとなっている「オム・ド・フェール」停留所、ガラスウォールの円形屋根は、ストラスブールのトラムの象徴としてよく紹介される。車両は、ボンバルディア製の「ユーロトラム」(Eurotram)1000系、5車体連接車と7車体連接車が1994年の開業時にデビューした100%低床車で、順次増備された。その後、増備車はアルストム社製の7車体連接車(全長45m)“シタディ”(Citadis)2000系となり、中心部に投入され、「ユーロトラム」は他線区の運用に転じている。最近、新系列の3000系がデビューした。詳細は不明だが、2000系と同じアルストム製のようだ。街に灯りがつく頃、街並みとトラムが調和する。ライトアップしたイル川に架かる橋を渡る。車体のデザインもさることながら、側面のラッピング広告も、いかにもフランスを思わせる。複雑な街路を何度も曲がりながら行くB系統、この先が、前記の「オム・ド・フェール」停留所で、A系統と交差する。雨の中央駅前、発車待ちの2000系。このC系統は、中央駅前が終端で、数分間の停車の後、元来たレールを戻って行く。22時を過ぎると、さすがに乗客も少ない。

ストラスブールのトラム路線図、中央部が、今回撮影の中心部で、放射状に伸びる路線網が集まる。右手に伸びるのが、ドイツのケール市まで行く路線(ネットより転載)。

 

 早回り ヨーロッパのトラムめぐり 〈1〉” への1件のコメント

  1. 総本家青信号特派員様
    ヨーロッパ進出おめでとうございます。
    海外で走行写真を撮ろうとすると、足の問題もあって、私も好んでトラムを撮ります。また1日券で気ままに乗って終点まで行くと、違った風景が見られて、これもまた楽しみの一つです。続編楽しみにしております。

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