【100511】山陽本線全通と広電カープ電車

カープがセ・リーグ3連覇を達成し、今年も広電の花電車が走ることになりました。豪雨災害から86日ぶりとなる9月30日に山陽本線が全通し、新幹線や代行バスに頼らずに三原から広島に電車で行けるようになりました。大きな被害を受けた区間の復旧具合を確かめるのも兼ねて、10月2日 広電カープ電車を撮りに行くことにしました。

山陽本線は全通したとは言え、災害前のダイヤに戻っているのではなく、特別ダイヤで運行されています。各駅で配られている時刻表を確かめておく必要があります。私は本郷駅から広島に向かうことにしました。本郷発8:49の7335Mは運良くJRのカープ電車でした。

岡山発岩国行き7335Mはカープラッピング電車でした。L-05編成 先頭はクハ115-2007

本郷を発車するとすぐに「本郷・河内間にはスピードを落とさなければならない徐行区間がありますのでご了承下さい」という車内放送がありました。先頭車で前方を注視していると、最初の徐行区間が見えてきました。山側からの土石流で道床が流された場所のようです。制限25でゆっくりと通過します。向こうから単機回送が来るのが見えます。

本郷・河内間の徐行区間

EF210-129とすれ違う

実は9月30日全通後の台風24号によって山口県下でまた不通区間が出来てしまい、特に貨物列車は出鼻をくじかれたかっこうになりました。すぐに復旧したようですが、その影響による単機回送なのか、あるいは地盤固めのための試運転なのかよくわかりません。通常は機関士ひとりの乗車ですが、運転助士席にも乗務員が乗っていました。

また速度を上げて進むと2ケ所目の徐行区間が見えてきました。河内駅手前で、狭い谷間を沼田川と県道33号線、山陽本線が並走する区間です。あの日、沼田川の濁流が県道と山陽本線の路盤をえぐり取って、レールが宙づりになった場所です。

平成30年7月10日 中国新聞朝刊より

路盤復元箇所をゆっくりと通過

新線開通時のようにバラストや架線柱も真新しく、地形的に難工事だったろうと思います。ただ並走する県道はまだ工事中で不通です。三原、本郷からクルマで山陽線沿いに河内町へ行くにはこの県道しかなく、今でも大きく迂回せざるを得ない状況です。河内高校の学生がJRの開通を待ち望んだのがよくわかります。

河内から先、速度制限区間があるのは瀬野・八本松間だけでした。ようやく線路は全線復旧しましたが、車窓から見える範囲だけでも 例えば瀬野川の護岸には大きく崩落したままの個所や、大きな土嚢で応急処置されただけの箇所が数多く見られ、豪雨災害の被害の大きさやまだまだ先は長いなと実感しました。

そんな豪雨災害から3ケ月、その間広島県民に元気を与えてくれたのがカープです。地元での胴上げをはじめとして話題に事欠かないレギュラーシーズンの残り試合も あと3戦を残すのみとなりました。13日からの神宮でのクライマックスシリーズファーストステージ3試合のあと、17日からのファイナルステージは全試合広島開催ですから、更に盛り上がることでしょう。ヤクルトともう1チームの3位争いが注目の的です。

そんなクライマックスシリーズや日本シリーズに向けて、広島の街を盛り上げるのに一役かっているのが広電の貨51号花電車です。平日は午前のみ、土日祝は午前午後と市内を走り回ります。折り返し点での賑わい風景は休日の方が良いだろうと思い、この日は走行写真に絞ることにしました。まず千田車庫を出て広島駅へ向かう第1便を立町で狙うことにしました。通過予定時刻より約10分遅れでやってきました。

立町電停に停車中の貨51号。運転士が電話連絡中。貨51号には列車無線機は無いのかな?

八丁堀電停に到着

今年も乗務員は車番と同じ51番鈴木のレプリカユニフォームを着用

次に広島から折り返して西広島へ向かう第2便を原爆ドーム前あたりで待つことにしました。予定より約15分遅れでやってきました。

原爆ドーム前を西広島に向かう貨51

さて 今年はどんなデザインで登場するのかと楽しみにしていました。正面は白と青のVラインが印象的です。一昨年に登場し、昨年はなかった鯉が金色になって再登場です。以前の写真と並べてみましょう。

平成28年10月16日 横川駅前にて。  白と赤の鯉でした

平成29年9月23日 広島港にて。 鯉は姿を消し、文字と写真でした

こうして並べてみると、このデザインは一体誰が考えておられるのか興味がわいてきます。広電さんのことですから、外部のデザイナーに頼むのではなく、社内の若い人たちのアイデアを集めているのではないかと思っています。機会があれば聞いてみようと思います。

この日の最後は広島駅から千田車庫に戻る第3便を紙屋町、本通りあたりで撮ろうと移動しました。

紙屋町から千田車庫に戻る貨51。 後ろの白い壁のビルが工事中の広銀本店。

紙屋町と本通りの間に広島銀行本店があり、ビル全体を覆うような祝賀大垂れ幕が掲げられるので有名なのですが、今年もそれをバックに撮ろうと思っていました。ところがアテが外れました。広銀本店ビルは立て替えられるため工事中で大垂れ幕はありませんでした。広銀さんのことですから、日本一になったら、この壁に何かサプライズを考えておられるのかもしれません。もうひとつ、アテが外れたのは、電車が本通り電停で停まったときに、本通りの広い横断歩道を行き交う人を入れて撮ろうと思っていたのですが、交通信号が青だったためか停車せず、通過していったことです。平日の正午過ぎでオフィス街のサラリーマンや買い物客で賑わう本通りなので、もう少しゆっくり通過してくれればよかったのにと思った次第です。

いつまでカープ電車が走るのかや優勝パレードの日はまだ公表されていません。CSの結果や日本シリーズの見通しが立てば、順次決まってゆくのでしょう。次回は運行便数の多い休日に再度出かけて、多くのカープファンに取り囲まれる様子を記録したいと思っています。

 

 

 

山陽本線全通と広電カープ電車” への1件のコメント

  1. 西村様
    地元球団の3連覇、おめでとうございます。広島の街もさぞ盛り上がっていることでしょう。ことし広島はたいへんな年となりましたが、さぞ、地元の皆さんの力になったことと思います。どこかの弱虎球団とはエライ違いですし、Jリーグも含めてスポーツで盛り上がる広島が羨ましいです。

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