2005年前後に使っていたHDD内のネタ、第5弾です。
“デジ青”初(?) の短編物語集。って殆ど、パロディ物で失礼します。
模型をやってない方には意味不明のセンテンスが混じっているかもしれません。
なにぶん 15年以上も前のなので、今や『死語』になっている語句が混じる事を、お許しください。
もし悩んで精神失調に陥った場合は質問を受けます。また模型好きの方からの回答も歓迎します。期待しないで待っていてください。
【注】以下の文章は全てフィクションです。登場する人物や団体名など実在のものではありません。
:
第1話【F帝国年代記 外伝、F1太郎誕生奇譚】
:
どなたか奇特な方の茶々を待って、この短編を完成したいです。 (^^;)
:
(小説ネタstart)
むかしむかし … (枕部分省略)
:
おばあさんが洗濯していると、川上から5tコンテナが「ドンブラコッコ、ドンブラコ」と流れて来ました。
おばあさん「あれまぁ、大きな落としもの」と、とても抱え切れないので携帯電話で臼通のコンテナ・トラックを手配して家まで運んでもらいました。
さて扉を開けようとすると中でゴソゴソ音がします。
ビックリしたおばあさん、早速警察へ通報しました。
警官がX線で中を透視すると、人間一人と乾電池、ワイヤー、ハンダ鏝が見えるではあ~りませんか!
「スワッ、時限爆弾っ!」と周囲は厳戒態勢になり、現場を遠巻きにしてスピーカーで
「コンテナの中に居る人! 君は当局によって完全に包囲されている。おとなしく出てきなさいっ!」と呼びかけても音沙汰無し。
強引に扉をコジ開けると中からロギング沼の主が現れ「ワイが Kadeeの小っちゃなスプリングを探しとるのに、扉を開けたんで行方不明になった。どうしてくれる!!」と立腹の段。
:
(途中省略 … 成長過程でのエピソードが欲しい所。ex. 押し太郎=EF210-300番台との力比べ)
:
時は流れ、
サル、キジ、イヌ (ヴ~ム、車輌表記が苦しいのねん)
サル(配給車)、トキ(鳥の一種だから…)、ヌ(暖房車)を従え、“鉄鬼”が住むと言う「鬼がレイアウト(☆☆☆鉄道)」へ向かったのでした。
:
(またまた省略 … 貨車の入れ替え合戦とか、トンデモな戦闘を入れる予定)
:
“鉄鬼”は「私が間違っておりやした。今後はF(Freight Car=貨車)に専念します」と、宝物の583や485、165、103等を差し出した。
仙人はそれ等の車輌を手提げバックに収納して立ち去った。
めでたし、めでたし。
:
(小説ネタend)
:
って、どう考えても“鬼”は仙人の方やね。 (爆笑)
:
:
第2話【F帝国年代記 外伝、ロギング沼の主】
:
昔々、F帝国と言う16番鉄道貨物模型を楽しむ平和なクニが有ったのやそうな。
所が何時の頃からか中央部に巨大な沼が出現し、変な妖怪が棲息して「ロギング補完計画」なる恐ろしい罠を仕掛けましたのぢゃ。
ある時、F帝国の住民Aが沼の辺に一冊の本が置いてあるのを見つけた。
それはシェイ・ギヤード・ロコの実物カタログ(復刻版)であり、読み終えると同時に沼が急に拡大した。
Aは必死にもがいたけれど、ズルズルと沼の奥底へ引き込まれてしまった。
翌朝、沼に浮くAを散歩に来た住民が発見して救助したが、その右手にはシッカリと乗降社のシェイ・キットが握りしめられていたそうな。
後にAはそのキットを完成させ自らをロギング次郎と名乗り、ロギングの伝道につとめたと聞く。
その事件以来その沼は「ロギング沼」と呼ばれる様になり、地域住民らは付近一帯を立ち入り禁止区域とした。
日々は流れて今度は少年Bが、大枚はたいて買ったばかりの天笑堂のC51を誤ってロギング沼へ落としてしまった。
さすがのイタズラ好きのBもロギング沼へ入るのには逡巡し、メソメソしていた。
すると突如沼の中央部からゴマ塩頭の爺が出現し「何か、妖怪^H^H用かい?」と、いかにも仙人然たる口調で宣った。
少年B「僕、ロコを沼へ落としてしまったの (;_;)」思わず答えると、
沼の主「おまえが落としたのは、コレや。絶対コレに違いない!」と、りボロッちの3トラック・ハイスラーをBに押しつけた。
仙人のあまりの威圧感と、いかにも精巧そうな模型機関車の駆動機構に、思わずBは「はい、そうです(内心、儲け!)」と言って持ち帰ってしまった。
家へ帰ってよくよく外箱を見てみると“$189.00”なる値札が貼ってあったんやと。 /(T_T;)\
[注] 当時、$1=120円のレートであった。つまり、22,700円程度。
更に時代は下り、F帝国で「F運転会」が開催された時のことである。
有ろうことか会場のレイアウト中央に秘密のロギング沼がポッカリ空いていたのである。
たまたま整備不良の動力車が 25パーミルの坂道で立ち往生すると「ゴッド・ハンド」と称してロギング沼の主が、その模型列車を沼の淵へ引きずり込んだのだそうな。
あな恐ろしきは、ロギング沼の主。。。
おしまい
:
【編者脚註】
ロギング補完計画:無垢の模型人をロギング・マニアに育成しようとする恐ろしい計画。元々 fj.rec.models で囁かれていた。
シェイ・ギヤード・ロコ:主に森林鉄道で活躍した蒸気機関車(SL)。普通のSLは蒸気シリンダーからピストン・ロッドで車輪を廻すが、ギヤ・ロコは途中に駆動軸があり、車輪にはギヤで動力を伝達する。
乗降社:日本の鉄道模型メーカーであったが、、、
天笑堂:日本を代表する鉄道模型メーカー。
少年B:一説にはロギング太郎であるとも。そうすると、この話はAの話より昔に起こった事になるが、詳細は不明である。
りボロッち:外国の鉄道模型メーカー。
ハイスラー:シェイと同じく、ギヤ・ドライブの蒸気機関車。
:
シェイの部品表(実物販売用の復刻版)
米国では 1900年代からカタログ販売が盛んでした。
:
ハイスラーの図面集(趣味者向け)
:
第3話【ロギング沼の主、近況】
:
昔々、F帝国と言う16番鉄道貨物模型を楽しむ平和なクニが有ったとさ。
ある時、その中央部に巨大な沼が出来、そこに変な妖怪が棲息して「ロギング補完計画」なる恐ろしい罠を仕掛けていました。
F帝国の住民が沼の辺に来ると「おまえが沼へ落とした車輌は、金のSLか? 銀製のSLか? 真鍮製か?」と聞き、無知な輩がウソを言うのを待って、模型を根こそぎ取り上げてしまうのである。
所が最近、ロギング八太郎と名乗る悪ガキが現れ、MDCのプラShayを沼へ放り込んでおいて、
ロギ八「あのぉ仙人さん、PFMのブラスのShayを落としちゃった。」
とか、
ロギ八「煙突がダイヤモンド(diamond stack)なんや。そして前後のランプにもダイヤが入ってたんや。」
などと嘆いてみせる。
さすがの沼の主もShayの構造は熟知していたが、貨幣経済の仕組みにうとかったので、ついつい魔法(= 元素変換機のこと)を使い、言われるままに作り変えて返してやった。
魑魅魍魎の世界にも監査があり「沼の主よ。出費が嵩んどるぞぃ。」
との指摘から『老人力撲滅とIT化プログラム』が仙人に課せられ沼の中へADSLを引き込んで勉強しとるんやそうな。
あな恐ろしきは、ロギング沼の主。。。
おしまい
:
【編者脚註】
銀のSL:ミニクラブ(メルクリン/Zゲージ)を所有してます。(笑)
:
第4話【趣味補完計画】
:
特務機関NERV(*1)が企図する、互いの趣味の価値を認め合い、互恵平等の精神で趣味者の輪(一般的概念としてのネットワーク)を拡大して行こうと言う崇高な理念に基づく計画行動。
やがて、自分の趣味の領域に引きずり込む(我田引鉄)行為だとか、洗脳、煽りなど、野蛮な行為へと変容して行った。
:
(*1: on Network Each hobby Raising Volunteer の略で、Evangelionの人類補完計画とは組織が違います:笑)
:
【最後に、注】以上の文章は全てフィクションです。登場する人物や団体名など実在のものではありません。
最近では教育TVで『沼にはまって聞いてみた』なる番組が放送されているそうですが、当方は一切関知していません。
: