最初で最後の紅葉を
結局、今年の秋も遠出はもちろん、近場へもほとんど行けずに終わり、紅葉撮影は、叡電の一日だけで終わってしまいました。前回掲載の723号以外の写真を見ていただきます。いつものコース、三宅八幡から、線路沿いの道路をブラブラ歩いて、八瀬比叡山口までの約1時間の撮影でした。
▲三宅八幡近くの3号踏切から八瀬比叡山口方面を見ると、全山が紅葉した比叡山をバックに、出町柳行きの電車をアウトカーブからとらえられる。この722号は、昨年に車体がリニーアルされて、“沿線の社寺仏閣をイメージした”朱色の濃淡のカラーリングにとなり、車内設備も一新された。
▲三宅八幡駅のホームにはモミジが一本、朱塗りの手すり、停車するのは車体にモミジがあしらわれた712号、それに比叡山と、紅葉尽くしの感がある。▲つぎの4号踏切からも、左手に高い石垣のある豪壮な建物があって、その向こうには紅葉が見られる。夕方時は真逆光になり、さすがに曇った間しか撮れなかったが、午前中は順光で撮れるはず。▲八瀬比叡山口方面に歩くと、何ヵ所か家並みが途切れたところがあり、こここでも、晩秋の雰囲気を漂わせた山をバックに、単行がうまく収る。
▲3号踏切から、車体後部をギラリと輝かせて、八瀬比叡山口方面に向かう電車を一枚。このあとは、恒例の高野川鉄橋へ。ブルーモーメント撮影へと再々のチャレンジ。
撮影した三宅八幡付近には、昔からクローバー会関係者が自宅を構えたり、学生時代、下宿をしていたりと、関係が深いところですね。後輩のクローバー会会員から、下宿していた先が、私の勤務先の方の家だったことも聞きました。大先輩の家も三宅八幡にあって、私が現役時代、写真を借りるため、夜遅くに行くと、歓待していただき、座席、テーブルを客車の車内に模した応接間で語り明かしたことも遠い思い出です。