2021年 丹後路への旅 

青春18きっぷの残った2回分はどこへ行こうかと姫路からの帰路に悩みました。コロナ騒動のこの時期です。混み合う場所や列車の選択はNGです。悩みぬいた結果は、第1希望は福井鉄道・えちぜん鉄道、第2希望は丹後路をぐるっと回ることにしました。いずれも雪の車窓を見ながら飲み鉄旅が楽しめます。

ただ、天気予報では両方とも大雪です。列車の遅延や運休が予想されます。18きっぷは2回分残っていますので最悪現地で一泊もありかなと覚悟しました。どちらにするかは明日朝の運行情報を見たうえで決めることにしました。

 

1月7日

6時前には目覚めました。顔を洗ってからはコーヒーを入れてTVを付けます。朝の情報番組を見ながらパソコンを立ち上げて運行情報のチェックをします。
福井鉄道・えちぜん鉄道は動いているようですが、天気予報どおり降雪が続くと運行停止が考えられます。前回冬に行ったときは運休と途中で運行停止にあいました。ヤバそうです。一方の丹後路は城崎温泉辺りまでは積雪もなく通常運行していますが、問題は余部鉄橋辺りで今後天候が悪化してくると運行停止が予想されるとの事です。

どちらを選択してもリスクはありそうです。昨年に東方面の雪景色は見ましたので今回は西方面にするかと丹後路に決めました。
朝食を済ませて7時には自宅を出発しました。

① 長岡京 7:14⇒7:25 京都 7:35⇒9:48 福知山 10:12⇒11:33 城崎温泉 11:56⇒13:54 鳥取

京都からは折り返しの福知山行きに乗車です。京都に着く上り列車は通勤・通学の乗客が多いが下りはそれほどではないと思っていましたが、予想外に着席率は100%、立ち席も若干おられました。それでも亀岡で乗客は半分になっていました。
タブレットを見ておきたいと取り出そうとしましたが昨夜から充電しておいたままでリックに入れるのを忘れていました。今日は運休が予想されますので必需でした。朝から大失敗です。

▲ 8:12 園部に到着、多数の乗客は降りられてガラガラ状態になりました。223系2両と221系4両だった6両編成は4両を切り離してたった223系2両で福知山へ向かう運行となります。ただ8分間もの長い停車時間です。これからは単線区間となりますので船岡、胡麻、安栖里、立木、綾部と交換・接続待ちのため停車が多くなり、安栖里では10分間も停車します。年末に降った残雪が少し残った丹波路を進みます。

▲ 9:48 福知山に到着です。次の城崎温泉行まで24分間の乗換時間がありますので駅前へ出て散歩です。

駅前広場には福知山機関区で使用されていた転車台と上には1944年(昭和19年)から1956年(昭和31年)まで篠山線(篠山口~福住 17.6㌔、1972年(昭和47年)3月1日に廃線)に使用されていたC1140号機が綺麗な姿で静態保存されています。

▲ 1番線で発車待ちは東舞鶴行きの113・115系ワンマン車2両編成、2番線は私が乗車する城崎温泉行の223系ワンマン車2両編成です。両方とも車内はガラガラでした。

▲ 和田山を過ぎた辺りまでは残雪がある程度でしたが八鹿を過ぎ丹後路に入ると雪が舞ってくるようになってきました。天候はこの辺りで一転していきます。

 

豊岡では本格的な降雪模様になりました。

▲ 11:33 定刻に城崎温泉到着です。積もってはいませんがこれからが積雪になりそうです。阪神大震災のあった2日前に社員旅行でこちらに来て宿泊しましたが一晩で150㎝も積もりました。その時と匹敵するような予感がする降りっぷりです。

▲ ここで初めて分かったのですが城崎温泉始発鳥取行きの171Dは、途中の浜坂までの運行に変更されていました。今までの車内では何の案内放送はありませんでした。
予想していましたので驚きはありませんが、さてどうするかです。
復路の列車はまだまだありますので城崎温泉でゆっくり入浴するのも一案ですが、今回は雪の降る車窓を美味しい日本酒を飲みながら楽しみたいと思ってきています。列車の時間が分かりませんがタブレットを忘れてきています。緑の窓口に行ってお嬢さんに時刻表を印刷して欲しいと頼むと下記のレシート紙を頂けました。
発駅と終着駅、乗車列車(特急か鈍行)かを言えば簡単に印刷されます。皆さんご存じの方が多いとは思いますが、ご存じない方は是非ともご利用ください。
▲ 売店にも寄って昼飯のかに寿しと暖かいお茶、そして冷酒の購入です。
今日は地元の香住鶴酒造の新作「金魚」を仕入れました。
250mlの小瓶で5
30円(税抜き)です。

このお酒の酒質は、甘口スパークリングにごり酒で、日本酒度-15です。飲むとほんのり甘めな味わいと、舌の上でプチプチはじける発泡感を味会えました。
癖になりそうな味で帰りにも1本買いました。

 

② 城崎温泉11:56⇒12:56浜坂

 

 

▲ 11:56 キハ40系ワンマン2両編成、乗客は2両合わせても5人です。

▲ 粉雪が降り続く中を列車は香住から余部と順調に走ります。

▲ 12:56 今日の終着駅浜坂に到着。ホーム反対側にはキハ189系が留置されています。「かにカニはまかぜ」に運用されているのでしょうね。

折返しの発車は13:17で、21分間の待ち時間がありますが、駅前にまちあるき案内所があるだけでちょっと歩かないと温泉旅館街には行けないのは仕事でよく来たところですのでよく知っています。

③ 浜坂13:17⇒14:31城崎温泉

▲ 13:17 折り返しの浜坂始発城崎温泉行174Dの発車です。

▲ 13:42 香住着、ここで豊岡始発浜崎行きの173Dと交換、浜坂始発大阪行きの特急はまかぜの追い抜きを受けます。

▲ 14:20 竹野に到着、豊岡始発香住行きの175Dと交換です。乗客は私を入れても2両で4名で終着城崎温泉に向かいます。

▲ 14:35 少し遅れて城崎温泉到着でした。ホームを替えて1番線ホームから福知山行きに乗り換えて乗車です。少し時間がありますので待合室に出て美味しかった「金魚」を買い求めました。

④ 城崎温泉 14:42⇒16:24 福知山

【 発車できない電車 】

14:42 運転手はノッチオンして発車させますが、瞬間動いただけで電源が切れて惰行、停まってしまいます。車内灯も同様に切れます。運転手は何度もやり直しますが結果は同様です。停まってパンタを見ますが異常はないようです。そしてやり直しをしているうちに場内信号近くまで来てしまいました。ここを通過すると閉塞区間に入りますのでバックは出来ません。運転指令所と携帯電話で現状報告と対応指示を受けておられました。

14:54 途中で交換だった特急「こうのとり」の城崎温泉駅入線を先にすることになりました。場内信号は青から赤に変わりました。

「こうのとり」が入線した後、電車を後退させて元に戻しますと車内放送後、運転手は後部2両目の運転席へ移動です。そして発車前の位置に戻しました。後退するノッチオン起動は出来るようです。

15:08 運転手が戻ってきてノッチオンすると今までのことがウソのようにスムーズに加速しました。いったい何だったのでしょうか? 私は今までこんな状況に遭遇したことはありません。誰か、教えてください。

▲ 15:18  豊岡には25分遅れで到着。ここで運転手は交代です。

大したことではなったかのように一言二言、言葉を交わした程度で引き継ぎ完了です。

 

 

 

 

 

▲ 16:25 少し遅れましたが回復運転が上手くいったようでほぼ定時に福知山に到着。

 

⑤ 福知山16:36⇒16:48 綾部 17:08⇒19:04京都 19:13⇒ 19:24 長岡京

▲ ちょっと綾部駅も見たかったので1本早い列車で立ち寄りましたが後は寄り道はせずに帰宅しました。

今回は運行休止があって鳥取を回って智頭鉄道を経由する旅の予定完了は果たせずに終わりました。しかし3密もなくソーシャルディスタンスも取れて18きっぷの飲み鉄旅ができました。残りはあと1回です。1月10日まで3日間あります。また雪見酒に行きたいのですが降雪シーズンとなっています。行きたい福井ですが北陸道が雪害で多くの車が停まっています。各社の運行状況と天気予報を見ながら悩むことになりました。

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