平成30年4月に三江線が廃止されてからもう3年が過ぎました。三江線の次は、誰が考えても芸備線新見口、木次線、福塩北線という流れでしょう。ナリを潜めていたJR西が動き出しました。廃止ありきではないと予防線を張りながら、備後庄原・新見間の沿線自治体や住民と芸備線のあり方について協議する体制を作りたいとの提案です。それはそれで進めるべきだと思いますが、芸備線、三江線に限らず北海道、四国はじめ全国各地に共通する重い課題を、「地方創生」と言いながら地元任せにして見て見ぬふりをする江戸幕府は一体どこを向いているのでしょうか。
掲載から少し時間が経ってしまいましたが、6月9日の中国新聞の記事をご紹介します。かなりの紙面を割いての報道でしたので、いくつもに分けてスキャンしたので見にくい点はご容赦を。
以上のように三江線の時と同じような流れであり、廃止前提ではないにせよ行き着く先は決まっているようなもので、いつまで引っ張るかだけだと思わざるを得ません。コロナもあって国内旅行の自粛は追い打ちをかけたとは言え、コロナがあろうがなかろうが、この線区に乗ってくれる訪問者は青春18で殆ど地元にお金を落とさない中高年、年金生活者でしょうから、「利用促進策」という言葉も空虚に聞こえます。ところで鳴り物入りで登場した「トワイライトエクスプレス瑞風」はハイブリッドで非電化区間も走れるのが強みです。ただ10両という長編成では出雲坂根のスイッチバックは通過できないでしょうが、超豪華仕様ではなく、食事も宿泊もできるプチ贅沢な3~4両の短縮バージョンを作って姫新線、芸備線、木次線、福塩線などを回遊する観光列車を走らせるとか、高齢者向きの介護付き列車など発想の転換も必要ではないでしょうか。
さてこの協議会の動きは今後も折に触れてご紹介したいと思います。三江線廃止前にぶんしゅう氏と芸北・備北を巡ったり、クローバー会の木次線ツアーもあってちょこちょこ訪ねているので、対象区間の駅の様子をご紹介しておきます。
備後落合駅は省略します。
非常事態宣言も解除される見込みで、私はすでに2回ワクチン接種も終えていますので、あとは熱中症だけに注意してお出かけが楽しめそうです。マイカーでの訪問は、三江線もそうでしたが列車本数の少ない線区は、充分な事前準備が必須です。一人よりナビゲーターが同乗の方が安心して運転に集中できます。もし同地域を訪ねてみようと思われている方がおられましたら、お声かけ下さい。
芸備線には長い間、乗車出来てい
ないですね。4年前クローバー会の木次線ツアーで、備中神代~備後落合の間を乗って以来でしょうか。
その後は例の代行バスでしたね。
西村さんがアップしてくれた駅写真の中では、備後庄原と東城に平成の初め頃、仕事の出張で泊まりました。東城では三楽荘というとても立派な旅館(今は史跡として公開中)が記憶に残っています。備後西城の街は一度行ってみたい所です。
西村さんの言われるように、芸備線も三江線の時と同じような経緯をたどりつつありますね。何ともならない事ですが、少しでも長く存続出来ればと思います。