鉄道開業150年秋の乗り放題パスの旅 Part1 アルピコ交通上高地線に乗る

クローバー会の2022年東西交流〈秋のツアー@上田電鉄〉が10月16日に開催されることになりました。九州へ行ってきたばかりですが今年は鉄道開業150年とあって普通列車に限定ですが連続3日間秋の乗り放題パス(7,850円)が発券されます。待ちに待った全国旅行支援も10月11日から実施されますので久しぶりの長野界隈に行ってみようと計画を練り出しました。

今回は前回失敗したホテルの手配ミスはやりたくありません。ネットで安くていいホテルを探しましたが、全国旅行支援実施となったおかげで気に入ったホテルは満室ばかりで決めるには結構手間がかかりました。

第1日目 10月15日

① 長岡京 7:24(快速)⇒7:57 草津 8:07(新快速)⇒8:41 米原
② 米原  8:46⇒9:19  大垣  9:26(特別快速)⇒ 9:58 名古屋
③ 名古屋 10:24(快速)⇒11:40 中津川 ⇒14:21 松本

余裕を持って7時過ぎに自宅を出発、長岡京駅から快速に乗りましたが土曜日だというのに満席で京都までは立ち詰めでした。草津で新快速に乗り換えて米原へ。米原は乗換時間が5分しかなくおいて行かれないように急ぎましたが余裕で大丈夫でした。
大垣で朝夕にしか走らない特別快速(313系5000番台)に名古屋まで乗
車です。名古屋では乗継時間が26分間ありましたのでいつもと同じようにホームで 住よし のきしめんをいただきます。最近は駅そば屋が閉店してきていますので貴重です。朝食は自宅を出る前に済ましておきましたが、美味しくいただきました。

 

10:24 315系8両編成の中津川行き快速は名古屋を定刻発車しましたが乗継の中津川一つ手前の恵那~美濃坂本で突然警笛が長く鳴らされドンと衝突音が聞こえて急ブレーキがかかりました。運転席後ろのカーテンがトンネルが続いたために降ろしてあったので状況は分かりませんでしたが「鹿と衝突したので安全確認をします。」と車内放送がありました。中津川到着時に運転手に聞きましたが線路上で鹿を刎ねたが付近にはいなかった。多分逃げたのだろうと言っておられました。
約20分間の安全確認停車後には動き出しましたが単線区間がある中央本線です。塩尻発車時には約30分の遅れになっていました。

③ 名古屋 10:24(快速) ⇒ 12:04 中津川
④ 中津川 12:19 ⇒ 14:16 塩尻 14:20 ⇒ 14:33 松本

▲ 12:05 中津川到着、松本行きに乗り継ぎですが事故のために各列車にも遅延の影響が出ています。12:12、後続続行する「特急しなの9号」の通過を待ってから松本行きの1831M、313系2両編成が入線してきました。

▲ ホームから見る元中津川機関区です。初めて中央本線に乗車した1967年には中津川から先は未電化区間で、明知線と入替用のC12形4両、本線用のD51形34両もの蒸気機関車が在籍していました。大きな機関庫、転車台があって煙が立ち並んでいたのをよく覚えています。今は留置された車両もなく閑散とした構内が広がっていました。

▲ 12:18 18分遅れで中津川を発車、名勝 寝覚の床を見ながら北上します。席は空いているのですが立っての乗車が好きなのか立ち席客も若干見かけました。
▲ 大桑駅にて上り列車と交換停車です。12:55、特急しなの10号が通過した後、12:59、すぐに続行してきたのはEF64重連牽引の南松本発のタンク貨物列車です。四日市方面へ向かうのでしょうか。

▲ 列車は渓谷美が美しい木曽川の渓谷に沿って北上、上松、木曽福島、藪原を過ぎると木曽路の分水嶺、鳥居峠(1,197m)が待ち構えています。
▲ 鳥居峠を超えるD51重連が牽引する貨物列車です。中央西線藪原~奈良井は1910年(明治43年)に開通しましたが急坂連続のため複線化新たに新鳥居トンネル(2,157m)が掘削されて1969年(昭和44年)に完成しています。新トンネルは左手すぐにあります。1970年(昭和45年)1月19日撮影

▲  14:16 、塩尻 に到着、運転手交代です。運行表はタブレットに代わって20分遅れの14:20に発車、松本へ向かいます。
▲ 14:33 定刻より22分遅れで松本到着です。アルピコ交通上高地線にすぐに乗車予定でしたが折角松本に来たのだったら松本城を見ておきたいと思いました。
14:42 駅前に松本城行きの松本周遊バス「タウンスニーカー」北コースが発車待ちでしたので飛び乗りましたが駅前通りは大渋滞です。運転手は先週の日曜日は1時間も遅れましたと遅延予想です。
徒歩でも約20分と案内が出ていましたので降りても良かったのですが長崎へ行ったときに痛めた両足筋肉痛がまだ治まっていないので乗車したままにしました。
▲ 15:04 駅前通りから曲がってからはスムーズに進み松本城に到着しました。五重六階の天守閣には登らねばと向かいましたが観光客は多く長蛇の列です。階段は建造当時のままで狭く、段差は急で一定ではありません。痛めていた筋肉痛の両太腿には良い訳はなくすっかり悪化させてしまいました。降りたのは16時を過ぎた頃で足をひきづりながらバス停に向かいました。

時刻表は掲載されていましたが時間通りには来ません。15分遅れに乗車して松本駅へ途中で横に座っておられた観光客のオバサマから長野県内の交通機関なら使用できる500円のクーポンをいただきました。
お礼をしてありがたくいただきましたが、このクーポンは全く役立たずでした。

16:30 松本駅に戻りました。これからアルピコ交通上高地線に乗車しますので2階コンコースへ上がり先ほど頂いたクーポンが使えるであろうアルピコ交通の有人窓口を探しますが自動券売機はJRと並んで設置されているものの有人窓口はありません。みどり窓口はありましたのでJRの社員にお尋ねますがやはりアルピコ交通の窓口はなくクーポン券はJRでは使用できないと言われました。駅前にアルピコ交通のバスセンターのビルがあります。有人窓口もあるでしょうからそこで聞いてみてはどうかと教えてもらいました。
乗車する予定の電車は16:44発であまり時間がありませんが行ってみることにしましたが痛めて悪化した両足では普通に歩けず駅前の大通りを渡るにダッシュができず信号にも嫌われました。この足では時間的に行ってまた戻るのは難しいと諦めました。

後で聞きましたらこのクーポンはアルピコ交通の電車やバスでも使用不可、タクシーにだけ使用できるとのことで役に立たないクーポン券でした。

駅に戻って再びJR社員にアルピコ交通線ではICOKAは使えるか聞いてみましたが交通系のカードは不対応との事、但し自動券売機なら使えるとわざわざ券売機まで一緒に来ていただきました。
松本~新島々の片道運賃は710円です。往復だと1日フリーきっぷと同額ですので1日フリーきっぷを選択しました。

 

⑤ 松本 16:44(アルピコ交通上高地線) ⇒ 17:15 新島々

この先は以前に島々駅まで続く鉄路でしたが途中で切れてしまいました。

▲ 16:42 ギリギリの乗車でした。
アルピコ交通上高地線に乗車するのは大学入学時の1967年(昭和42年)5月連休時に上高地へ行くために初めて乗車して以来です。当時の社名は松本電気鉄道で島々まで開通していましたが、1983年(昭和58年)9月28日 新島々 ~島々間が台風10号による土砂災害で不通となり休止、1985年(昭和60年)1月1日 復旧できず新島々 ~島々間は廃止になりました。
当時どんな電車に乗ったのか写真も記憶もありませんが島々駅から上高地へ行くには珍しい四輪駆動のボンネットバスで両側に残雪残る舗装も満足でない凸凹道を走り、岩肌剥き出しのトンネルを抜け驚いたことは強烈に印象に残っています。

▲ 現在の新島々駅に隣接するバスターミナルです。バスは大型バスで四輪駆動ではありませんね。

⑥ 新島々 17:22(アルピコ交通上高地線) ⇒ 17:52 松本


復路の列車はリックサックを背負った登山客もおられて満席です。
この電鉄の最高運転速度は50km/hと遅く16.6㌔営業路線に30分を要しました。

2021年(令和3年)8月14日の大雨により河川が増水し、西松本 ~渚にある田川橋梁の橋脚が傾くなど被災したため運休、今年、2022年(令和4年)6月10日 、全線復旧したばかりです。

17:52 松本に戻り予約してあったスーパーホテル松本駅前店に向かいます。
▲ 途中にあった立ち飲み「お春ちゃん」、生ビールが飲みたくて仕方なかったので入りました。カウンター椅子はあって座って飲めましたがママさんが感じの良い方で生中2杯も格安(780円)でいっちゃいました。

18:40 ホテルまでは徒歩5分、今回は無事にチェックインです。
スーパーホテルは朝食が付いて設備もよくいつも利用する格安のビジネスホテルですが正価は 11,800円と今までとは違って高額に値上がっています。先日TVのワイドショーでコロナ騒動以降は宿泊料が3倍にもなっているホテルがあると紹介されていましたが、スーパーホテルも2倍ぐらいの値上げをしているような印象を持ちました。全国旅行支援のおかげで 7,080円に地域クーポン 1,000円があって実質 6,080円が支払い額です。

フロントで名物のそばを食べたいと付近で美味しいお店を紹介していただきましたが何処も予約で閉店まで満席と言われ続き20軒近くさまよい歩きましたが全滅、足が動かなくなりましたので仕方なくアルピコバスターミナル内のつなぐ横丁に入り生ビールで一息つきました。注文はウニの小鉢、カニ足だけで済まし 2,149円、クーポンを出して1,149円だけの現金払いです。
▲ ホテルへの帰路は見つけておいた立ち食い駅そば「イイダヤ軒」に入って締めのそば(330円)を頂きました。麺は手打ちではありませんが、出汁は昆布と鰹節でしっかり取ってある関西風でとても美味しくいただけました。本格的な手打ち蕎麦屋が満席時は穴場ですね。

そして最後はもう一度立ち飲み「お春ちゃん」に入って日本酒で最後の締めです。勿論おすすめの地酒です。ここのママさんとお会いするためにもまた行きたいと思いました。  Part 2 へ続く

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