広島から新聞ネタ3題

まずは広電のイベントから。

荒手車庫での撮影会(令和6年9月6日 中国新聞朝刊)

10月14日の鉄道の日にちなんで、13日に宮島線の荒手車庫で撮影会が開催されます。参加費が7000円というのは法外なような気もしますが、参加費を高く設定することで申込者を絞ろうということかもしれません。少し前までは、車庫の事務所にひと声かければ、「入出庫車に充分注意して下さいネ」程度で構内に入れてもらえましたが、今ではそんなわけにはゆかず、このような公開イベントに申し込むか、正式に見学願いを出すなどの手続きでもしないと車庫には入れない時代になりました。今回の荒手車庫は横を走る一般道から、少し構内の車両を撮影できますが、かと言って7000円を払うのはためらわれます。

次の話題は北陸鉄道です。

令和6年9月6日 中国新聞朝刊   文末が切れていますが「考えを示した」です。

北陸鉄道に限らず、地方鉄道の経営は窮地に立たされていると思います。浅野川線の終点内灘は砂丘の中にあり、先の能登半島地震で「液状化」や「側方流動」が発生した地域で、多分かなりの被害を受けたのではと思います。学生時代に、終点内灘駅から先の廃線跡を内灘海岸駅跡まで猛暑の中を歩いた日のことを思い出します。あの砂丘地帯が住宅地に変貌していることに驚きました。石川線の方は訪ねたことがありませんが、かつては国鉄北陸本線の各駅から多くの私鉄線が南北に枝を伸ばしていました。浅野川線も石川線も行ける時に訪ねておかねばと思いながら、改めて地図を眺めています。

最後はJR四国の話題です。少し古い8月14日の記事です。

令和6年8月14日 中国新聞朝刊

来る9月29日にJR四国のダイヤ改正があるようですが、その要因が人手不足ということで、遂にここまで来たかという思いです。令和4年のクローバー会の多度津ツアーでJR四国に少し乗車しましたが、自動改札化などの設備投資が遅れているなど、苦しい経営状況を垣間見た気がします。実は私の住む住宅団地に入ってきているバス路線のダイヤが今年の春に改正され、減便されました。これも運転手不足が原因でした。トラック、バスの運転手不足は身近な問題だと実感してます。公共交通を民間に頼っているのは仕方がないにせよ、地方の公共交通は公的補助金と企業努力で成り立っているものの、抜本的な国策が打ち出されない限り、地方の疲弊は増すばかりです。掛け声ばかりの「地方創成」を実行に移せる政治家は現れないのでしょうか?

広島から新聞ネタ3題」への1件のフィードバック

  1. 西村雅幸さま
    車庫でのイベント参加費が7000円ですか。内容にもよるとは思いますが、それにしてもちょっとねえ。広電がそういう会社だとは思いたくありませんが、他社でも最近「法外!」とも思える例がチラホラあって、本来の趣旨・目的からズレているのではと思うことが多いですね。価値観は人様々ですが、お迷いのお気持ちはよくわかります。
    人手不足が原因の減便は全く同感です。ドライバーや係員不足での交通事業の縮小は国民生活にとって深刻ですね。今までは旅行先でタクシーが使えないとかバスの減便など、主に地方での問題が伝えられてきましたが、最近私の住む地域の京阪バスが来春に路線を廃止すると発表するなど、いよいよ大都市圏でも、しかも身近に迫って来たことに衝撃を受けています。地方鉄道問題だけにとどまらない、いや徐々に全国的な問題に拡がってきていることを実感しています。しかも従前は地方の過疎に起因すると思われていたものが、ここへ来て「少子高齢化」の影響もあると思うようになりました。少子化はもう20~30年前から叫ばれていたことです。当時から有効な抜本策が採られていたら、少なくとも30~40万人の成人人口が増えていたはずで、普段の生活に欠かせない大都市圏のアクセスにまで問題を生じることもなかったのではと思われてなりません。仰るような口先だけではない、まっとな政治家は何処へいってしまったのでしょうかねえ。

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