モノクロフィルム(1)
写真を媒体別にモノクロフィルム、カラー(ネガ・ポジ)、デジタルに分けると、圧倒的に多いのがモノクロフィルムだ。なんせ1961年、小学校6年生から鉄道写真を撮り始め、2002年に幕を下ろすまでの40年余り、モノクロフィルムで撮り続けた。整理番号「1」から始まった35ミリのネガカバーは、カラーポジのメイン化、その後のデジカメの導入により、「1707」でついに途絶えてしまった。これ以外に6×6も数十本あるから、コマ総数は約6万3000となる。フィルムの銘柄は、初期は国産SSフィルム、大学生の頃からコダック社トライXになり、途中で、国産SSS(ISO200)・ISO400、コダック社プラスXなども試験的に使い始めたが、またトライXに戻っている。多少、粒子は粗いものの、カリカリッとしたトライX独特の描写は大好きだった。高校生の時にフィルム現像を覚えたので、大部分は自家現像処理である。初期は、国産の現像液、その後はずっとコダック社の現像液D76の1:1現像を標準とした。
コマ数は、もっと多く撮っておられる方も多いので、自慢することもないが、唯一、我ながらよくやったと思うのは、すべてのコマのコンタクト(ベタ焼き)を取っていることだ。ベタ焼きは6コマずつに切り、ネガカバー番号別に、アルバムに貼り付けている。アルバムも、年代によって様式が異なるが、総数が67冊になった。ネガではなかなか読み取りにくい中身も、ベタ焼きでは、かなり読み取れる。もちろん、すべてプリントできれば最善だが、費用的にも時間的にも困難だ。
問題は、撮影データとの関連付けだ。大学生の前半まで、まだ撮影枚数の少ない時期は、アルバムにひとコマずつの撮影データを書き込んでいた。ところが、枚数が多くなってくると手が回らなくなり、撮影データを書き留めた台帳に分離する形を取った。こうなると、ひと目で閲覧が出来ない。ベタ焼きはネガカバー単位だが、台帳は流れに任せて、記入の基準も思いつき、杜撰な時期もあって、互いにリンクしていないからだ。目的のコマを探し出そうとすると、場合によっては大仕事になる。
今後の方策は、そのために、関連付けをより密接にした撮影データ一覧化が急務になる。エクセルでデータ化できれば、検索も容易だが、自分の技量と照らすと一気には実行困難で、ひとまず、紙ベースでの手書きリスト化を考えている。自作したA4用紙一枚の撮影リストに、フィルム1本36枚分の撮影内容(撮影場所、列車名、車号、年月日など)を記入するようにする。書くという作業は、記憶にも繋がり、ページを繰るという原始的な検索方法も、一番手っ取り早い。
▲ベタ焼きアルバムと撮影台帳の一体活用が、モノクロフィルム整理の課題。
総本家青信号特派員さま、私も“ある方”から速攻で写真を頂き、仰天すると共に「持つべきものは友達だ」と有難く思ったことが何度もあります。
私もデジカメ写真やビデオ画像の整理には手を焼いていまして、エクセル化と閲覧方法の簡略化を色々試みております。
しかし最新テクノロジーの習得や新しいソフトの使いこなしには向かない脳の交直^H^H硬直化(平たく言えば老化現象)を来たしており、今だにパソコン黎明期の技術(DOSプロンプトやBASIC)でコソコソと処理しています。
また模型を作るにあたり鉄道誌の旧号からの情報収集も、けっこう大変です。
総本家青信号特派員さまを始め、皆様方の情報整理術など、ご披露頂ければと思います。
鉄鈍爺さま
コメントいただき、ありがとうございました。
あまり語られることがなかった鉄道趣味における写真・資料の整理・活用術ですが、皆様の活用例もお聞かせ願いたいと思います。
鉄鈍爺さまが書いておられるように、写真だけでなく、鉄道雑誌・書籍の整理・活用も大きな問題ですね。いっそ、“自炊”してPDF化すればいいのでしょうが、そこまでの決断ができません。現状は、“積ん読”だけで、情報のほしい時に有効な活用ができていません。今までは鉄道雑誌・書籍は何でも受け入れる姿勢を取っていましたが、今年から意を決して大幅に制限することに決めました。