京阪京津線の運休について

 

先日の台風18号による大雨では大津市内でも小さな川があちこちで氾濫し、人的被害は無かったものの中心部で広範囲に浸水の被害が出ました。鉄道でも琵琶湖線が膳所駅西側で築堤が崩れたため2日間運休、京阪大津線では御陵駅、追分駅の浸水、大谷から浜大津間の浸水と土砂の浸入で、16日から現在に至るまで不通になっています。今日現在水は引いて、地下三階部分が水没した御陵駅も昨夜復旧、地下鉄東西線は運転再開しました。唯一残っている大谷駅から上栄町にかけては、横を流れる吾妻川が氾濫して、逢坂1丁目の国道1号線と161号線の分岐するところから、161号線の踏み切り(旧上関寺駅)あたりまでが被害がひどく、まだ土砂で埋まったままです。この部分は洪水によって流れが変わってしまって土砂の流入が止まらず、まず河川の改修を先にやっているため開通が遅れています。現場は私の家から歩いて15分くらいのところなので、今日様子を見て来ました。CIMG2932k 京都側から不通区間を見る:川の浚渫のため現在は線路に土を盛り上げた状態になっている。CIMG2933k

完全に埋まっている部分:電柱の向こう側が氾濫した川(簡単に飛び越せるくらいの川幅。)CIMG2935k

カーブして国道をくぐる部分 CIMG2944k1_edited-1

蝉丸神社付近:このあたりは路盤の確認作業中らしい。 CIMG2947k

JRを越える橋からJRの線路を見る:吾妻川の水がそのまままっすぐにJRの掘割に落ちたため、4線の内3線のバラストが泥で覆われている。

京阪電鉄の運行状況によると軌道の復旧は9月21日完了をめどにし、その後運転再開を目指すと書いていますが、今日の午後の様子では難しいのではと感じました。 ところで御陵駅の水没は京阪が地上に出る部分からの水の浸入が原因で、地下鉄側ではこれ程の水量を想定しておらず、ポンプが1台しかなかったため排水が追いつかなかったと聞いています。今後責任範囲がどうなるかなど、京阪と交通局の間で話し合いがされるのでしょうか。

京阪京津線の運休について」への2件のフィードバック

  1. 60年前の事を思い出しました。同中3年の時のことです。昭和28年9月25日、宇治川大洪水で京阪電車淀-八幡町間の築堤が流されました。現地へ10月3日、築堤復旧初日に行きました。その時の事を【関西の鉄道】誌No.44で紹介(平成15年1月15日付)しました。2景撮っておりますから、追って紹介する事にします。三条地下線化間なしの時、五条駅で鯉が泳いでいる写真を新聞で見つけ、某保安部長に「京阪は鯉を育て、東華菜館に唐揚げ用に売るつもりか!」と電話したら、「かんにんして!」を言った事を思い出した。只今、総本家氏の厳命で別件に取り組んでいるので、しばしご猶予くだされ。

    • 乙訓の老人様
      昭和28年の宇治川水害はひどかったようですね。このときも台風13号に伴うもので、宇治川の決壊のため、干拓された巨椋池が「復活」したと書いていました。それから60年、今回の大津での24時間雨量は300mmを超えて大津での観測史上一番だったそうです。気候の変化で、これからも観測史上を超えることがたびたび起こるのでしょうか。

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