「第9回みんな集まれ!ふれあい鉄道フェステバル」

11月14日(土曜日)尾久車両センターで「第9回みんな集まれ!ふれあい鉄道フェステバル」が開催されたので覗いてみた。

当日の朝、大塚で所用を済ませた後出掛けたが、大塚から尾久までJRで行くと、山手線で池袋に出て、埼京線で赤羽、更に宇都宮線か高崎線の中電で尾久というルートか、田端まで行き、京浜東北線で赤羽、中電で尾久というルートとなる。いずれも乗換えが2回伴い、距離の割にはとんでもなく時間がかかる。一方、山手線の高架下から三ノ輪橋行の都電に乗れば15分で荒川車庫前に到着し、そこから尾久駅までは約700mで10分とかからないので、当然このルートを利用した。9時45分に尾久駅に到着すると入場待ちの列が長い地下道を潜り、フェンスに沿って上野寄りまで延々と延びていた。10時を過ぎても列が動かないので入場制限でもしているのかと思いきや、強風でテントが飛ばされ、その片付けのため開場が遅れているとのことで、15分遅れの10時15分頃開場された。

今年の展示車両の目玉は、キハ48の3両編成ジョイフルトレイン「きらきらみちのく」でポスターにも大きく取り上げられていたが、人気はヘッドマーク付のEF651107、EF651118、EF8181、DD51842の機関車に集中していた。客車は、高崎支社の旧形客車、オハニ3611+スハフ322357+スハフ422173+オハ472266+オハ472246+スハフ422234の6両編成が休憩用として、ジョイフルトレイン「ゆとり」編成の両端車(中間車は廃車)、スロフ14701+スロフ14702が展示されていた。また、展示車両ではないがマヤ342004がボロボロの姿で停められていた。検修庫内にE655系「なごみ」が展示されていた。当日は強風の上、時折雨がぱらつく悪天候にもかかわらず入場者数は主催者側の発表で8300人であった。

【尾久駅とポスター】

 

駅名は「おく」と濁らないが、実際の地名は「おぐ」と濁る。都電に「東尾久3丁目」という電停があり、都バスの「尾久駅前」バス停は「おぐえきまえ」と濁っている。また、尾久は荒川区の地名であり、実際の尾久駅の住所は北区昭和町のため更に話がややこしい。類似例で有名なのは「米原」で、実際の地名は「まいはら」と濁らない。ところが町村合併で市に昇格した時に駅名を優先したのか「まいばら」市にしてしまった。中央線と小海線の分岐駅の「小淵沢」は駅名は「こぶちざわ」であるが、実際は「こぶちさわ」と濁らない。私鉄でも西武秩父線の「横瀬」の駅名は「よこぜ」であるが、実際は「よこせ」である。「旭川」のように「あさひかわ」でスタートし、途中(明治38年4月)で「あさひがわ」に改称し、昭和63年3月に元の「あさひかわ」に戻している。実際の地名は、昔から「あさひかわ」と濁らないのに、何故「あさひがわ」にしたのだろうか。駅名に関しては、勝手に途中に「の」を入れた例(常磐線の「原ノ町」、実際の地名は原町「はらまち」で「の」は入らない)、勝手に読み方を変えた例(秋葉原「あきはばら」実際は「あきばはら」)、勝手に漢字を変えた例(わたらせ渓谷鐵道の「神戸」(ごうど)は国鉄時代兵庫県の神戸と間違うという理由で「神土」にした)等もあり、調べてみると面白い。

【き・ら・き・ら・みちのく】

 

ポスターにもある通り展示のメインであった。平成4年12月の東北新幹線八戸延伸に合わせて、一般形のキハ481505・1506・1534を改造した。両端の1505と1506は正面を大幅に改造し、側面窓を拡大の上固定化、中間車の1534は側面のみ改造して運転台は残された。車内は、両端車は1人掛と2人掛の回転リクライニングシート、中間車はボックスシートで座面を畳敷にして背もたれを高くして個室風となっている。休日を中心に運転される八戸~大湊間の快速列車「きらきらみちのく下北号」に使用されている。車体は内外ともに大幅に改造されているが車号は変更されていない。

【機関車】

EF651107、EF651118、EF8181、DD51842の4両が展示され、ヘッドマークは適時取り換えられ、常に撮影者で満員であった。EF8181は終日ターンテーブルに乗り回転していた。

 

入換に使用されていたDE111041

【客車】

 オハニ3611は、JRグループの中では鋼体化改造客車の唯一の生き残りで、優等列車用のため車内はスハ43並みで、台車はナハ10のTR50類似のTR52Aを履いている。重厚な車内と軽量客車用台車の走行音のミスマッチが何とも言えなかった。再度営業運転で乗ってみたい。戦前製のスハフ32は、生き残ったこと事体奇跡で、こちらも是非乗ってみたい。

 

昭和58年8月、14系7両をコンパートメント車に改造したもので「サロンエクスプレス東京」と呼ばれていた。平成9年に堀り炬燵仕様の和風客車に改造され、愛称を「ゆとり」と改め6両編成となった。平成20年3月に使用を休止して両端車以外は廃車となった。(上 スロフ14702  下 スロフ14701)

マヤ34は昭和34年から56年にかけて作られた軌道検測用の事業用客車で、トップナンバーのみスタイルが大きく異なり、昭和42年北海道用の耐寒工事が実施され、マヤ342501に改番された。画像の2004は昭和41年製で、ボロボロの状態で留置されていたが廃車にはなっていないようである。

 

上記以外にも検修庫の中に元「出雲」のオロネ257とオシ24701、「夢空間」のオロネ25901が展示されていたが、場所が狭くて撮影は無理であった。 

【電車】

E655系は平成19年6月、皇室用客車「1号編成」の置換え用として新製した。6両編成で、その内1両が皇族方や国賓がご乗車になる「特別車両」である。通常は「特別車両」を外した5両編成で団体専用列車として使用されており、「なごみ(和)」の愛称が付いている。昨年同様、検修庫内に展示されていた。

 

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