リニア館のモハ1形に寄せて

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モハ301+クハ502 / (42-4-5)千頭

大津の86様、INUBUSE様より「リニア館のモハ1形」の報告があったが、大井川鉄道での現役時代を報告する。

大井川鉄道に転入したのは、僚車のモハ302と共に昭和28年5月であるが、改めて経歴を振り返ると下記の通りである。
鉄道省デハ33509(大正11年日本車輌)→モハ1035(昭和3年改番)→三信鉄道デ307(13年転入)→鉄道省デ307(18年8月買収)→27年7月廃車→大井川鉄道モハ301(28年5月)

大井川鉄道転入後の経過は、38年9月片運・2扉化、40年7月鋼板張化、47年1月千頭駅に展示、平成6年11月JR東海に譲渡、9年1月モハ1035に復元となる。

後ろのクハ502は、元宮城電鉄モハ602(昭和3年汽車製造)で、鉄道省買収後28年6月の改番でモハ210となり29年7月廃車。30年10月大井川鉄道に転入してクハ502となり47年9月廃車になっている。

参考までにモハ302の経歴を記すと下記の通りである。
鉄道省デハ33510(大正11年日本車輌)→モハ1036(昭和3年改番)→三信鉄道デ308(13年転入)→鉄道省デ308(18年8月買収)→27年7月廃車→大井川鉄道モハ302(28年4月)

大井川鉄道転入後の経過は、40年2月片運・鋼板張化、42年4月名鉄モ3302と車体乗替え、45年2月廃車。
こちらは2扉化されずに3扉のままであったためよく原形を保っていた。

名鉄モ3302と車体を乗替えたため不要となった旧車体 / (42-4-5)新金谷

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リニア館のモハ1形に寄せて」への1件のフィードバック

  1. 藤本君、詳細な解説を頂き有難う御座いました。掃き溜め鉄道と言ったら白井さんに怒られそうですが、ご本人さんはそんなことは意識なさってないようで、「早くく引取りに来ればよいのに・・・」とおっしゃってました。そして「着いているコントローラーは日本では1組しか残っていないものだけに値打ちがあるんだ!」ともおっしゃってました。埼玉の保存車はどんな復元をしているのでしょうか。先日、老人夫婦の祝いをかねて息子が大井川鉄道集合と言ってくれたのではじめて家族全員で行きましたが、大井川鉄道に聞きたい事あり電話したのですが、その時に電話で応対して頂いた方に「白井さんお元気ですか!」とお尋ねしたら3週間後にご本人から電話を頂戴しました。「走る電車の種類が少くなり寂しい」と、おっしゃってましたが、「同感です!」と返事しました。
    老人より11歳先輩でいらっしゃいます。

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