全線廃止が平成30年3月末と当初の予想より延びたことで、変な安堵感が漂うのか、あるいはカープの優勝騒ぎの陰に隠れてしまったのかここのところ 少し関心が遠のいた感があります。最近の中国新聞記事からいくつかご紹介します。
鉄道廃止→代替バス運行→道路改良・整備というだれでも考えることをわざわざ要望書を作って手渡さないとコトが運ばないようでは、全くスピード感がないですね。
さて先般の2泊3日旅の3日目に三江線全線に乗ってきました。変わったこと、気付いたことは特になく、3時間21分の静かな乗り鉄でした。
早朝の始発列車なのでキハ120の単行だと思っていましたら2両でした(キハ120307+キハ120314)。この日は平日で、通勤通学時間帯でもありましたが 三次に着くまで中高生や通勤と思われる人の乗降はなく、買い物か病院通いと思われる高齢者の乗り降りが少しあった程度でした。三次に着くと折り返し9:57発424D石見川本行きとなるのですがかなりの人が待っていました。RCC中国放送のテレビ取材斑も乗り込んでいました。出発した424Dを見ると ほぼ座席が埋まっている感じでした。
石見川本止まりですが早朝の始発を除いて 午前中の三次発の列車はこの1本だけですから、観光客がこの列車に集中するのでしょう。今年4月の三江線ツアーの日のこの424Dは単行で 窓の向こう側が見通せないほどの立ち客がありましたから いつからか増結することにしたのでしょう。あと1年半の間にじわじわと観光客、乗り鉄客は増えてゆくのでしょうが、平成30年4月以降は これといった観光資源もないので 訪れる人もまばらな地域となるその落差に 車窓からの江の川の風景を眺めながら やるせなさを感じた旅でした。