それなりのオエ7024 屋根を作るの巻

 今年の2月にデジ青で天理市で開かれていた桜井線開業120年の展覧会を紹介したときにオマケとして素性のわからない荷物車らしき模型車体を一体何なのかと皆様に問い合わせました。そうすると西村さんからあのぷるぷるさんが作られてものであると教えていただきました。また客車の神様、仏様からこれは戦災復旧車でオニ70からオエ70ではないかと教えていただきました。そして、客車の神様、仏様の米手作市さんからオエ7024の写真を投稿していただきました。それからはいろいろなパターンのオエ70の写真を同じく客車の神様、仏様の井原さんの投稿で見せていただきました。その中から最初に米手さんから見せていただいたオエ7024にすることにしました。屋根が特徴的だったのです。しかし、せっかく作るのであるから旧型客車の屋根を表現したいと思ったのです。その特徴であるキャンバス張りを表現する方法として艶消し塗装だけでもよかったのですが、本物のように布張りにしてみようと考えてみました。最初は包帯を張ってみようと思ったのですが、これは収縮するのでダメ。家にあった端切れの布も考えてみましたが、貼る方法を考えてみると難しいのです。そこで思いついたのがアイロン接着の布です。100均でネームテープとして売っているものです。まずは他の車両で試してみることにしました。その顛末は「【97907】「これは動きませんでした気動車」の屋根をキャンバス張りにする。」にて報告した通りです。

今回のキャンバス張りを表現するにあたり、客車のキャンバス張りについて知らないといけないので調べてみましたが、ネットで検索してみました。その中で京都新聞の連載記事で京都鉄道博物館学芸員の方の記事が参考になりました。それで前回の投稿にも書きましたが、5枚分割にして張ることにしました。寸法を割り出し、幅9mmを1枚(これは中央部に)幅8mmを4枚としました。

長さは中央部の長さに両端2mmを長くして29mmです。まず、中央の部分を張ります。マスキングテープで仮止めして、中央からアイロン接着してから端の方へシワにならないように接着しました。端は2mmほど長い部分を織り込んで妻板に接着します。中央部に張った布にぴったり合わせて側面へ順番に張っていきます。側面にかぶさる2枚の妻板への折込は鋏で屋根の曲線に沿って現物合わせでカットして折込接着しました。完全にぴったりとはできませんが、後で修正できる範囲ですので修正します。あとはガーランド式通風器とへの字型水切りの取り付けです。への字型水切りがポイントなのですが、これがやっかいな代物です。取り付けてみるとやはりやっかいでした。うまくできたとは思いませんが、何とかできました。

これが屋根の出来上がったオエ7024です。そして、米手さんの写真と同じ方向から撮ると

このような感じです。レンズの高さが違うのでちょっと違う感じがしますが。私の技術ではこの程度のことしかできません。あとは幌枠や床下機器、サボ受などの取り付けと最後に難関の塗装です。何とか運転会には間に合いそうです。

それなりのオエ7024 屋根を作るの巻」への7件のフィードバック

  1. どですかでんさん
    なかなかよく出来ているではありませんか!
    キャンバス地の屋根とは考えても見ませんでした。
    お役に立って光栄です。なんでも撮っておくべきですね。
    ありがとうございました。

    • お褒めいただきありがとうございます。ネット上で見ているとキャンバス張りの屋根を表現するのに色や表面のブツブツ感を塗料色の選択やセラミック粒子の入っているグレインペイントなどを使っている方がおれれるそうです。キャンバス地に砂をまいてコールタールで耐久性を持たせているのですから、布地が見えるよりブツブツになっている方が実際に近いのではと思っているのですが、実際と違うのですが試作品をみて布地感がある方がいいのではと思っています。もう少しのようですがこれからも多くの難問があります。その一つがアンチクライマーです。市販の模型部品にあるのですが形が違うのでイメージにあいません。作るしかないのです。どのようにして作るか。これが次の難問です。

  2. どですかでん様
    いい感じですね。これはよく見ると元客車ですので、番号をオエ7024にするのはいいですね。ただ、ここまで屋根にこだわるのでしたらついでにアンチクライマーも付けてほしいです。妻面の重要なアクセントです。尾灯・桟板もお願いします。なお、妻開戸にガラスはありません。運転会のお披露目を楽しみにしています。
    ぷるぷるさんも喜ばれるでしょう。

    • 井原さんの言われるようにアンチクライマーが次のポイントとなります。米手さんの返事にも書いたように市販のものが違う形なので自分で作らなければならないのです。当然、桟板も尾灯もつけるように考えています。市販品で使えるものは使いますが、イメージにあわなければ作るしかありません。うまくできるか心配です。

  3. 井原さん 問題のアンチクライマーが出来上がりつつあります。ところで妻開戸はガラスがないということですが、側面入り口のドア窓はガラスがあるのでしょうか。写真ではガラスがないようですが。製作上で先に取付ておく必要があるので教えていただければ幸いです。

    • 失礼しました。きちんと申し上げますと、1-2位側妻(旧自転車置場)開戸にガラスはありません。3-4位側妻(旧車掌室)開戸にガラスはあったはずです。
      また、3-4位側面引戸(開戸ではありません)にもガラスがあったはずです。「はず」というのは、オエ7024で確認したのではなく、オニ707で確認したからです。オニ707とオエ7024では車体の外観上ほとんど変化が無いように見えますので。もっと細かいことをいえば、オエ7024は幌が有ったり無かったり、床下にレールを吊り下げ、荷物扉の下に大きい踏段が追加されていました。
      運転会で脱線事故が起きましたら出動してください。

      • 井原さん ご教授いただきありがとうございます。いろいろなオエ70の写真を見せていただいたのでそれを参考にしてみようかと思っています。車体の床下にレールを吊り下げるのはぜひやってみたいと思います。まあ、戦災復旧救援車オエ70ですからその感じが出るようにやってみたいと思っています。

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