18きっぷで東海道を巡る -9-

最後の国鉄形特急185系「踊り子」を撮る②

185系は1981年に最初の0番台が誕生しました。当初の目的は、153系の急行「伊豆」の置き換えで、短期間ながらも急行として運転されました。そして1981年10月ダイヤ改正で、従来の特急「あまぎ」が「踊り子」と改称され、新製185系は、急行「伊豆」から格上げされた「踊り子」を担当することになりました。これで、伊豆急下田へ向かう優等列車は、すべて特急化され、一日10往復となりました。デビュー時は、デッキ付き車端2扉で、客室はリクライニングなしの転換クロスシートでした。ほぼ同じアコモで、同時期に関西に配置された新快速用の117系とよく比較されたものです。
別の日に改めて訪れたのが、早川~根府川の石橋橋梁だった。大昔からよく知られた撮影地で、新幹線に乗っていると、トンネルを出た一瞬に見える光景でも知られている。ところが、私には敷居が高く、今まで訪れたことがなかった。首都圏の著名な撮影地には、他人の庭に勝手に上がり込むような遠慮が働いたのかも知れない。185系「踊り子」は、最長15両編成で、スケールの大きな橋梁によく似合っている。15両は、国鉄時代から在来線昼行特急では編成両数第一位の座を保ち、A編成の10両編成中にグリーン車2両を組み込んだのも、いかにも東京から伊豆へ向かうリゾート特急らしさを感じる。

石橋橋梁へ行きにくい理由のひとつが、道がよく分からないのではとの危惧もあり、事前に地図も調べて慎重に調査したうえで、梅雨空の早川駅に降り立った。しかし、それは杞憂で、難なく石橋橋梁を見下ろす、みかん山にたどり着くことができた。「踊り子」デビュー30周年を記念し、登場当初の斜めストライプに戻す塗装変更が進められ、現在は全編成が同塗装となった。

185系は、のちに新幹線リレー号、東北・上越方面の特急用に増備されるなどの流転・リニューアルを経て、2014年3月改正で高崎線系統の特急が651系に置き換えられ、2016年には東海道線以外の定期列車から完全撤退した。一部が廃車されたものの、生き残った185系は、田町車両センターの廃止によって大宮総合車両センターに集約され、「踊り子」を中心に、平日の通勤ライナーに運用され、一部編成は修学旅行などの波動用、「ムーンライトながら」などの臨時列車に充当されている。登場から35年が経過した185系「踊り子」、東海道線の東京口では唯一のMT54のモーター音を今も響かせる。これほど同じ車両で運転された特急も珍しいが、いよいよ、いつ置き換えられてもおかしくない状況になってきた。構想では、E353系投入により、捻出された中央東線のE257系を「踊り子」に転用するようだ。

東京駅で見掛けた乗車案内、もうなくなった「上州カラー」のブロック塗装がまだ残っていた。

 18きっぷで東海道を巡る -9-」への4件のフィードバック

  1. 総本家青信号特派員さま
    先の伊東線の紫陽花と185系も良かったですが、ここも伊豆の入り口というか相模の風景を走るいい写真が撮れますね。これも原色には違いないのでしょうが、ちょっと馴染みがありません。185系が登場したとき、関西の117系はロハなのに関東では有料特急かと揶揄したことを想い出します。小生も昨年暮れにこの橋梁へ初めて行きました。冬になると富士山が割にクリアに見えることが多くなり、EF66の原色機を追跡していて冬晴れと富士山と66が数日に亘って撮れそうだったので決行しました。当初は根府川の橋梁でと考えていたのですが、防風柵があったのを忘れていて急遽ポイントを根府川と石橋の間にある米神に変更しました。しかし現地に行ってみると昔撮れたはずのポイントからは撮れなくなっていて、更に先の石橋まで行くハメになりました。列車は下りだったのでお写真の向こう側からの撮影でした。随分多くの方が見えていて人気のポイントであることがわかりました。この写真のようにいいのが撮れますもんね。ただ小生的にはここはやはり撮影区間が短くてムービー向きではありませんでした。撮影後早川駅まで歩きましたが、結構ありましたね。特に事前に準備した地形図が丁度石橋の南辺りまでで切れていて、地図なしで歩いたので余計長く感じたのかもしれません。ミカン山を通る近道もあったようですが、念のため海岸沿いの幹線道路に降りたため、距離が伸びたこともあったと思います。人様のお座敷とは言い得て妙ですね。小生は考えたこともないので特派員さまのお人柄がわかるような気がしました。

    • 1900生さま
      コメント、ありがとうございます。さすがですね、昨年にすでに行かれていたのですか。最初に行かれた米神も候補のひとつとして車内から検分していたのですが、結局、撮影できるのは小さな踏切2ヵ所のみのようで止めました。根府川は防風柵があり、以前のようには撮れませんが、角度によっては、防風柵をかわして撮ることができるようですし、私も撮りましたが、ホーム端からも可能でした。
      さて石橋は、写真のように、山の中腹を取り巻くように小道があり、下まで降りることなく、南北の移動が可能で、列車の向きに合わせて短時間移動できるのが魅力です。そして、左手には新幹線も入れて撮れますが、在来線との出会いだけは、さすがに無理でした。晴れていれば、背景も良いでしょう。また行きたくなりました。

  2. 総本家青信号特派員様、1900生様
    俯瞰撮影で山登りを2回行うとはまだまだ健脚ですね。最近は18切符はいつも今日は元が取れたか気になるくらいの短距離が多くなりました。さもしい考えですね。少し前までは昔の急行列車に近い速度で行ける東海道線の名古屋や関西には18切符でよく出かけたものです。総本家さん撮影の相模湾が見えるあたりと熱海を出て富士山を眺め終わると次は浜名湖の鉄橋まで飽き飽きする風景となり忍耐区間に入りました。さて、私と同じ名前の駅は撮り鉄以外は若いころに釣りで下車したことがあります。また、最近お城が好きな方も多いと思いますが、秀吉が小田原攻めでつくったという一夜城が近くにあります。東海道線と兼ねて撮れる場所としては箱根登山の大平台あたりもいいですね。今は紫陽花電車が有名です。
    報告有難うございました。

    • 準特急さま
      いつもコメント、ありがとうございます。ただ歩くだけなら、何の苦痛もないのですが、重い荷物を担いで歩くのが、ホントにつらくなってきました。重いカメラのシステム一式を、すっかり変えてしまおうかと本気で思っているところです。準特急さんと同名の駅は、初めての下車でしたが、いい雰囲気の駅舎でした。ただ、駅に降りてもコンビニがなく、空腹を抱えて、午前から夕方まで撮り続けることになりました。一夜城は、駅の裏手にあると、駅案内図にも載っていました。紫陽花は、都電撮影会の翌日に一緒に行きました箱根登山鉄道ガ有名ですか、この付近は、JRの各駅でも紫陽花が咲いているのですね。関西では、ちょっと見られない風景でした。

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