『HOKKAIDO LOVE! 6日間周遊パス』の旅 Part9 摩周そばを求めて

第6日目 6月27日

① 釧路8:18⇒10:45根室

今日は前回の旅で食べそこなった根室駅絶賛の駅そばを食するため、リベンジで参りました。今回の旅の目的の1つでもあります。店の営業開始は11時からと駅員から聞きましたので10:45着の列車で向かいます。


8:07 釧路駅4番ホームに参りましたが、前回はガラガラだった車内はおばちゃま達の団体客で満席です。
運転席後ろに立って進行方向を見続けるのは大好きですので苦痛ではありませんが、それでも2時間半はちょっとしんどいかなと何とか空席を見つけました。

 

▲ 釧路を発車してから約50分はアップダウンの多い山間を走行しますが、門静を出てしばらくするとニシン漁の盛んな厚岸湾に近づき、続いてカキの養殖で有名な厚岸湖沿いを走行します。車内放送が入り、皆さん一斉に海辺を見られます。1,968mの区間は観光客のために30km/hに徐行します。

▲ 9:13 厚岸に到着。前回来た時にはホームの千島桜が満開でしたがもう葉桜になっています。厚岸を発車しますと再び厚岸湖沿いを走ります。直ぐに1993年(平成5年)にラムサール条約の登録湿地として認定された『厚岸湖・別寒辺牛湿原』が現れます。2回目の絶景ポイントで1,500m区間は観光客のために30km/hに徐行します。
▲ 9:35 次の茶内に到着です。反対側の上りホームには隠れてしまった人も入れて7名の乗客がお待ちです。国土交通省が公表しています1日平均乗降客数は、厚床と同じ20人(2014年)です。参考までに釧路1,954人、根室176人、厚岸254人(いづれも2019年)です。もっと多いのではと思いますが・・。茶内駅は1927年に馬車鉄道から始まった浜中町営軌道があったことでも有名です。
旧駅務室は浜中町の展示コーナー「ふれ茶内(ちゃう)館」となっており、浜中町営軌道の写真、資料が展示されているそうです。湯口先輩の写真展示もあるそうです。次回は行ってみなければいけませんね。

▲ 10:49 根室に到着、どっと観光客が降りられます。案内人に連れられて駅前のバス乗り場に向かわれましたので構内は少し静かになりました。

▲ 10:58 ここに来た目的は駅そばを食べる事です。早速参りました。今日は定休日ではなく開店していてホッとしました。

注文したのは『花咲かに玉 とじそば』(1,620円)です。花咲かにの身がたっぷり入っています幻の逸品「摩周そば」です。そばの「引きたて、打ちたて、ゆでたて」の風味とまじわって美味しくいただきました。
店主が出て来られ蕎麦は夏と冬の温度差が60℃にも達する痩せた地のある弟子屈で育ちます。熱を一切加えず石臼で引くことで風味や甘みが全く違ったそば粉になります。
丁寧さが美味しいそばを作る唯一の方法ですよと語ってくださいました。次の機会もまた食べに来たいと思いました。
リックサックを預かっていただき13:34発の次の列車が来るまで街角散歩です。

▲ 前回来た時はやはり定休日で閉まっていた花咲かに専門店も今日は開店していました。3日前に解禁したばかりで、これからドンドン採れるよと、まだ元気に動いている蟹を仕分けておられました。一杯丸ごと食べたのは学生時代に釧路駅前でリヤカーに乗せて売りに来ておられたおばちゃまから買った時が初めてでした。それ以来はありません。次回は花咲かにフルコースで食べに来たいですね。

▲ 前回も立ち寄った海鮮市場の「魚信」も覗いてみましたが新鮮なお魚が安くでおいてありました。調理はできますので食べてくれる人がいれば買って帰りたいところです。

▲ 13:00 根室駅に戻ってみますと待合室にはそば屋の北然仁さんも作られた駅弁が並べて販売されておられました。お話をお聞きしますと車内販売もされているそうで、前もって電話を入れていただければ蕎麦も用意しますよとの事でした。実は今回駅そばを食べる時間がなく車内持ち込みができるならと丼鉢を1皿持参してきました。ここではもう食べたのでいりませんが途中機会があれば使いたいと思っています。
▲ 13:27 待合室では次の列車を待つ乗客の皆さんが整列を作って乗る順番をお待ちでした。昔から道内に来るたびに思いますがどんな田舎の駅に行ってもきちんと整列を作られます。これにはいつも感心するばかりです。道内の方々は本当に行儀のいい方ばかりに思えます。
▲ 13:29 復路はキハ54 517がお待ちです。

② 根室 13:34⇒15:53 釧路16:12(特急 おおぞら10号)⇒18:17 新得

今日はこれから来た時と逆ルートで新得へ向かい代行バスに乗って東鹿越へ向かいます。20時は過ぎますので富良野のビジネスホテル泊です。

▲ 根室を発車しますと直線区間が続きますが、かつて平行して根室港へと向かう貨物支線(2.3㌔)がありました。1934年(昭和9年)8月12日に開業、北方4島との貨物や軍事輸送を行っていましたが敗戦、漁獲高の落ち込み、トラック輸送の普及によって1965年(昭和40年)9月30日に廃線となりました。C12やC58が牽引していたそうです。▲ 14:45 茶内に到着。5名ほどがお待ちです。完全無人化の駅ですが向かいのホームには職員らしき人がおられます。ふれ茶内館オープンしているのでしょうか。

▲ 『厚岸湖・別寒辺牛湿原』は総本家さんとも撮りには来ましたが俯瞰できる場所を探せずでした。ドローンでもないと難しいのでしょうか?

▲ 15:53 釧路に定刻着です。特急乗り換えは19分後です。駅撮りを少しやってから一旦改札口を出ることにしました。

▲ 根室、網走、帯広・札幌の3方向に列車が出ます釧路駅は乗降客は多く賑わっていましたが、今日のこの時間帯は前回より一段と多いように見えます。

▲ 乗車する特急おおぞらの折り返す前の下車客です。昨日もそうでしたが利用客は多いようです。JR特急だと札幌~釧路は約4時間(9,460円)ですが長距離バスだと約5時間(5,800円)です。運賃は高いが1時間早いのが選ばれる理由なんでしょうか。もっと早く最高速度130km/h運行の復活になればと思いました。

▲ 16:04 駅弁の売り場ですがご覧の通り売り切れです。前回、昨日もそうでしたが土日で売れ行きがいいのか、コロナ騒動の影響での売れ行き減少から製造を少なくしているのでしょうか? 根室駅で頑張っておられる皆さんがここにも来て欲しいなあと思いました。

▲ 18:23 新得で下車、向かいにはJR貨物のDF200形ディーゼル機関車が長編成の貨物列車を牽引待機中です。

▲ 予想はしていましたが駅そば屋、売店の営業時間は終わったようです。折角持ってきた丼鉢が搭乗できる場だったのですが・・・。

③ 新得 18:37(代行バス)⇒19:46 東鹿越 19:56(快速)⇒20:35 富良野

▲ 18:29 駅前で待機する代行バスです。

▲ 18:37 代行バスの乗客は私を含めて3名、普段はこんなものなのでしょうね。3蜜はなく日暮れのR38号線の狩勝峠へと上がっていきます。

▲ 19:22 落合駅に到着です。早着だったのか初めてトイレ休憩がありましたのでバスの外に出て、雑草に覆われた駅構内を撮影です。廃線はすでに決定しましたので代替えバスのルートをどうするのかの審議に入っています。来年3月の時刻表では消えているであろう駅たちです。最後の夏を寂しく迎えていました。

▲ 19:38 幾寅駅に到着です。乗降客はなく停車も行われずの発車です。目視は難しい明るさで、撮影感度はISO51200、このカメラ(Nikon500)精一杯の撮影でした。

▲ 19:46 ほぼ夕闇に包まれた頃に東鹿越駅に定刻到着しました。

降りて列車に乗ろうとしますが折り返す列車は到着していません。駅舎の軒先にはどうしてきたのか高校生4名がスマホに見入りながら立っておられます。折り返すバスに乗り込むそぶりもありませんので???です。家族の方が迎えに来られるのでしょうか?

19:48 折り返す列車の到着です。列車に乗客が乗り込みましたがバスからの乗り換え客3名に5名が増えて8名になっていました。ここから乗車する客がいるとは驚きです。
19:56 滝川行きの最終列車は高校生たちを残して発車しました。

▲ 20:35 富良野に到着です。途中下車します。
営業時間外ですが待合室には駅そば屋がありました。石勝線がまだ未開通だった頃には急行「まりも」や寝台車も連結した長距離普通列車も深夜に停車していました。当時は営業時間内だったのかもと思えます。

車中で宿泊ホテルから宿泊確認の電話が来ました。いま列車内で向かっていますと返答しましたが駅からは分かりにくい所にあって迷走しました。21時過ぎにはたどり着きましたが玄関ではオーナーが道路に出てお待ちでした。
ホテルと言ってもツインルームがあるもののホステルに毛の生えたゲストハウス作りで宿泊料4,208円は納得の料金でした。

夕食はオーナーから教えてもらった地図を見ながら探しましたが夜も遅いので一番近かった居酒屋チェーンの浜焼北海道魚萬 富良野店で食しました。
▲ 21:36 生ビールをいただいて、美味しい地酒を飲みながら食しましたが、道内でも中央にありますので新鮮魚類は望めずの4,054円でした。

ホテルに戻ってからはシャワーで汗を流して爆睡となりました。
明日は道内の中心地、札幌へと向かいます。  Part 10 へ続く

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