第5日目 6月26日 その2
根室本線 東鹿越~新得は、2016年台風10号の影響で集中豪雨となり斜面の崩壊や線路への土砂流入、橋梁の流出など甚大な被害が発生し、復旧には概算で10.5億円の工事費と少なくとも12か月以上の復旧工事期間を要するとの調査結果が発表されました。多大な費用が掛かることから費用の工面が付かずそのままとなっています。このために東鹿越~新得はバス代行で結ばれています。
④ 富良野 14:19⇒15:04 東鹿越 15:13(代行バス)⇒16:21 新得
▲ 14:02 3番線に根室本線富良野始発東鹿越行き キハ40 1775 単行が入線しました。
さすが日曜日だけあって鉄ちゃんと分かる年配者が多く乗車されました。撮影後も乗車される方がありましたので乗車率は50%と言ったところです。
このサボは貴重です欲しいですね。
▲ 列車は15:04の到着でしたが代行バスは2分ほど遅れて15:06着でした。
バスから多くの乗客が下りて来られます。超満員だった様で運転手にお聞きしますと42人の乗車客だったとの事です。一般的な観光バスには正座席45席、補助席8席の53名乗りが多いのですがコロナ対策で先頭席4席は運転手との距離を取りますので空席にしてあります。正座席は41席になりますので補助席も倒しての運行だったようです。
▲ 新得からの乗客が降りてから折り返しのバスの乗車となりましたが結構多く、28名の乗客でした。運転手からは「代行バスが走りだした頃と同じくらいの混みようです。廃止が決まっているのでこれからは増バス続行も考えないと乗せられなくなるなあ」とのご意見でした。
▲ 代行バスはかなやま湖沿いの道を快走します。南富良野町役場への道へと左折して使われなくなった踏切を横切り進むと幾寅駅の駅前広場にでました。
▲ 15:25 幾寅駅到着です。映画『鉄道員(ぽっぽや)』の中では石炭輸送路線終端駅の「幌舞駅」として登場しました。「キハ12 23」として登場したキハ40 764号気動車(ぽっぽや号)の一部分(前頭部)が、2005年(平成17年)の廃車後に設置・保存されています。
降りて今の駅の様子を見たいのですが停車休憩はなく直ぐの発車でした。
▲ 15:26 乗降客のいない幾寅駅を直ぐに出ると山間の国道38号線(北海道ガーデン街道)を落合駅へと向かいます。
▲ 15:39 6分延で落合駅に到着しましたがここも乗降客はなく停車することもなく発車です。
▲ 2010年初夏に総本家さんと一緒に訪問した落合駅です。ご覧の通り清掃の行き届いた綺麗な駅でしたが今は雑草が線路上にも覆っていました。
▲ 落合駅を出ますと鉄道線からは遠く離れてR38の坂道を上がっていきます。サミットは狩勝峠、標高664mです。
▲ 今は停車することもなく通り過ぎていきましたが、2010年に来た時には展望台から見下ろせました。木々の高さが違っている線を追いながら、多分このルートが狩勝越えのルートではないかと推測を立てました。
▲ 16:16 時刻表より5分早く新得駅に早着です。バスに乗っておられた多くの乗客は特急列車に乗って帯広、池田、釧路へ向かわれるようです。
▲ 新得駅ですので手打ちのそば屋があります。これは是非に食べておかねばと注文しましたら、一人前のお客でなくなったと言われがっくりです。売店では美味しそうなソフトクリームを売っていましたので並びましたが私の前でまたもや売り切れです。ついていませんでしたが超満員で到着した特急おおぞら号では一人空いていた席に座れました。
⑤ 新得 16:33(おおぞら7号)⇒18:39 釧路
▲ 18:39 定刻に釧路到着です。今までの中では1番多い下車客でした。
▲ 今晩の泊りは総本家さんと来た時も泊った駅に隣接したスーパーホテル釧路駅前です。
チェックイン時に近くのお勧め食堂の紹介をお願いしましたら「お客様、今日は日曜日です。市内のほとんどのお店は定休日ですので近くで営業しているお店はありません。」と驚愕の返答です。前回来た時に繁華街は歩き回りましたので土地勘はあります。1軒ぐらいは営業している店はあるだろうと夜の戸張がおりだした街へと出ましたが、本当に1軒も開いていません。隅々を探しようやく見つけましたが満席と断られました。1時間以上も歩き回り場末で見つけた店で注文しましたが殆どは仕入れがなく作れないとの返事で生ビールとラーメンだけになりました。
釧路に行かれる方は日曜日の夕食はコンビニ弁当覚悟が必要ですよ。 Part 9 へ続く