第17・18日目 3月3・4日
① スルタンアフメット10:30(TramT1)→10:39エミノニュ
② Halic13:44(M1)→13:52イェニカブ14:04(Marmaray)→14:07カズリチェシュメ
③ スィルケジ15:10(TramT1)→15:13ベヤズット・カパルチャルシュ
④ スルタンアフメット17:40(T1)→17:50エミノニュ→スルタンアフメット
⑤ スルタンアフメット20:02(T1)→20:37ゼイティンブルヌ
⑥ ゼイティンブルヌ20:43(M1)→20:54ハワリマヌ(空港)
⑦ イスタンプール0:50(TK46)→18:45関空→難波/なんば→梅田/大阪→長岡京
バルカン諸国を巡った18日間の旅も今夜帰国の途につきます。前半は皆さんにお任せの付いていくだけの蒸気機関車の追っかけ旅、後半は一転して不安な一人旅でトラムの追っかけと正反対に分かれましたが、初めての地での発見は多く堪能できました。お世話になりました皆様方ありがとうございました。今日はイスタンプールの総仕上げです。空も久しぶりに青空一杯の快晴で祝ってくれています。昨日行かなかった、また撮れなかった所を中心に1日を過ごそうかと思っています。
10:13 荷物をフロントに預けてホテルを出ました。いつものように歩きながらの撮影開始です。今までは曇天ばかりで気が付かなかったのですが、日差しを受けると被写体の濃淡があまりにハッキリ過ぎて順光でないと、まともな写真になりません。いつも無難に撮っている撮影地は散々でした。
▲ 12:48 順光でまともに撮れるようになったのはガラタ橋からでした。
▲ 曇天と比べると背景がしっかりと撮れますので、アングルを決めるだけで済みます。背景は新市街とランドマークのガラタ塔です。
▲ 13:09 Metro2号線の金角湾にかかる「ゴールデンホーンメトロ橋」のHalic駅は、対岸の山を上っての俯瞰撮影としました。
▲ 同じく跨線橋から逆方向の撮影ですが、完全逆光になります。車両はロテム製ですが、どうも電機関係は東芝製のようです。
ロテム製が多いMetro車両ですが、今年6月に行われた新線の入札では、三菱商事が受注しています。ただ車両はスペインのCAF製です。ニュースはこちらです。
[googlemap lat=”40.99254037141562″ lng=”28.91774296760559″ align=”center” width=”540px” height=”350px” zoom=”16″ type=”G_HYBRID_MAP”]40.5955,28.55054[/googlemap]▲ 14:07 HalicからはスィルケジでMarmarayに乗換えて、カズリチェシュメに着きました。ここで線路は終わっています。
ホーム反対側工法に留置されているのはCRA66編成のE32016とCRA54編成のE32004です。これもロテム製です。
▲ Google地図を見ても、休止されています国鉄線上にあります。手前で地下から地上に出て新駅が建設されています。そして、この先は貨物ターミナル・ヤードがあるHalkali駅まで、以前のレールは撤去されている状態です。これではソフィアからの列車は来れません。
Marmaray路線はHalkaliまで延伸される予定ですので、このまま撤去跡を地上線で行くと思われます。そうなるとアンカラから建設され開業を待つばかりのの高速鉄道はどういった経路を通って行くのでしょうか。
現在アンカラ~イスタンプールの250km/h対応の高速専用鉄道は、第2期工事が完成して533キロ全線の試運転が行われています。当初は5月26日に開業予定でしたが、ケーブルの盗難や路盤の陥落事故があって6月以降に延期されています。イスタンプールから先はまだ西へと延伸されます。Web記事を見ていますとMarmaray路線に乗り入れて海峡をトンネルで抜けると書いてあるように思える記事もあります。本数が限定されているならそれも有りです。しかし以前の路線は曲線が多く高速鉄道には適しません。どうなるのでしょうね。
▲ 15:13 昨日休みだったグランドバザールに再訪です。今日は大丈夫でした。
小さな店が無数にあって迷わないようにとの地球の歩き方の注意書きがある通り広大でした。是非とも見つけて買いたい物がありましたので、ここはという1軒の店に入りましたが置いていません。諦めて店を出ようとしますと店員は、他の店なら置いてあるかもとバザール内の店を片っ端から案内します。なければまた別の店と、見つかるまで付き合ってくれました。
数軒を梯子してようやく見つかりましたが、案内してくれた店員に礼を言うと笑顔で答え、自分の店へと帰って行きました。これだけ店があると、一人だったらとても探せなかったので大助かりでした。商売のやり方もごり押しする事もなく、吹っかける事もなく好感が持てました。どこかの国とは違います。
▲ 17:50 お買い物を兼ねての街歩きを楽しんだ後、夕闇が迫ってきましたので気に入ったカットがどうしても撮れないガラタ橋袂に参りました。約1時間粘って頑張りましたが残念ながら今一決まるカットは撮れませんでした。【DATA】 焦点距離32㎜、F4.8、1/40秒、ISO2800
今夜のフライトは0:50です。旧市街からはトラムとメトロの乗継でいけます。所要時間は約1時間。夕食後はホテルに戻ってロビーでWifiしながらゆっくりしました。
▲ 20:00 余裕を持ってホテルを出発しました。ゼイティンブルヌでトラムからメトロへ乗換もスムーズにいって万全です。車中では、若者たちに話しかけられました。トルコは親日派の国民が多い国です。買い物に行っても日本語が飛び交い、道を聞いても親切に付いて来てくれたりで面倒をよく見てくださいました。また訪れたい国の一つになりました。来年の新緑の頃にでもソフィアと合わせて来てみたいものです。次回は高速鉄道も開業しているでしょうからトルコ内も行きやすいでしょうね。
23時過ぎ、ベオグラードからの飛行機でサラエボから別行動となっていたO氏ご夫妻が着かれ、成田に向けてトランジットされます。一人で大丈夫かとご心配をしていただいておりましたので、お会いできればと思っていましたら、上手く搭乗ロビーでお会いできました。わずかな間でしたがお互いの旅のエピソードをお話し合いしました。
今回は往復ともトルコ航空(ターキッシュ エアラインズ)を利用しました。成田と関空から就航していて運賃が安く利用しやすかったので選びましたが、期待していなかったサービスはJALよりは上でした。
最初に配られたのは、ちゃんとしたスリッパと鉛筆ケースのような金属製の箱、中にはアイマスク・耳栓・歯ブラシ・保湿クリームが入っていました。
食事も寝る前の2時と朝の9時に出ました。量・質とも満足できるものでした。不満があるとすれば、映画放映の日本語バリエーションがJALと比べるとわずかしかなく、日本酒がないのは我慢するしか仕方のない事でした。
3月4日18:10 珍しく早めに離陸しましたので関空にも定刻よりかなり早めに到着。21時には自宅に無事に戻りました。
これで「遥かなる東欧の旅」18日間の紀行記を終わらせていただきます。訪欧は3度目でした。東欧は初めてで、期待よりも途中からの一人旅に不安でビビッていました。1日目、2日目と緊張していましたが、3日目ぐらいからは何となく慣れてきて以降は落ち着いて旅を楽しめるようになってきました。
長い間ご覧いただきまして、ありがとうございました。紀行記は続いてドイツを用意しております。また、お時間のあります時にご覧いただければ幸いです。よろしくお願い申し上げます。
次の旅はこちらです。『 2014年 ドイツ、メルヘン鉄道の旅 』です。ご覧ください。
老人は準特急氏から電車少年との名を頂きました通り「電車」ならなんでも関心を寄せる野次馬です。話に聞いて、写真を見せてもらった遙かなる東欧の電車、今から15年以上前のものでしたから、大きな変化を知りびっくりしています。またドイツを中心とした中古車が、戦乱が収まった都市に配布?された姿を見て感激しています。街は戦災前のすがた、ひょっとして路面電車中心に復興したのではないか、とも思うのです。掲載していただいた現況を1冊に、地図は編集を加え掲載していただければ【t誇る書】として紹介したいですね。ありがとう!ドイツ編を待っています。
乙訓の老人様、コメントをいただきまして、ありがとうございます。
訪れました東欧バルカン諸国の首都はおっしゃられる通りトラムを都市交通の大黒柱と位置づけて復興していました。そこには車がなくとも移動に不自由しない環境にやさしい目指さなければならない快適な都市生活が見えました。どうして日本では実現できなかったのかと残念に何度も思えました。
ぶんしゅう様
ドイツから帰られてから怒涛の連日の投稿お疲れ様でした。以前は東欧と言えば東ドイツ、ポーランド、チェコ、ハンガリーあたりを指していましたが、近年はこの地域は中欧と言われるそうで、市内交通も近代化が進んできています。今回行かれたバルカン地域はさすがに近代化の波が遅れ気味で、ここ数年が最後のチャンスでしょうか。旧型車両が淘汰される前にぜひ一度行ってみたいと思っております。貴重なお話の数々、楽しませていただきました。ありがとうございました。
大津の86様、ドイツではお世話になりましてありがとうございました。
おかげで迷うことなくスムーズに旅を楽しませていただきました。ドイツも一遍に好きになりました。行きたい所はたくさんできました。次回は中欧あたりを回ってみたいものです。またご案内していただければ幸いです。よろしくお願い申し上げます。