あの日あの頃 ほぼ同月同日に還る ~16~

日常の記録 大阪駅の24時間④

最終回の大阪駅24時間は、夕方から最終電車までをお伝えします。ドーム屋根の向こうに陽が傾き始めると、駅は二回目のラッシュ時を迎え、多くの乗客がホームを行き交います。そして、陽が落ちて、あたりが暗く包まれると、大阪駅はいっそう輝きを増して来ます。

 

 

 

 

 

 

 

新快速を補完する快速も頻繁運転される。この列車は、JR東海まで足を伸ばす223系快速の大垣行き、夕方以降、大垣行きは3本運転されていたが、いまではJR東海へ乗り入れる快速はなくなった。

南北連絡橋の上階からは、刻々と暮れて行く大阪駅の全体が眺められる。

観覧車もライトアップ、そのなかを次つぎ電車が発車して行く。▲▲上階からホーム全体を見ると、透明の屋根を通して、電車や乗客の動きがよく分かる。“駅がまちになる”のコンセプトに、未来都市を予感させる光景が広がる。

阪急前の横断歩道を渡る人数も増え、駅は夜遅くまで賑わう。▲▲クロスシート車に座って通勤できるのも関西ならではの特権。▲▲▲JR京都・神戸線の緩行電車は207系、321系で、上下がホームで顔を揃えるダイヤ。輝きを増してくる大阪駅。最近、同じ場所から定点対比すると、さらに周辺の再開発が進み、高層建築が増えていた。

 

 

 

 

野外イベントもよく開催され、遅くまで賑わうアトリウム広場も、最終電車近くはさすがに人通りも途絶える。

0時を過ぎても運転される新快速は、ほぼ満員で発車して行く。▲▲いつも混雑している大阪環状線ホームに、最終電車の時刻が近づいてくる。大阪駅の最終列車となる、東京行き「サンライズ出雲・瀬戸」が11番ホームに入線、2階建て、14両編成はさすがの存在感。意外に多くの乗客が乗り込んだ。0時34分、「サンライズ出雲・瀬戸」が赤いテールライトを残して、闇に消えて行った。大阪駅の一日が終わる。

 

 

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