デジ青でもよく話題に挙がる長距離フェリーの話題です。ここで「長距離フェリー」は、日本長距離フェリー協会が認定する15航路を指します。今回のまとめに際して、本協会のパンフレットが大いに参考になりました。ありがとうございます。【2023/9/25加筆修正済み】
<舞鶴~小樽> 1,061 Km 約21時間
はまなす・あかしあ
舞鶴フェリーターミナル:東舞鶴(小浜線、舞鶴線)よりタクシーで約7分。神戸三宮
バスターミナルよりバスも出ています。
小樽フェリーターミナル:小樽(函館本線)より北海道中央バスで約30分、小樽築港(函館本線)より北海道中央バスで約10分。
<新潟~小樽> 692 Km 約16時間
らべんだあ・あざれあ
新潟フェリーターミナル:新潟(上越新幹線、信越本線、越後線、白新線)より路線バスで約15分。
小樽フェリーターミナル:小樽(函館本線)より北海道中央バスで約30分、小樽築港(函館本線)より北海道中央バスで約10分。
<敦賀~苫小牧東> 948 Km 約20時間
すずらん・すいせん
敦賀フェリーターミナル:敦賀(北陸本線、小浜線)より福井鉄道バスで約15分
苫小牧東港フェリーターミナル:南千歳(千歳線、千歳線(空港支線)、石勝線)より苫小牧東港フェリーターミナル行き(道南バス)で約45分。浜厚真(日高本線)より徒歩約20分。
<敦賀~新潟~秋田~苫小牧東> 1,074 Km 約31時間
らいらっく・ゆうかり
敦賀フェリーターミナル:敦賀(北陸本線、小浜線)より福井鉄道バスで約15分
新潟フェリーターミナル:新潟(上越新幹線、信越本線、越後線、白新線)より路線バスで約15分。
秋田フェリーターミナル:土崎(奥羽本線)よりタクシーで約10分。秋田(秋田新幹線、奥羽本線、羽越本線)よりセリオン行き (秋田中央交通・セリオン線)で約30分。
苫小牧東港フェリーターミナル:南千歳(千歳線、千歳線(空港支線)、石勝線)より苫小牧東港フェリーターミナル行き(道南バス)で約45分。浜厚真(日高本線)より徒歩約20分。
<名古屋~仙台~苫小牧> 苫小牧〜仙台〜名古屋 1,330Km 約40時間
苫小牧〜仙台 560Km 約15時間20分 仙台〜名古屋 770Km 約21時間40分
いしかり・きそ・きたかみ
名古屋港:野跡(名古屋臨海高速鉄道 西名古屋港線(あおなみ線))より市営バスで約12分。
仙台港:中野栄(仙石線)、多賀城(仙石線)よりバス(またはタクシー)で約10分。
苫小牧港(西港):苫小牧(室蘭本線、日高本線)より北海道中央バスで約15分。
【商船三井フェリー】
<大洗~苫小牧> 754 Km 約19時間
さんふらわあ さっぽろ・ふらの・しれとこ・だいせつ
大洗港フェリーターミナル:大洗(鹿島臨海鉄道 大洗鹿島線)より路線バス。タクシーを利用の場合は所要時間約5分。徒歩では所要時間約20~30分。
苫小牧西港フェリーターミナル:苫小牧(室蘭本線、日高本線)よりタクシー(所要時間約10分)またはバス(所要時間約20分)。
<東京~徳島~北九州(新門司)> 1,151 Km 約35時間
フェリーびざん・しまんと・どうご・りつりん
東京港フェリーターミナル:国際展示場(東京臨海高速鉄道りんかい線)より路線バスで約10分。
徳島港:徳島(高徳線、牟岐線)より路線バスで約20分。
門司港:門司(山陽本線、鹿児島本線)より乗合タクシーで約20分。
<横須賀~新門司> 976 Km 約21時間
はまゆう・それいゆ
横須賀フェリーターミナル:横須賀中央(京急京急本線)より徒歩で約15分
新門司フェリーターミナル:新門司フェリーターミナル:小倉(山陽新幹線、鹿児島本線、日豊本線、北九州高速鉄道小倉線)より連絡バスで50分。門司(山陽本線、鹿児島本線)より連絡バスで30分。
<大阪~新門司> 458 Km 約12時間40分
フェリーきょうと・ふくおか・おおさかⅡ・きたきゅうしゅうⅡ
大阪南港フェリーターミナル:フェリーターミナル(大阪メトロ南港ポートタウン線)
新門司港フェリーターミナル:小倉(山陽新幹線、鹿児島本線、日豊本線、北九州高速鉄道小倉線)より無料送迎バスで40分。門司(山陽本線、鹿児島本線)より無料送迎バスで20分。
せっつ・やまと
神戸乗り場(六甲アイランド):アイランド北口(神戸新交通 六甲アイランド線)より無料バスで7分。
新門司乗り場:小倉(山陽新幹線、鹿児島本線、日豊本線、北九州高速鉄道小倉線)より西鉄バスで35分。門司(山陽本線、鹿児島本線)より西鉄バスで20分。
<泉大津~新門司> 458 Km 約12時間30分
いずみ・ひびき
泉大津乗り場:和泉府中(阪和線)より連絡バスで30分。泉大津(南海南海本線)より連絡バスで15分。*泉大津~泉大津フェリー乗り場間は無料。
新門司乗り場:小倉(山陽新幹線、鹿児島本線、日豊本線、北九州高速鉄道小倉線)より西鉄バスで35分。門司(山陽本線、鹿児島本線)より西鉄バスで20分。
<神戸(三宮)~宮崎> 495 Km 約12時間20分
フェリーたかちほ・ろっこう
神戸三宮フェリーターミナル:三ノ宮(東海道本線)・神戸三宮(阪神阪神本線、阪急神戸線・神戸高速線)、三宮(神戸新交通ポートアイランド線、神戸市営地下鉄 西神・山手線)、三宮・花時計前(神戸市営地下鉄 海岸線) ミント神戸6番バス停より路線バスで10分。
宮崎港フェリーターミナル:南宮崎(日豊本線、日南線)より連絡バスで28分。宮崎(日豊本線)より連絡バスで13分。
<大阪~別府> 425 Km 約12時間
さんふらわあ くれない・むらさき
さんふらわあターミナル(大阪) 第1ターミナル(大阪南港コスモフェリーターミナル):トレードセンター前(大阪メトロ 南港ポートタウン線)
さんふらわあターミナル(別府):別府(日豊本線)からバス15分「別府国際観光港 フェリーさんふらわあ前」下車徒歩約3分。
<神戸~大分> 411 Km 約12時間
さんふらわあ ごーるど・ぱーる
神戸港(六甲アイランド):アイランド北口(神戸新交通 六甲アイランド線)より無料バス乗車(厳密には、アイランド北口駅~フェリー乗り場間が無料区間)約5分。
大分港:西大分(日豊本線)下車後、徒歩約10分。
<大阪~志布志> 583 Km 約14時間40分
さんふらわあ さつま・きりしま
さんふらわあターミナル(大阪) 第2ターミナル(大阪南港コスモフェリーターミナル):トレードセンター前(大阪メトロ 南港ポートタウン線)
志布志(鹿児島)港:志布志(日南線)からタクシーで約5分。路線バスで約12分。徒歩約24分。
*2023年10月1日、「フェリーさんふらわあ」と「商船三井フェリー」が1つになり、「商船三井さんふらわあ」が誕生します。お知らせ「「商船三井さんふらわあ」誕生 ~国内最大のフェリー・内航RORO船事業会社、新社名を決定~」 | フェリーさんふらわあ (ferry-sunflower.co.jp)
奈良の駅名研究家様
つい先日(9月16日)のNHKブラタモリでは稚内が取り上げられていました。稚内駅は貨物輸送等で使用した駅構内の線路も取り外され、ホーム1本と紛れ込んだ野生のシカが写っており駅は近代的(?)になっていました。この最北の駅からもう少し行ってカーブした所に稚内桟橋駅跡があり長く連なった稚内港北防波堤があります。ここは1923年から1945年まで樺太の大泊(現:ロシアサハリン州コルサコフ)との間に運行されていた稚泊航路(鉄道連絡船)の港でした。駅名喫茶店(第82回:長距離フェリーの最寄り駅には必ずしも合致しませんが、この場をお借りして稚内桟橋駅跡を報告します。1981.10.18の撮影で遠くに保存機C5549が見えますが今は解体されたようです。
準特急様
2015.6.26の稚内桟橋駅跡の逆方向からの撮影です。この時点ではC55は撤去されていました。だいたいこのような潮風を常時被る場所に鉄製の蒸気機関車を保存すること自体無謀なことと思います。
準特急様
ご来店ありがとうございます。稚内港北防波堤(鉄道土木遺産)は今でも現存しておりますね。様々なYouTuberが最長片道きっぷのスタート地点としてこの地を訪ねており、動画の中で防波堤の紹介もありました。
それにしても、このお写真、防波堤、船舶、保存機、ネコと情報が盛りだくさんですね!
駅名喫茶店をまさしく「喫茶店」としてお使いいただきありがとうございます。少々の脱線は構いません。ありがとうございました!
私もNHKのブラタモリを見ていました。なるほどと感心することが多い一方で、触れられなかった話題もかなりありました。
準特急様の写真に写る白い犬を見て、稚内に相応しいと感じました。南極観測隊で活躍した樺太犬の訓練施設が稚内にあり、映画にもなった「タロ」「ジロ」は稚内の生まれです。私には写真の犬が樺太犬かどうかはわかりませんが、ふと「タロ」「ジロ」を連想しました。
停泊する船の艦首もちょっと変わった形状で、南極観測船【しらせ】に似ています。砕氷機能があったのかもしれません。
なお、稚泊連絡船と樺太に関して、過去にぶんしゅう様が詳しいレポートを投稿されています。「稚内」で検索すると、いくつもの記事がヒットします。興味のある方は是非ご覧になってください。
準特急様
ネコでなくイヌでした。訂正いたします。
奈良の駅名研究家様
準特急様も鉄道連絡船の稚泊航路をコメントされていますが、1960年代の『鉄道と船舶』といえば国鉄の鉄道連絡船でした。連絡船事始めは1882年から東海道線の「長浜-大津(現・びわ湖浜大津)」を結んだ「琵琶湖航路」でした。太湖汽船(現・琵琶湖汽船)が受託運営していましたが、湖東線(琵琶湖線)部分の開通により東海道線が1889年に全通したことにより廃止になりました。
戦前は、外地との間で『稚泊航路 』「稚内桟橋-大泊港」、『関釜航路』「 下関-釜山桟橋」、『博釜航路 』「博多-釜山桟橋」がありましたが、いずれも終戦により1945年に廃止となり、一部の船舶は外地からの引揚げ船に使用されました。
戦後は、つぎの6航路が国鉄直営で運営されていましたが、現在は『宮島航路』のみJR西日本宮島フェリーに引き継がれ、他の航路は廃止となってしまいました。
『青函航路』「青森-函館」(1908~1988年)
『宇高航路』「宇野-高松」(1910~1990年)
『仁堀航路』「仁方-堀江」(1946~1982年)
『宮島航路』「宮島口-宮島桟橋」(1903年~)
『大島航路』「大畠-小松港」(1946~1976年)*国鉄バスに接続
『関門航路』「下関-門司港」(1898~1964年)
戦後の鉄道連絡船の歴史で忘れられないのは、1954年9月26日に台風15号(洞爺丸台風)で5隻の青函連絡船が沈没し、1,430名の犠牲者を出した「洞爺丸事故」と1955年5月11日に宇高航路の紫雲丸と第三宇高丸が衝突して沈没し168人が死亡する「紫雲丸事故」でした。この事故を契機に両航路の客車航送は廃止され、青函トンネル(海峡線)と瀬戸大橋(本四備讃線)の建設計画が具体化されることとなりました。
写真は、1967.12.27の仁堀航路に就航していた「安芸丸」です。
快速つくばね様
青函トンネル、瀬戸大橋が、悲しい事故によって建設の機運が高まったことは忘れてはいけませんね。いつもそう思います。
船シリーズはもう一つ考えている大きなテーマがあります。乞うご期待ください。
ところで、鉄道ユーザーの私といたしましては、淡路島へ鉄道で行ってみたいという欲望があります。まあ、実現することはないでしょうが。
奈良の駅名研究家様
淡路島へ鉄道で行くとはどのような独創的な発想があるのでしょうか。その昔、DRFCの伝統行事では北四国早回りと淡路島電車乗車の旅が催され雨模様でしたが行ってよかったと思っております。その会に参加した方で今も現役であられます方はあと一人か二人です。
準特急様
独創的とは、恐縮です。
明石海峡大橋、大鳴門橋は鉄道を通せるスペースが確保されていますので、気合とお金(?)があれば実現は容易です。
大鳴門橋にほど近い旅館の女将さんが、大鳴門橋の話をしてくださったときに初めて知り得たこです。
快速つくばね様
鉄道連絡船のことについてまとめていただき有難うございます。紫雲丸、洞爺丸については大変悲しい事故で覚えております。私の父は海難審判庁に勤めておりました。話は変わり樺太(サハリン)のことですが稚内港からは見えませんが、小高い丘に登ったり、宗谷岬からは長く伸びた半島の先端部が見えます。ということは稚泊連絡船に乗ると直ぐに樺太が近づいて来たのでしょう。今でも行けないことはないでしょうが、あまり観光ルートには載っていないようです。私の友人は樺太の鉄道や保存のD51等を見て来ています。ニュースなどで見ますと王子製紙や拓銀など日本時代の建物もあるようです。