叡電で2時間 紅葉三昧

カビの生えた古典テーマの投稿に励む一方、出版や写真展で多忙な毎日を送っていますが、こんな時に限って、“撮りに行きたい”症候群に駆られます。今年は、紅葉が遅れに遅れて、12月に入ってからも見頃が続きます。短時間で行ける先は、叡電しかなく、天候を見計らって出かけました。一人で撮影に行くのは、約半年ぶり、自主的に撮りに出掛けるのが、ホント少なくなったと実感しますが、間が空くと、カメラの操作も分からなくなり、説明書片手の電車乗車となりました。向かった先は叡電鞍馬線「二ノ瀬」、ホームの紅葉は、いつになく鮮やかだった。次駅の貴船口ほどではないものの、日本人、外国人でいっぱいだった。

二ノ瀬に到着する“青もみじ”、2019年からメープルグリーンに塗り替えられていた「きらら」901-902だが、工場入りに際して本来のメープルレッドに戻されることになり、この塗装で走るのもあとわずかとなった。

乗車電車の後部から市原~二ノ瀬の“もみじのトンネル”をスローシャッターで。夜間のライトアップは、当初の予定より1週間延長され、さらに紅葉の遅れから1週間延長された。

二ノ瀬ホームから、やや長めの望遠で、発車、到着も狙える。

今年の紅葉の色づきは全般に良いように見えるが、鮮やかさで言うと、ホーム上の紅葉になる。二ノ瀬で上下電車が交換。二ノ瀬駅に近いところで勝手踏切を発見、公道のところから、近接撮影する。

少し離れると、紅葉、黄葉の両方が見られて、その間を叡電2両が何とか収まる場所がある。何年か前からのテーマで、両方とも葉が残る、この頃がちょうどいい。ただ、終始逆光なので、曇っている時間帯に限定されるようだ。

二ノ瀬から少し歩くと、“もみじのトンネル”区間の二ノ瀬川鉄橋がある。50年前に行った時は、どこからでも撮れたが、樹木が繁茂して、撮影が難しくなり、最近は足が遠のいていた。よくよく探すと、何とか収められる場所を見つけた。この時間帯では日陰もできるが、もう少し早い時間帯なら、順光で紅葉と電車が収められそうだ。

そのまま旧道を歩いて、市原駅まで歩き、ホームそばの石段から「きらら」を撮るが、こちらは、手前に常緑樹が邪魔をして、紅葉が隠れてしまう。

デジカメの時計を見ると、最初の撮影が11:18、最後が13:37と、約2時間のサクッと撮影で切り上げた。電車に乗れば約20分で行けるのも京都の魅力と納得だった。

 叡電で2時間 紅葉三昧」への10件のフィードバック

  1. 総本家青信号特派員様

    先の「駅名喫茶店(第121回:パーミルの会の駅名)」で叡山電鉄を取り上げていましたので、タイムリーな話題で驚きです。

    叡山電鉄は2年前に鞍馬まで乗りに行きました。残念ながら8月だったため、紅葉はもちろん見られず。鞍馬ケーブル乗車のときにまた乗りに行きたいと思っております。

    • 奈良の駅名研究家様
      「パーミルの会」は、叡電でも、ときどき会のヘッドマークを付けて走っていることがありました。記事を見ますと、出町柳は標高53m、対して鞍馬は238mで、なんと200m近くも登っているのですね。改めて叡電の魅力を感じましたよ。

  2. 総本家青信号特派員殿 鞍馬線の紅葉風景のご紹介ありがとうございます。半世紀前には落葉広葉樹は殆どなく、杉ばかりだったと思います。せっせと沿線に植樹された永年の努力が実を結んでいるのでしょうね。

    • 西村様
      半世紀前の二ノ瀬、ありがとうございます。こんな風景だったのですね。たしかに杉ばかりです。もみじはどこにも見当たりません。いまの風景と較べると、ずいぶん違います。当たり前のような風景も、先人の努力があったこと、よく分かりました。

  3. 総本家青信号特派員様
    随分綺麗な紅葉電車の連続ですね。総本家さんが以前から仰られる通り自宅から近い撮影地を大事にすることは同感です。叡電のことはよくわかりませんが日頃から紅葉はどの木がよいか頭の中に入っていたのではないでしょうか。そうでないと天候にもよりますが2時間でこれだけの撮影をモノにすることはできません。撮影にあたりカメラの説明書を持参についても驚きとともに納得できるな気がします。11月19日火曜日私も近場、と言っても2時間以上かかる箱根登山鉄道の大平台に行きました。快晴でしたが箱根に近づくにつれ曇って来て終日晴れず紅葉も早過ぎてパッとしない失敗の1日でした。小田原駅では平日でもインバウンド客が多く、出町柳も積み残しが出ませんでしたか。写真は2012.11.21大平台信号所を出て登っていく強羅行き後部108号です。

    • 準特急さま
      東京は、もみじの名所へ行くのに、2時間以上も掛かるのですか。京都では、その2時間で、行って、撮って、帰って来ることができます。人が多いのも頷けます。京都は今まで市バスの混雑が有名でしたが、今年の秋は、ついに叡電にも波及、鞍馬、貴船口で超満員になり、途中に多くある高校、大学から学生が乗れないと、新聞に載っていました。近郊に季節を変えて足繁く通う。これが基本ですし、インプット(撮影)だけでなく、アウトプット(発表)することは、年寄りはもっと大事なことと、投稿に励みます。

  4. 総本家青信号特派員様
     見事な紅葉そして叡電、京の晩秋の綺麗なシーンですね!
    一時は台風の影響で大変だったのに、よく回復したものですね!
     叡電大混雑と新聞で見ましたが、本当にそうなんでしょうね!

    • マルーン様
      コメント、ありがとうございます。はい、叡電沿線のの紅葉はきれいで、大賑わいでした。日本人も外国人も電車にカメラを向けていました。はい、台風・豪雨で不通の時の叡電を思い出します。
      https://drfc-ob.com/wp/archives/119230
      二ノ瀬へ行くとレールが錆びついていて、人っ子一人も居ない光景に、叡電はこのまま廃止されてしまうのではと、真剣に思ったものでした。よくぞ、復活してくれたものです。

  5. 総本家青信号特派員さま
    今年もなんとか紅葉しましたね。発色は悪いと予想していましたが、意外と綺麗ですね。きららの大活躍が嬉しいですね。積み残しがあったとか。まさかこんな時代が来るとは思いもしませんでしたが、本気でヘッド短縮や増結などの輸送力増強を考える必要があるようです。鴨東線開通後には京阪特急が乗り入れる夢のような計画もありましたが、叡山・鞍馬線の改修費が多額に上るため実現しませんでした。初代3000系が走る姿を夢想したものでした。
    小生はデナ21の退役前の紅葉時に同じようなポイントを徘徊しました。二ノ瀬の鉄橋では電車が来る前に野生の猿の集団が鉄橋を占拠、早く去れ去れ跳ねられるぞと思っていたら敵も猿イヤさるもの、直前に去っていきました。きっとデナ21が好きな猿達だったのではと思っています。
    西村雅幸さま
    デオ300ですね。プルプルさんの特別お気に入りの電車でした。一緒によく見にいきました。空気ばね台車に高加速性能でポール集電のミスマッチがユニークでした。

    • 1900生さま
      紅葉は遅れると色付きが良くないとも聞きましたが、意外や意外にキレイでした。本気で本数増加や増結を考える時期かもしれませんが、混むのは紅葉と火祭りの時ぐらいで、莫大な投資は難しいでしょうね。私は、われわれ岩倉の時代の登校時にあったように、岩倉(二軒茶屋)まで定員の多いロングシート車で運び、ここから「きらら」に乗り換える、区間運転など、どうかなと思います。二ノ瀬の鉄橋は、猿には出会いませんでしたが、野趣豊かなところで、どこからでも撮れたものでした。

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