アメリカ鉄道の旅(その1)

6月5日から19日までの2週間アメリカの中西部に行ってきました。

この旅行の主な目的は3つ、アムトラックに乗って大陸横断鉄道の雰囲気を味わってみたい、SL保存鉄道を訪問したい。世界最大といわれるBIG BOYを見たい。これに加えていくつかの博物館を訪問したいと言うことでした。ところがアメリカの場合、公共交通の面で制限があります。アメリカはご存知の通り車社会で移動はフライ&ドライブという、空港でレンタカー借りて旅行するのが一般的です。アメリカの都市部をレンタカーで走る自信はありませんので、レンタカーでの移動は田舎に限り、それ以外は公共の交通機関が使えるところと言うことで計画を立てました。その結果BIG BOYを見るのに比較的アクセスしやすいデンバーを選び、サンフランシスコからアムトラックのカリフォルニアゼファーでデンバーまで移動、そこから飛行機でデュランゴに飛び、デュランゴでレンタカー借りて、デュランゴシルバートン鉄道を訪問。また折角アメリカにいくのなら一度見てみたかったグランドキャニオンを入れ、この移動にフラッグスタッフからロサンゼルスまでサウスウエストチーフを使い、ロスアンゼルスからサンフランシスコに戻るのにコーストスターライトを入れると言う盛りだくさんな計画となりました。

サンフランシスコ

まず着いたのがサンフランシスコ、ここでは有名なケーブルカー、Fラインと呼ばれるクラシックなトラム、ミュニメトロ、バート、カルトレインなどが走っていて、これらを使うことによって比較的簡単に市内の移動ができます。

      Fラインミラノのトラム

また博物館も、市内のケーブルカー博物館、サンフランシスコ鉄道博物館、郊外のスイスンにあるウエスタン鉄道博物館などがあり、二日間の滞在ではすべてを廻りきれません。ケーブルカー、Fラインはいろんなところで紹介されていますので、ここでは、皆さんがあまり行かれたことがない、ウエスタン鉄道博物館をご紹介したいと思います。

博物館のあるスイスン市はサンフランシスコとサクラメントの間にあり、アムトラックの最寄り駅スイスン/フェアーフィールドにはキャピタルコリダーと呼ばれるアムトラックのサンフランシスコ近郊の鉄道が平日16往復走っています。また、アムトラックの駅からは日に数本だけですが地域を走るバスがあり、博物館の前にバス停があります。博物館のホームページでも珍しく、公共交通機関でのアクセス方法が出ていて、車無しでも訪問できます。

この博物館はBay Area Electric Railroad Association(BAERA)という非営利団体が運営しており、路面電車、インターアーバンを中心に数多くのコレクションがあります。

これは博物館の正面で、この建物の中に、ショップ、展示があり、裏手に車庫と修理工場があります。

すごいのはこのボランティアメンバーの手によって、動く状態まで復元されることです。復元されたこれらの車両によって、週末には路面電車が博物館の園内を走り、インターアーバンは博物館の開館日に1日4回、ユニオンパシフィックから寄贈された博物館近くの線路8マイルを、45分かけて往復します。

私が訪問した66日にはこのPetaluma&Santa Rosa Railroad(サンフランシスコの北方にあったインターアーバン)#63が運行されました。これは1904年製の木造車で、スクラップ状態から8年かけて動くようにされましたが、ボランティアの労力提供で、費用は10000ドルで済んだそうです。コレクションは主に、サンフランシスコ周辺にあったトラムと、インターアーバンが中心ですが、海外のものも一部あります。

メルボルントラム#648

インターアーバンでは6両が運転可能で、路面電車も6両が運転可能な状態にあり、ここに載せた写真車両はすべて運転可能なものです。

Cedar Rapids & Iowa City (アイオワ州第二の都市シーダーラピッズを走っていたインターアーバン)#111

Key System(サンフランシスコの対岸オークランド、リッチモンドなどを走っていたインターアーバン)#187

サンフランシスコ ミュニ#1003

確認はできなかったのですが、日によって運転される車両は変わるようです。現在も復元作業は進んでおり、車庫の裏手にはこの作業に使われるいろんな部品類が置かれていました。

博物館の敷地に置かれた部品類

冬季は週末だけの開館で、6月からは水曜から日曜までの開館となるものの、この時期はまだ訪れる人は少なく、インターアーバンに乗車したのは10人足らず、車掌が乗って解説をしながら、途中何箇所かで停車し、発車の際には乗客に合図の紐を引っ張らせてくれるサービスなどして、楽しませてくれます。

#633号の車内

14時ころ博物館に着きましたが、45分のインターアーバン乗車をした後、復元中の車両を修理工場の中まで案内してくれたりして、閉館する17時ぎりぎりまでいました。おまけに、駅に行くバスを待っていると、ボランティアの1人が声をかけてくれて、アムトラックの駅まで送ってくれました。日本ではあまり知られていない博物館ですが、サンフランシスコから片道2時間かけてきた値打ちは十分にありました。

2 thoughts on “アメリカ鉄道の旅(その1)

  1. 大津の86様
    SFO(サンフランシスコ)は出張で寄ったことがありますが、トロリー路面電車とケーブルカー、開通直後のバートをちらっと見たのみです。デンバーは日系の従妹がおりまして2度ほど行っております。私は日本でも北海道と長崎あたりしかレンタカーの運転経験がなく、アメリカはもう無理なので従妹に運転してもらってデュランゴ・シルバートン、カンバース・トルテック、ジョージタウンのシェイなど撮影したことがあります。Big Boyは交通博物館におさまっているのを見たことがありますが、超広角レンズでやっと撮れるくらい条件が悪かったです。その点デンバー郊外には屋外展示で撮影自由の鉄道博物館がありました。いずれにしても次号以降に出てくるでしょう。期待しております。

  2. 準特急様
    さっそくのコメントありがとうございました。
    デンバーには2日だけの滞在だったものの、落ち着いた町並み、近郊にいろいろ見所もあり、また訪れたいと思う町でした。デンバー郊外の屋外展示で撮影自由の鉄道博物館とは
    コロラド鉄道博物館のことを言われているのだと思いますが、グースを始め様々なコレクションがあり、半日かけて見て参りました。なかなか旅の整理ができていませんが、ご紹介するつもりでおります。

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