京成電鉄3300形リバイバルカラー車、寅さん電車引退

3353青-2
    高架前の高砂~柴又間を走行する青電編成/(22-11-23)

京成電鉄3300形は4両編成8本が普通列車で運行されていたが、今年2月から3月にかけてリバイバルカラー3本(全車両)と寅さんのラッピング車が相次いで引退し、残り4本となった。
引続き金町線、千葉線等で運行されているが見る機会は大幅に減少した。特に金町線は以前は2本とも3300形のことが多かったが、2本とも3500形のことがあり乗車、撮影には注意が必要である。
ここ最近の3300形の動きを写真でまとめてみた。

2月15日寅さん電車運行終了/ 3320+3319+3342+3341(前2両44年2月日本車輌、後2両47年2月汽車会社製)
平成18年7月より葛飾区がスポンサーとなり「寅さん」のラッピングが貼付されていた。
 柴又駅の高砂寄りポイント通過/ (25-2-11)
3320 寅
モハ3319 / (24-7-15) 柴又~高砂
3319寅
   モハ3342 / (24-7-15) 柴又~高砂
3342寅

 2月18日青電編成運行終了/ 3356+3355+3354+3353(47年3月汽車会社製でラストナンバー編成)
京成電鉄創立100周年記念行事の一環として平成21年6月に塗替えられた。過去この色の3300形は存在しなかったが意外によく似合っていた。
初日の6月30日上野発金町行の臨時特急が運転されたこともよき思い出である。(平成21年7月7日【3541】「京成電鉄創立100周年記念列車運転」を参照)
最終日の運用は、津田沼6時16分→上野着7時12分、同発7時17分→芝山千代田9時11分、同発9時15分→成田9時25分の普通列車であった。
柴又~高砂/ (21-11-23)
3353青
柴又駅発車/ (21-11-23)
3356青
    
3月20日赤電編成運行終了/ 3324+3323+3346+3345(前2両45年12月日本車輌、後2両46年10月日本車輌製)
この塗装での運用開始は平成21年8月25日。最終日は上野10時28分発臨時特急成田行(11時34分着)として運転され、上野駅、成田駅ではラストランのセレモニーが行われた。
成田行臨時特急の送り込み回送/(25-3-20)  堀切菖蒲園~関屋
3324赤回送
臨時特急成田行/(25-3-20)  堀切菖蒲園~関屋
3345赤特急      柴又~高砂/(25-3-15)  複線に見えるが電車は右側を走行している。左の線路は高砂検車区への入出庫線である。
3324赤2
柴又駅を発車した金町行/(25-3-15)
3345赤
柴又~金町/(25-3-15)
112_1

3月24日ファイヤーオレンジ編成運行終了/ 3312+3311+3310+3309(43年11月日本車輌製)
この塗装での運用開始は平成21年9月19日である。
最終日の運用は、津田沼6時15分→上野着7時18分、同発7時23分→宗吾参道9時00分の普通列車であった。
柴又~高砂間/(25-3-20)
3312オレンジ1
金町駅発車/(25-3-20)
3312オレンジ金町
柴又~金町/(25-3-20)
3309オレンジ

現役車両
←上野

3304+3303+3302+3301/43年11月東急車両製のトップナンバー編成/上(22-6-20)金町 下(22-6-24)津田沼
3304-2
3301

3328+3327+3350+3349/前2両45年12月汽車会社、後2両46年10月日本車輌製/(22-7-5) 金町
3328
3349

3344+3343+3334+3333/前2両47年2月汽車会社、後2両46年2月東急車両製/上(22-4-29)金町~柴又 下(22-4-29)高砂~柴又
3344
3333

3348+3347+3338+3337/前2両46年10月日本車輌、後2両46年10月東急車両製
葛飾区がスポンサーで「こち亀」のラッピングが貼付されており「両さん電車」と呼ばれている。(25-3-15) 柴又
3348こち亀
3337こち亀
北総鉄道リース車
3316+3315+3314+3313編成(43年11月汽車会社製)と3308+3307+3306+3306(43年11月日本車輌製)編成は、北総鉄道7260形となり、7268+7267+7266+7265+7264+7263+7262+7261の8両編成で都営地下鉄、京浜急行直通列車に使用され、京急線内快速特急羽田空港行にも使用されている。 (24-9-24) 立石~四ツ木
北総7268

記念乗車券
3月20日より主要駅で「さよならリバイバルカラー」引退記念乗車券が発売された。
記念切符1
記念切符2

その他の車両の動き
残る
3300形の引退はもはや「時間の問題」となりつつあるが、新製当初こそ京浜急行に乗り入れ三浦海岸~成田間の臨時直通特急に使用されたこともあるが、ここ数年は4連運用の普通列車に使用され地味な存在であった。「リバイバルカラー」になった車両は塗装変更当初こそファンの注目を浴びたが、時間の経過とともに日常風景となった。引退が発表されると再度注目を浴び、京成電鉄のHPに運用が掲載されると休日は多くの撮影者の姿が見られた。それでもJRの有名車両が引退時のような混雑は見られず、比較的平穏に見送ることができたと思う。
次の廃車はステンレスの3500形の未更新車と言われており既に一部の車両は廃車になっている。ここにきて初代スカイライナーAE1形の足回りを利用して平成5年~7年にかけて車体を新製した3400形の足回りの老朽化が目立ってきているため先に姿を消す可能性がある。平成3年に新製された3700形がステンレス車体に対し、鋼製で車体を新製されたのは最初から長期使用を考慮していなかったのかも知れない。

3500形(3501~3596)
昭和47年12月から57年5月にかけて作られたステンレス車である。平成8年3月から13年1月にかけて車体更新が実施され3501~3556まで完成したが、以降の車両については更新を行わずに廃車されることになった。3557~3572が廃車され、3573~3596の24両が残っている。
3509他6連/ (25-3-20) 堀切菖蒲園~関屋   車体更新車
3509
3573他4連/ (25-3-30) 高砂~柴又  車体未更新車
3573

3400形(3401~3408、3411~3418、3421~3428、3431~3438、3441~3448)
前述の通り平成5年から7年にかけて、初代スカイライナーAE1形の足回りを利用して40両(8両編成×5本)作られた。初代AE1形は昭和48年製で、足回りは40年を経過しており今後の動向が注目される。
3408他8連/ (24-9-24) 高砂
3408
3418他8連/ (24-9-24) 立石~四ツ木
3419

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