保存蒸機とその現役時代(6)

神居古潭に続き、同じ日に訪問した岩見沢市のみなみ公園に保存されているD51である。デフレクターを短く詰めた晩年の北海道の機関車の姿である。どうして短くしたのか理由はよくわからないが、原形を損なっており個人的には好きになれない。

岩見沢みなみ公園は駅から東側およそ15分くらいの公園で当日は私と同年齢の老人がゲートボールを楽しんでいた。保存機はなめくじドームのD5147で屋根付きのためか保存状態は比較的良好とみた。2013.7.2 岩見沢みなみ公園のD5147↓

s-13.7.2岩見沢南公園D5147

 

同機の説明板によると前配属機関区は東鉄局高崎機関区とある。↓

s-13.7.2D5147説明板

 

鷲別区に憩うD5147[岩見沢]の現役時代。煙突にクルクルパーといわれた回転式火粉止をつけているが、デフレクターも短くされる前でこの方が好みのスタイルである。↓

s-66.9.4鷲別D5147

 

 

岩見沢みなみ公園にはもう1両のC57144が保存されている。同機もデフレクターが短くなっている。この機関車は現役時代撮影していない。↓

s-13.7.2岩見沢南公園C57144

 

C57144の説明板  同機は新製後高崎、富山を経て昭和37年頃に北海道に渡り室蘭本線等で活躍した。↓

s-C57144説明

 

保存蒸機とその現役時代(6)」への8件のフィードバック

  1. デフを詰めたのは、信号手の行動が楽になるようにではありませんか。
    例えば給水温め器のカバーへの移動が楽になり、先に紹介された前方監視役の行動が迅速化しないでしょうか。SLの事は良くわかない老人ですが、ふとおもったことです。

  2. 準特急様
    デフの切り詰めは、乙訓の老人さまが書かれているように、入換時などに、前梁部に乗る係員のスペース確保と聞いています。入換の多いキュウロクに、集中的に施されたようです。それによって安全性も増しますから、組合との軋轢が多かった北海道らしい処置と言えます。

  3. 準特急様
    D5147の保存・現役両機拝見しました。そして早速、西村さんからC57144の現役画像が紹介され、面白くなってきました。このようなリレー方式こそ、ネットの否DRFCの強みと思います。奥山さんと鶴には、D5147、C57144共に画像の持ち合わせがありませんでした。
    皆さんのペースについて行けず、こちらは前回のC57第4次グループを編集している最中です。ついでに奥山さんの機関区めぐり『C57編』の作成をも欲張っているのが原因です。第4次では、C57190、191、192、193、195、196、197、198,199、200が揃いました。194が欠番です。
    中には、喜々津-大草間の画像もありますので楽しみにしてください。

  4. 乙訓の老人様並びに総本家青信号特派員様
    よくわかりました。D51など本線用の機関車も入換えをすることがあるので切り詰めデフができたのでしょう。吹田のD51にもデフなしがいましたが、同じ様な考えですね。五稜郭のD52の中にも切り詰めデフがいたように思いますし、本線旅客用のC57等入換え作業はあまりないと思うのですが、現場の要求は鉄道ファンのことなど考える必要はないのでそれは仕方がないと思います。原形をよく保った九州の蒸機に比べ北海道のそれは前照灯の2灯化やデフの切り詰めなど非常に不細工に見えました。寒冷地に対応したスノープロー、旋回窓、密閉式キャブ(D5147運転室入り口ドア参照)などは許せるのですが。

    tsurukame様
    いつも有難うございます。大津の86さんからも現役時代の雪のC57の写真が見つかり、準備したところ、よく見ると144号ではなく44号であったとのことでしたが参考に送付いただきました。
    ところで、C57欠番の194号ですが、小樽築港時代の張碓海岸と旭川時代の旭川駅での写真があります。奥山さんの機関区めぐり「C57編」に機関区で撮ったものではないのですがよろしければ参加させてください。

  5. 準特急様 tsurukame様
    大津の86さんから届いたのがC5744だったそうですが、C5744は愛媛県西条市に保存されていて 平成18年に西条で撮影しています。四国はC57とは縁がないはずで不思議なのですが、十河国鉄総裁の出身地が西条ということで四国に来たようです。私ならC58かハチロクを選びますが・・・。

    • 西村様
      ご連絡ありがとうございました。北海道からはるばる四国に渡っていたんですね。私の写真は1974年12月追分駅で撮影したもので、卒業前の最後の北海道旅行と言うのもあって、当時のことが特に懐かしく思い出されます。四国に行ったときにはぜひ訪れて再会したいと思います。

  6. 準特急様
    さすがにDRFCです。これで第4次型12両が全部揃いました。奥山さんのページにも機関区以外に、駅構内・驀進のコーナーもありまして、機関区外も他の人も全く問題ありません。
    C57第4次編に独自に準特急様の方から投稿していただく方法、メールで鶴まで届けていただき纏めて投稿する方法どちらでも結構ですよ。メールで届けるには、大容量のデータも送信できる下記のアドレスをご利用下さい。送信ができぬ時は連絡下さい。
     tetsurokagayaku@gmail.com

  7. 西村雅幸様、大津の86様、tsurukame様
    C5744が愛媛県西条市にいることは資料でわかっていましたが、「何でやねん?」と思っていました。十河総裁の出身地だったのですね。伊達が仙台から宇和島に行ったような、いやそれよりもっと移動したのですね。私も足腰が弱くなってからえらいことを始めたものと反省しております。とてもお遍路さんをやれませんのでそこはDRFC-OB会会員の中で西条市に最も近い所にお住まいの西村雅幸様のお力をお借りしたいと思っております。保存機の保存場所と現役時代の最終配置区や活躍路線からみて「何でこんなところに」と思う保存場所が結構あります。

    大津の86様 勝手に44号機の話を暴露したことをお許し願いたいと思います。しかし、思わぬ情報が入りネットワークができて嬉しく思います。

    tsurukame様
    194号機については早速準備いたします。この調子だと水面下では「俺も持ってるで!」が沢山おられるような気がします。

    「37925]「C57144写していました」のコメントで保存機が全国に凡そ400両と書きましたが、500両の間違いです。訂正してお詫び申し上げます。凡そというのはほんの一部ですが、正面だけの保存機が入っていたり、解体された可能性があるもの等が含まれているからです。500両の概要はそのうちに発表したいと思います。

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