2014年 絶景の台湾鉄路 夏の旅 Part8 台風10号接近

14▲ 13:25 台風10号接近で強まる風雨の中をR131号機牽引の旧型客車3両編成3671列車が台東駅へと入ってきました。7月台東線電化により消えるかとも噂された唯一の普快車でしたが嬉しい事に生き残ってくれました。
今日の編成は、35SPK32609T+40TPK32219T+35SPK32757Tです。

第6日目 7月22日

8:00 今日は訪台してから6日目ですので老体を休める日です。台風も来ていますのでゆっくりの起床でした。普段は現地にきてTVを見る暇がありませんが、台風の進路と影響が心配です。今日は必需です。

ご覧のように日本の進路予想とは違って決め打ちの表示に見えます。基隆から花蓮の中間辺りが予想上陸地点のようです。ビックリして撮り忘れましたが、台湾では自国以外に日本と米軍の予報情報もおりこんで発表されています。日本と米軍発表はもっと南でここ台東付近になっていました。こちらなら大変です。さてどちらの情報通りに台風10号はやってくるのでしょうか。

今日の予定ですが、台風が過ぎるまで台東で宿泊して休養を取りながら待つか、他のどこかに避難して待つかの二者選択です。どちらを選ぶにしても情報収集は必要ですので昨夜からTVに釘付けです。
最近は急速強化によって拡大化するスーパー台風が多いので警戒は予報以上にしなければなりません。民宿のオーナーからは、台風が来れば鉄道は止るよとアドバイスをいただきました。
過去台湾では3,000m以上の中央山脈からの河川は短く、高斜度の急流が多いために台風による山崩れ等の土砂災害が発生して鉄道橋梁が流失する被害が頻繁に起こっています。阿里山森林鉄道は2008年の台風被害から未だ全線復旧とはなっていません。
結果、ここにいた場合、鉄道が長期に止まる事も考えなくてはならない。太平洋東側は直撃ですので反対側に避難する方が賢明と判断しました。

雨も降りだしましたので10時過ぎにオーナーに車で台東駅まで送ってもらいました。
0304▲ 10:20 台東駅では同じように旅行を切り上げて帰路につかれるお客で窓口は長蛇の列になっていました。
TR-PASSがありますがこの機会に普悠瑪號に乗りたいと並びました。順番が来て申し出ましたが今日は全列車とも満席です。台東線電化後は大人気で、夏休み中は事前に購入しなければ満席とのネットの書き込みは本当でした。
仕方ありません、高雄回り南迴線経由の台中行きにしました。電話をかけて宿はまた瑞君商務を頼みました。今回4回目の宿泊です。
待合室は改札待ちのお客で詰まってきていました。

05▲ 11:46 外に出ますと、スクーターに乗って市内へと向かう若者たちがいましたが、皆さんカッパで全身を覆っての雨体勢です。

06_1▲ 12:01 改札が開始されましたので駅撮りのために便當を買ってから上がりました。
EMU500系區間車4両編成が到着していました。1月はDR2700系が運用されていましたが電化完成となった今は電車に代わっています。

07▲ 12:05 DR3100系自強371号(新左營⇒花蓮)の9両編成が到着しました。

09▲ 次の撮影に備えて池上便當をひろげてベンチで昼食タイムです。駅弁は車窓や駅で列車を見ながらが美味しさも増します。

10▲ 12:39 花蓮方向から普悠瑪412号(樹林⇒台東)が入線してきました。

11▲ 12:44 R108号機に牽引された莒光704号(台東⇒新左營)9両編成が車両区から入線です。

12▲ 12:48 R137号機に牽引された莒光751号(苗栗⇒台東)9両編成の到着です。

13▲ 13:07 DR3000系の自強307号(新左營⇒花蓮)9両編成が入線してきました。

14_2▲ 13:25 待っていました普快車3671の旧型客車列車が姿を見せました。

14_3▲ 上から35SPK32600型(Second Class Passenger car 2等客車)1969年 川崎車両製。
40TPK32200型(Third Class Passenger car 3等客車)1971年 インドICF社製。
35SPK32700型(Second Class Passenger car 2等客車)1959年 東急車両製。

1617▲ 牽引していたR131号機が切り離されて機関区へと引き上げた後、後ろから来たのはR137号機です。プッシュ運転で車両区へと向かいました。どうしてそのままR131号機が牽引して行かないのでしょうね。
18▲ 13:35 乗車する莒光52号(花蓮⇒台北)がE229号機に牽引されて入線してきました。
気温は28℃と昨日とは7℃の温度差で、冷えてきました。
これで駅撮りは終了、引き揚げです。

台東13:51(莒光52号)⇒19:15台中
15▲ 台中までの切符はご覧の通り、高雄で席が代わります。同じ車両で良かったですね。

20▲ 18:52 二水付近での車窓です。台風の影響なのでしょうか恐ろしいぐらいに夕空が燃えていました。

22_▲ 19:43 今夜で4泊目となった瑞君商務の部屋です。今日はバスタブが付いていません。いろいろなタイプの部屋に泊まりましたが、今日は4,613円と最も安い部屋でした。
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今日の夕食は台中駅構内の寿司屋売店で買ってきた海鮮丼です。
ビールのアテには十分な美味さでした。

夕食を食べながら明日の予定を模索します。

 

21▲ 台風10号は「麥德姆(国際名:Matmo=マットゥモ)」と名付けられたようです。進路は台湾気象台の予想とは少し違って南方向にずれ、日本と米軍が予報した台東付近になりました。
20:35には南迴線は全面運休、明日23日も止まる事が確定しています。そして台中市内は嘘のように風雨がなく静まり返っています。台東にそのまま滞在していたら完全に缶詰です。動けるのは明後日24日以降で、台中移動は大正解でした。

落ち着いてくるとダニかブヨに咬まれた傷を知らぬ間に掻いているのか赤く腫れあがって悪化しているのが気になりだしました。痒さも増してきて前々回に来た時よりもひどい状態です。台風が治まり次第に帰国する事を決めました。夏の台湾は苦手になりそうです。
苦痛に悶えながらの浅い就寝の夜でした。  Part 9 へ続く

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