新春から鉄道写真三昧 (1)

掲示板読者の皆さまも、良き新年をお迎えになったことと思います。

当特派員も昨秋、念願のリタイヤを果たし、鉄道版“晴耕雨読”の毎日を送っておりますが、年も改まり、思いを新たにしています。

届いた年賀状には、鉄道写真の楽しさを説く年賀状が多く見られました。私も同感です。この歳になると、自分の足で鉄道撮影に行ける健康の有り難さも痛感します。戦闘的な撮影は望むべくもありませんが、自分のペースで写真を撮り続けたいと念願しております。

 

阪急6300 最後の正月

新年の撮り始めは、いちばん手近な阪急京都線へ出かけてみる。

摂津市駅開業に伴い、京都線では3月14日からダイヤ改正が実施される。増備を続けてきた9300系が全編成揃うことから、同時に6300系特急車が全廃されることもアナウンスされている。

現在、営業に就いているのは6350Fの1編成のみとなり、年末年始の12月27日から1月7日までは「初詣」のヘッドマークを付けて走った。おそらくヘッドマーク付きで走るのはこれで最後かと思い、近くで狙ってみた。

趣味の対象というより、日常の足として利用してきた6300系も、本線特急から見られなくなると思うと、さすがに愛惜の念が湧いてくる。いかにも電車の顔をした、端正なスタイルは、やはり6300系ならではだ。

寅年の「初詣」ヘッドマークを付けて最後の正月輸送に励む6350F

駅のホームで何気に眺めていた6300もまもなく過去のシーンになる

6300系を初めて写したのは、車庫に搬入されたばかりの昭和50年6月、当会の車両見学会が正雀車庫であり、当時OBだった私も参加させてもらった。車両は奇しくも最後まで残った6350F編成だった。オール転換クロスシート、車端に寄った2扉、初めての2色塗装、そしてステンレス帯を配した前部スタイル、すべてが新鮮で、大宮~十三無停車の京都線の特急にふさわしいステータス車だった。

デビュー当時、このような結末を誰が予測しただろうか。車齢35年での予想外に早い引退は、すなわち京都線を取り巻く環境の変化でもあろう。10分おきに6300系が通り過ぎたのは、ほんの数年前だった。時代の変化を感じずにはいられない。

デビュー当時の6350 現在とは白帯の塗り分けが異なっている 見学会では当会OBの阪急社員お二人に案内してもらった

新春から鉄道写真三昧 (1)」への3件のフィードバック

  1. 皆さん、おめでとうございます。楽しいクローバー会で1年を送りましょう。
    身近な情報を一つ。8日夕方、桂車庫の西寄り留置線に6300系8連が1本増えていました。見に行ったら00編成でした。貫通扉には「休車」の張り紙。04と枕を並べて欠伸をしています。これで30編成が残る1本の筈ですが、このところ見かけませんが正雀で欠伸しているのかな?8日気付いたこと追加、留置の2300系3本のうち1本が消えました。さて6300系についてはこんな噂が流れています。6連2本を更に作り、30編成は8連で残すとか。いつの間にか阪急観察者になりました。洛西口駅高架工事は、上り線の仮線は複雑な線形を撮るようです。桂駅の改良工事の時も複雑でしたが、それの再現の様な気がします。
    近日中にクローバー会の今年の計画を発表します。暮れに発表予定でしたが、一部すり合わせをしております。

  2. さっそくのコメント、ありがとうございます。
    00編成が休車ということは、営業に就いている6300はゼロということでしょうか。30編成ですが、昨年10月に廃車され、一部はすでに正雀で解体されたとネットに載っていました。在籍わずか26年という短命な車両でした。パンタが出た、いちばん絵になる車両だっただけに残念です。

  3. そうですか、30編成は解体されたのですか。30編成は7300系と同じ装備をしているため残すと聞いていました。最近07編成ご覧になったことありますか?ご近所の阪急の社員さん、1年半前に退職なさり最新情報が入らなくなりました。9300系は当初11本と聞いていました。それがフラフラして、今もそのままなら後2本となります。孫に「くみお君」でなく「クミューチャン」だと言われました。6300系は、そのうち確かな情報を貰うようにします。

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