2015年夏 福井見聞録 Part2 えちぜん鉄道は新幹線高架軌道を走る 

7月28日 第1日目 その2
DSCN0360104DSCN0361_100▲ 16:23 えちぜん鉄道の福井駅です。えちぜん鉄道は福井市内から勝山・永平寺と、あわら温泉・三国港を結びます。芦原温泉は1884年(明治17年)6月に開湯されて、今年は130周年になりました。向かう電車は全車共ヘッドマークをつけての走行です。

発車前に運転手に福井鉄道と相互乗り入れに伴う低床車はいつ頃入るのかとお聞きしますと、「既に車庫に来ている。試運転は知らないがその内に走行するだろう。」との返事です。そして「ここより福井口までの区間は、9月末には新幹線の高架上に設置された軌道を走る事が決まった。福井口~田原町には新駅も出来る。」と申されます。
勉強不足でした。田原町駅のリニューアルばかりに気を取られていましたが、えちぜん鉄道の福井~福井口は北陸新幹線延伸時には同じく高架軌道となるのです。海外ばかりに目も足も向いていたので国内の事は全く音痴でした。

高架工事を行うには現在走っている区間は退避しなければなりません。「退避のために高架工事が終わっている新幹線の高架区間を3年間使用する事になっている。新幹線の軌道はスラブ軌道でゲージも違っている。そのためにスラブ軌道上にバラスを入れての臨時軌道を設置しています。ほら上を見てご覧、新しい福井駅のホーム屋根が見えるでしょう。」と、指さして申されます。
前回来た時も気が付きませんでした。確かにホーム屋根と張られた架線が見えました。
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これは高架軌道が始まる福井口で降りて現状を見て見なければいけません。既に田原町までの切符は買っています。下車前途無効とは記載されていましたが、「福井口は駅員配置駅だから途中下車は可能ですよ」と申されました。

▲ 福井~福井口までの区間です。福井~新福井は複線ですが、新福井~福井口は北陸新幹線の工事に伴い単線になっています。福井口手前には新幹線高架軌道から下りてくる渡り線も工事は終わっています。

DSCN0381125_100DSCN0389133▲ 16:30 福井口に到着。1914年(大正3年)2月11日に 開業された木造駅舎です。単式ホーム2面2線と島式ホーム1面2線の計4線が現在使用されています。

DSCN0391_100▲ 踏切を挟んで反対側には新しい福井口駅が建設されて、架線設置工事が進められています。ホームは1面2線です。

DSC_0750_100 DSC_0752_100▲ 借用する新幹線高架部分(約0.8㌔)から地上線への渡り高架橋です。仮線すりつけ部の長さは210m、3.3%の勾配で、この区間は単線になっています。3年間の限定使用とはいえガッチリと造られています。

timetable_150927-2_100▲ 8月25日のえちぜん鉄道公式HPに移設についての案内記事が掲載なりました。実施は9月27日と決定なったようです。詳細は、こちらです。

新幹線の路線に他の電車が走るのは阪急(1993年(昭和38年)4月24日~12月28日の約8ケ月間)以来2回目です。上牧付近~大山崎の約3.9㌔でした。距離は短い(約0.8㌔)とはいえ、歴史的な事です。
009011▲ 現在進められています福井駅の断面図です。ただ北陸新幹線延伸での2020年度の福井までの前倒し開業が決まると、新幹線のホームは折返しのためにホーム1面2線では足りないと言われています。動き出している公的事業を簡単には変更できないのはいつもの事です。どういった解決策を講じるのでしょうか。

福井~福井口の走行写真は明日にして田原町へと向かう事にしました。 Part3に続く。

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