西村さま、ご無沙汰しています。
江若鉄道高島町駅に続いて、白鬚駅の模型化に挑戦されているとのこと。ご同慶です。やはり、江若鉄道の廃止は、鉄道趣味の中でエポックメイキングな出来事であり、在学中の最大の思い出でしたね。
白鬚駅の駅舎の写真がないか、すぐに探してみたのですが、残念ながら私の撮った中には、該当する写真はありませんでした。白鬚となると、どうしても湖岸の鳥居に気をとられてしまい、駅舎までは気が回らなかったようです。
関連する図書として、大津歴博が発行した江若鉄道の図録も見たのですが、載っていませんでした。ただ、江若の木造駅舎は、おおよその意匠は共通のようで、他駅から類推することが出来るかもしれません。
お詫びに、つぎの写真2点を貼っておきます。最近、取材で当地を訪れる機会がありました。駅や線路を偲ぶものは何も残っていませんでしたが、湖上の鳥居はそのまま、神社の境内も昔のままでした。
▲江若最終日、車内から見た白鬚駅付近
▲40年後の白鬚駅跡。線路跡は国道の拡幅に利用された
早速のコメントありがとうございます。特派員さんのおっしゃるとおり、鳥居や湖岸の写真はそれなりにあるのですが、道路側からの駅舎がよくわからず、最後は適当に作ろうかとも思っています。高島市のホームページには 古い写真のコーナーがあって すべてを見たのですが、近江今津駅の写真はあっても高島町や白鬚の写真はありません。特に急ぐわけではありませんので もう少し情報が集まるのを待ってみます。40年も前の写真がそう簡単に見つかるとは思えませんので。
白鬚駅、現存の頃は見たことがありません。
西村さんが保存されている京都新聞のカラー写真と記事を初めて拝見し正直驚きました。
廃止が迫っているといえ、駅舎の状態が荒れていて、落剥感が漂いました。
湖岸が近く、水上からの湿った風が直接吹き付けていたからでしょうか。
新聞社のカメラマンは有名撮影スポットとしてと、廃線のニュースにふさわしい印象のある被写体に選んだのでは、と感じました。
平成18年の大津市の企画展冊子(特派員氏が尽力された)や世界の鉄道68や71年などを目を通して、白鬚付近の魅力についてもう一度考えました。
日本の鉄道風景の中でも「今は失われた」の但し書きのついたジャンルでも名風景のランキングに値する場所でしょう。
駅舎の模型化は写真が見つかると良いですが、そこまで待たれるかは作者の判断で、唐破風のついた特徴ある方向からの造形以外は他の駅などの構成を参考になされるか、模型ゆえ許される部分もあるのではないでしょうか。
ああでもない、こうでもないという意見は後から出てきてもそれは模型作りゆえの妙味で良いと思います。余計な口出しに思われましたらご免なさい。
白鬚のシーナリーはまだ誰も再現していないとしたら、これを作ってみる値打ちはとてもあると思います。鉄道趣味の一番面白い醍醐味の部分ではないでしょうか。
失礼いたします。
K.H.生さま
励ましのコメントありがとうございます。おっしゃるように模型作りの妙味として、高島町駅でも実際にはなかった保線小屋を配したり、駅前にタクシー営業所を置いたりして昭和40年代の雰囲気を楽しんでいます。いわゆるジオラマ作りは初めての経験のため、試行錯誤の繰り返しですが、白鬚を再現するには水面作りがひとつのポイントで 製作意欲をかきたててくれます。そんなことでいつ着工、いつ完成かは昨今の世相と同様 全く先の見通しはありませんが、ボチボチ進めてゆきます。